第7回森下特別レッスン
  バックハンドストロークとバックボレー編

<森下 泰>

2015年5月9日(土)

今日はバックハンドストローク&バックボレー。
曇り空で雨の心配があったが、無事8人定員いっぱいの方が頑張ってくれました。

バックハンドストローク
・軸を真っ直ぐ、肩越しで見る。右利きは左肩が相手に見えるぐらい。
 この捻りが甘いとボールが飛びません。
・フットワークは大きく小さく、最後は大きくステップインを斜め60度ぐらいに出す。
 スタンスが狭いとインパクトの当たる時間が短く点で打ってしまい、安定しません。
 スタンスを広げて、重心を落とす。
・そして、膝の体重移動。そのスタンスの広さはここに繋がります。
 後ろ膝が前膝を均等に押す。伸び上らないこと。
 上半身に頼り過ぎず、下半身のエネルギーを上に伝える。
 スイングと同時に下半身の動きを一緒につける。

バックボレー
・まず、肩幅の2倍〜2.5倍。
ボレーとリターンの構えはストローク以上にスタンスを広げる。
スプリットステップした後、両つま先を斜めにする。
片手は左手でターンして、ラケットを真横に。ここでボールが来たら、入らない。
面はかなり上向き。45度ぐらいに。
左手の中指はストリングを触って、見ないでも面を確認する。
両手はターンした時に相手コートに入るような面を作る。
・オープンで平行気味に出す。両手は左手を突き出す。
 上から下に切る人が多いので、この平行気味にラケットを出すのを覚える。
・バックハンドストロークと同じようにステップインを斜め60度ぐらいに出す。
・打点は歩幅の2倍、そこから慣れてきたら、1.5倍のところで打つ。
・左手を意識して残す。完璧に残すか?後ろ斜め上に上げる。
・右手首と小指の真ん中辺りを突き出すイメージ。

いろいろなボールを出して、それに順応する。
バックハンドストローク
1.サイド(体をターンしながら走る)
2.斜め後ろ(捻りながら下がる。戻る時はダッシュとサイドステップの組み合わせ)


3.斜め後ろで踏ん張りライジングムーンボール(上の半分ぐらいのところで止まって、胸辺りの高い打点で打つ。相手のボールが深く厳しいボールや自分が出遅れた時に使う。技術的には難しいショット。練習をしないと横着と呼ばれるかも・・・!?)
4.チャンスボール(前に行くときは正面向きのまま、打ってはいけない。打つ直前にウンと両足を曲げて、タイミングとリズムを取ってから打つ。
肩の高さから平行気味、その後に頭の上から少しずつ下げて打ってもいい。バックハンドストロークの軸は実は右足なので、フォアよりも体重を乗せて打っていい。両手バックはフォアよりも高い打点方が簡単。片手バックは胸辺りから平行気味にスイング。)

バックボレー
1.ミドル
2.斜め後ろのハイボレーのディフェンス(捻りながら、左手で素早くラケットを上にセット。ギリギリで構えたり、足が行かない。危ないし、その次が返せない。早め早め。あまりにも下がり過ぎると打点が落ちて、元の場所に戻るのに時間がかかってしまう。
3.ハイボレーのチャンス(捻りながら、前に。手首のスナップを使いすぎるとハイバックハンドスマッシュという別物のショットになってしまう。左側に壁を作るイメージ。
左手のハイボレーを逆側でもする感じ。
4.ドロップボレー(速いボールを殺すのは難しい技術。緩いボールは形を作りながら、足で落とす。こねたり、切ったり、余計なラケット動作をしないこと。いつもボレーより気持ち前気味に構えてトンとそこに落とすイメージ。オムニならなおさらボールが飛ばないから。)
5.ハイボレーアングル(ダウンザラインにハイボレーをする意識でターンする。打つ打点はそれより30センチ前でパンチ。脇を離す。鋭くボールが行きます。)
ハーフボレー以外、全てミドルのショットが基本です。

H.Sさん・B捻りが弱いので、背中を見せるぐらいに。足が真っ直ぐなのでクローズドにする。スタンスは後20センチ広く取りたい。走って打つ時に体重が左に流れるのを注意。BV打点が下でフォロースルーが長すぎる。正面向きなのでもっと斜めの捻りを使う。ここが遅れないように。足がクロスに入る。パンチを効かせたい。左手をハッキリ残す。

M.Yさん・B手首が腰より下にあり過ぎ。力まないように。近くて下からボールを救っている。足がクロス過ぎて狭い。手首のみで擦っている。ボールを落として頭が上下しないように。BV左手はつけているが、打点を落としてしまう。自分から少しでも高い打点で。引きつけ過ぎて、ボールが近くて下になる。もっと前に突き出すように打つと伸びて行く。

K.Kさん・B右腕が体から離れて、打つ前からずっとラケットエッジが見えてしまっている。軽く右腕を体につけて捻るとエッジが見えない。スタンスとフォロースルーはいい。もう少しクローズド。BV片手バランスがいい。ラケットヘッドと右腕全体が下へ下がらない。前に平行に出すと良くなる。形全体はいい。右肩がターンした時、体の真ん中に来る。

Y.Kさん・B高い打点で自分からドンドン向かって行くのはいい。但し、全てハードヒットで強引に被せて打つのではなく、後ろではなだらかに腕全体でスピンをかけて確率を増やしたい。チャンスボールは打つ。BV左足がオープンになる。必ず、クロスに入る。上半身の振り過ぎを抑える役目。左肩を入れて、斜めの壁を作る。左腕を打つ方向に伸ばす。

K.Mさん・B腕を軽く伸ばして、体につけて捻ってバックスイング。体が後ろに反って、足がふらつく。フォロースルーを小さくこねて首に巻き過ぎ。もっと前に出してから巻くこと。BVラケットヘッドが寝過ぎ。斜めに立ててそれをキープする。ボールを引きこんで、体が前で肝心の打点が後ろになっている。ボールから遠いので、膝を曲げて平行に出す。

H.Uさん・B捻り、パンチと開きはいい。打った後、体が左に倒れて行く。横にエネルギーが流れないように。スタンスを広げて、高い打点は後10センチ前で打つ。詰まらない。BVバランスが良くミスが少ない。左手を上に残し、もう少し捻って、パンチを加えると鋭くなる。リラックスしていていい。打つ瞬間にギュッと握る。スピードのメリハリを。

R.Sさん・B正面を向いているので、もっと肩を入れる。右肩に顎を乗せてボールを覗きこむ。バックスイングはもっと後ろに。左お尻も相手に見せること。左足が上がるのが早い。V下からすくい上げている。持ち上げずに面の上向き加減で勝負する。左手が全て下に行っている。右肩を真ん中にすぐ持ってくる。平行気味から多少斜めに下がっていく。

K.Nさん・B右手首が下に構えると高いボールに合わせづらい。左胸に引っ張りたい。体が左に流れ過ぎ。軸は真っ直ぐ。当たる時間が短く低いので注意。BV左手が一緒に前についていかない。体がターンして、ボールが安定しない。足のステップが狭い。外からボールに向かわず、最短距離で真っ直ぐラケットを出す。打つ時に伸びない。逆に沈み込む。

第7回 森下特別レッスン バックハンドストローク&バックボレー     <森下 泰>