2020 オーストラリアンオープン Day 02

<レポート:森下 泰>

2020年1月21日(火)

   

昨日は15時前から雨が降って、途中は結構強い雨だった。
大坂選手と西岡選手は勝って終わったが、伊藤選手と日比野選手は雨で今日に順延。
2人とも第1試合。
しかも、ナント10時半スタート。前代未聞だあ〜!私は初めての出来事です。
初日から雨が降ると大会側がすごく焦っているのがわかる。
さらにコート11で第3試合内山選手、第5試合杉田選手、第6試合土居選手が登場。
とても忙しくなる1日だ。曇りの予報だが・・・。あれだけ降って、朝は乾くのだろうか?
22度。スッキリ晴れてはいないが、雲から晴れ間がのぞく。雨の心配はないか?
しかし、相変わらずこのオーストラリアンオープンは会場が広く、またいろいろ改修工事などで毎年変わる。
お金があるのだろう。


1R 伊藤竜馬 6−4,6−2,7−5 GUNNESWARAN
ワイルドカード146位伊藤竜馬。ラッキールーザー122位グネスワラン。初めての対戦。
私の大学の先輩が率いる大応援を背に戦う伊藤。心強いだろう!
インドグネスワランは身長が高く、かなり細身。左利きで手足が長い。
フォアは肩が落ちて、打点落として下から引っかけるスピン。
両手バックは少しボールが飛んで行かないか?
伊藤はリターンが安定している。
サウスポーの相手のサービスをしっかりバックで返している。
ストローク戦に持ち込めば、チャンスは出てくる。
1ゲームブレークアップして、伊藤の第8ゲーム。
グッと落としたフォアは重みがある。
サービスセンターもオンラインで5−3キープ。
伊藤の第10ゲーム。
伊藤は守りに入ったか?両手バックの腰が引けて、連続ネットで0−30.
跳ねるセカンドサービスで40−30のセットポイント。
少し焦ってフォアアプローチミス。
2つ目のセットポイント。
グネスワランのバッククロスがアウト。6−4先取。これはいい出足だ。

第2セット。
グネスワランのフォアダウンザラインハードヒットを伊藤はフォアアングルにカウンターウィナー。
当たりは悪いが打ち負けてはいない。4−2キープ。
グネスワランの第7ゲーム。
伊藤はいつもより腰が低い。この試合にかけているのがわかる。
ネット際、膝をしっかり曲げて、フォアクロスドロップウィナー。
5−2ブレークアップ。
伊藤の第8ゲーム。
40−30でグネスワランのフォアダウンザラインリターンエース。
打点は低い所だが、一発はある。
デュースで194キロサービスセンターエース。
2つ目のセットポイント。
ここも174キロサービスワイドエース。
ナントかっこよく連続サービスエースで決めた。6−2連取。

第3セット。
6−5で伊藤の第12ゲーム。
マッチポイント。
最後はフォアリターンがアウト。
伊藤はガッツポーズ。嬉しさを噛みしめている感じのガッツポーズだあ〜!

伊藤のインタビュー
「マッチポイントを取った時は嬉しかった。
ここも勝つのは7年ぶりだし、最近ではUS、いろんな思い、肘の手術など浮かんできた。
諦めずにやって良かった。嬉しかった。
WC大会があると昨年秋に言われて、まずは試しにエントリーしてみようと思った。
神戸チャレンジャーが終わると毎年、オフにして、トレーニングをする。
試合に出ようか?出まいか?悩んだ末にトライした。
結果優勝できて、ここで1回戦勝ってなおさら良かった。
12年もWC大会に勝って、2回戦まで行った。
今日の相手は良く知っている。昨年トップ100に入っている。実力がある。
チャンスはあると思った。すごく強い選手と思って構えた。
ただ、シードに当たるよりかはいい。ドイツで一緒だった。
まず、相手はロングラリーが苦手。サービスとフォアがいいので攻撃を封じようとした。
低いショットを使ってフォアに打ち、バックへは高く打つのを使った。
チャンスがあれば打つが、ミスを減らそうとした。
肘を手術した後、1年は痛みと付き合いながら、相談しながらやった。
思い切りプレーできずに棄権も多かった。本当に続けられるかと思った。
1年半、2年したら、痛みがスッとなくなった。
どんな状況でも自分が好きでテニスをしていると確認した。
今は楽しむようにしている。1ポイント1ポイント大事だと思って取り組むようになった。
小6で離断せつ軟骨炎、野球肘の古傷がうづいた。
2016年ウインブルドンの前にねずみのように散らばった。
その後、手術した。2018年ごろ、痛みが消えた。普通にできた。
練習やトレーニングの内容が濃くなった。
リカバリーにも時間を割くようになった。自分の体がどうなっているか?理解した。
昨年は試合に出たが、今年は試合に勝つのがベストだと思っている。
自分自身はもっと打ちたい気持ちがある。
今日の相手には粘り強くいく方がいい。以前よりは大人のプレーをした。
チャンスがあれば打ち込みたいと思う。
フェデラー対ナダルを見て、フェデラーのバックをパクリたいと思った。
片手だけどパッパッと打つのを練習していたら、いい日もある。
それを少し高い打点で使った。
次の相手はジョコビッチ。壁のようなので。以前、2015年モンテカルロで練習した。
クレーで思った以上にボールが伸びてきた。フォアもフラット気味。試合は初めて。
自分の攻撃が通用するのか?打ち続けられるか?上手く展開したい。
大きなステージでできるのは嬉しい。絶対にやりたいと思った。
いい緊張でやりたい。楽しみたい。
小6の冬に手術して、中1の冬に復帰。中2になる前に。2年経って丁度良くなった。
目標はあまり先を考えない。目の前の大会を出し切るのが目標。ケガをしない。
スケジュールもスマートでいかないとケガをする。
1つずつ慎重にやる。
ケガをしている時は仲間が活躍すると、優勝するとすごいと思うと同時に悔しい思いもする。その時が一番悩んだ。続けていいのか?
他の人と比べないで自分は自分。自分がいい状態ならトップ100に勝てる。
ポジティブな気持ちなら勝てる。戻れる。
今の方が戦略はある。今大会はナショナルコーチが見てくれている。
WC大会前はタイにウドムチョクに見てもらった。
クエシを見ていたコーチと2人でやってもらっている。」

1R 日比野菜緒 4−6,7−6(6)、6−3 PENG
103位日比野菜緒。104位ペン。2敗。いずれもストレート負け。
ペンは両方両手打ち。だいぶランキングが下がったが、元々力がある選手。
ダブルスも上手い。
コート10で10時半スタート。
ペンの第3ゲーム。
ドロップを日比野はフォアクロスドロップ返し。足があって腰が低く、テクニックもある。
スーパーショットで15−40のチャンス。
ペンのバックハードヒットからフォアドロップウィナー。強弱が上手い。
1−2ブレークできず。
ペンの第5ゲーム。
日比野は片手バックスライスを短く打ったりする。これは昨日、ジョコビッチがストルフに用いたテクニック。
これでネットにおびき寄せてパスをするのだ。
女子にはさらに効くだろう。この処理が難しく感じるからだ。
また、アングルを使って、両手打ちのペンを走らせる。
0−30からブレークポイントを握るが・・・。
いい所でオンラインファーストを打ってくる。これも要注意だ。
2−3キープ。
ブレークできそうでできないのが精神的にもつらい。
日比野の第10ゲーム。
0−40で日比野のフォアドライブボレーがアウト。
あっさりラブゲームブレーク。4−6で先取される。ちょっと取られ方が・・・。

第2セット。
意気消沈した日比野が下を向いてしまう。これはいけない。
集中力がかけた凡ミスが続き、0−2になる。
次のペンの第3ゲーム。
日比野はフォアボレーからスマッシュエース。1−2ブレークバック。
これが後から考えると一番大きかった。0−3ならそのままだっただろう・・・!?
日比野の第8ゲーム。
30−40でバッククロスウィナー。強気の攻めが上手くいった。4−4キープ。
ペンの第9ゲーム。
30−40でペンもバッククロスウィナー。
お互いにピンチになるといいショットが多くなる。4−5キープ。
ペンの第11ゲーム。
0−30で日比野の打ったバックスライスアングルがギリギリアウト。
惜しい。やることは間違ってはいないが・・・。5−6キープ。
6−6のタイブレークへ。
第1ポイント。
ペンは両手フォアで高いロブを3連続打つ。日比野のフォアミスを誘う。
急にこんなボールを打つ。嘘だろうというボールだ。
ペンはサッとバックに回り込んで、逆クロスドロップを決めた。これは上手い。
1−4と大ピンチだ!
日比野は下がりながらのフォアドロップボレーウィナーで4−4と3連続取る。
6−5のセットポイント。
ここはペンのネットイン。
7−6で2つ目のセットポイント。
日比野は落ち着いて、フォアドロップボレーウィナー。8−6逆転で取る。

ファイナルセット。
3−0まで一気に行くが、3−2.
ペンの第6ゲーム。
ペンが右ももをしきりに抑えている。
ペンのバックダウンザラインウィナー。この後、今度は
左ふとももの後ろをやってしまった。まだ、コートに立つ。3−3キープ。
日比野もやりづらいが、ペンの一発ウィナーにかけている。
4−3キープしたら、ペンはベンチに戻れない。
ここでトレーナーが来た。ナント、足を引きづりながら、コートに向かうペン。
超ど根性だ。タイムがドンドン過ぎる。
よくこの状態でやるよ。もう両方、ふとももの裏がつっているのに・・・。
意地でもコートに立つ。
最後はペンのフォアドロップがネットミス。
6−3日比野。すぐに日比野が相手コートに走って、握手をする。
しっかり観客にお辞儀をした日比野。相手には悪いが、この勝利が非常に大きい。

日比野のインタビュー
「自分のパフォーマンスができなかった。相手の痙攣なのであまり喜べない。
嬉しいことは嬉しいですが、次はもっといい試合をしたい。
2年間は活躍したかった。でもこの瞬間は長かったと感じない。
予選から勝ちきる気持ちで臨んできた。ホッとしている。
第1セットは何回もブレークチャンスあったが、ブレークできなかった。
第2セットの入り方、テンションが落ちたのが反省です。
調子は上がっているけど。ここというところでギアを上げられなかった。
ファイナルセット、3−0になって相手が雑になった。
第1セットや第2セットで見られないようなミスが出た。
3−3になって、引いている自分がいた。良くないと思った。
そこで彼女が痙攣しているのがわかった。
相手がどういう状況でも自分はしっかりやらないといけない。反省です。
第2セット、高いボールを打ち急がず、ボレーで仕留める。
セカンドを叩かれないようにする。予選でもあったので、ポジションを下げる。
この第2セットは唯一合格点かなと思います。
4−4、0−40をブレークできなかったのが引きづった。
映二さんの中でニュートラルというのが流行っている。
ジョコビッチのことをミスターニュートラルと言っている。
あなたもミスニュートラルになりなさいと言われる。
攻められてもニュートラル、攻め急いだらニュートラル。7割ぐらいで戦う。
相手はスピンで打ってくるので私はやりやすい。
相手の寄って変えてしまう。これをニュートラルでボールを打ち続けられるのが課題です。
ファイナルセットはミスを期待してしまった。3−3になって、ドキドキしてしまった。
自分で行かないといけないのとミスを期待する自分がいて、大変だった。
ペンはとてもタフな選手だと思う。
痙攣がひどくなってすくわれた。あのまま、いったらやられたかもしれない。
自分が引いてしまったので反省です。
彼女はここまでいい試合をしていたので、私のために最後まで試合を終わらそうとしていると勝手に思っていた。
いつも試合前はピリピリしていたけど、できるだけポジティブな考えで終わるようにしている。
トランスポートが遅れてもイライラしない。最後には日記にハッピーなことを書く。
失敗から学んだことがたくさんある。勝てなかった時があるからこそ、今がある。
自信がある。目指せ!ニュートラル!」

1R 内山靖崇 4−6,1−6,2−6 YMEL
93位27歳内山靖崇。
ドレッドヘアかな?ポニーテールのように結んだ78位21歳イメル。
街で歩いていたら、サーファーか?DJのようだ。テニス選手とは思えない・・・!?
イメルの展開の速いプレースタイル。ドンドンストロークを打ってくる。
内山も得意のサービスが決まる。
2つのサービスセンターエースで4−4キープ。
イメルの第9ゲーム。
内山は当たりそこないのフォアリターンからネットに。
フォアクロスボレーウィナー。この動きが随所で見られたらいいなあ〜!
イメルの連続フォアウィナーで4−5キープ。
何とか崩したいが・・・。
内山の第10ゲーム。
イメルのフォアが高い打点で思い切り、バックへ打ってくると怖いなあ〜!
30−40で内山のフォアがアウト。4−6先取される。

第2セット。
一気に0−5.
しかも、4つセットポイントを逃れる。キープするのにもきつくなってきた。
1−5でイメルの第7ゲーム。
7つ目のセットポイント。
これも内山のフォアダウンザラインウィナー。
中にサッと入って行くといいショットが生まれる。その組み合わせだな。
8つ目のセットポイント。
最後はサービスセンターに打ち込む。1−6ダウン。

第3セットも一気に0−4.
イメルの第7ゲーム。
イメルのドン詰めを内山のバックダウンザラインパスウィナー。
4回のデュースともつれるが・・・。
サービスセンターがコーナーギリギリ。1−5キープ。
1つでもブレークできるときっかけができるのだが・・・。
最後もサービスワイドに。
バックリターンが返らず・・・。2−6のストレート負け。
1時間59分。腰が痛そうなそぶりは見られなかったが、相手のプレーが良すぎたか?

内山のインタビュー
「12月21日に右太ももの肉離れ。ドクターからは全治1か月。
今日が丁度1か月目になります。リハビリや足の具合は順調です。
足が治っても練習が不足していた。足も100%でないので、今日の影響は大きかった。
ディフェンスが全然できない。振られてからの切り返し、特にフォアが厳しかった。
そうならないように自分から攻めるしか手段はなかった。
これが5セット続くことが難しかった。今は残念な気持ちが大きい。
自分のキャリアの中でここまで来られたのは嬉しい。
今日、負けたからと言って何かを失うわけでもない。気にしないようにする。
自分にできることは今日やったから。次の大会に向けて頑張りたい。
自分のプレースタイルが確立し始めている。
第3セット、0−3になったところで、テーピングを外した。
トレーナーから再発防止のため、つけていたのだが、リスクを犯して、リミッターを外した。
少し戻ってきた。こういうプレーを続けていこうと思った。
舛田健太郎さんにはベーシックなこと、全体像を中心に話す。
鈴木貴男さんとはより細かいチェックが多い。増田さんといる方が断然長い。
鈴木さんにはサービスとボレーのチェック。いいチームになっている。
今日は想像していた以上にディフェンスが難しかった。
もう少しできると思った。怖さもあった。1歩、2歩で届くところが届かない。
フットワークが行かず、現実を突きつけられた。
テーピングを外したのはこのままでは終われないという気持ちです。
モヤモヤしてギクシャクしていた。もう再発してもいいやという半分やけな気持ちだった。
グランドスラムでなかったら、絶対に出なかった。ドクターとトレーナーと話した。
誰とやっても強いから、勝てるかどうか?と言われるとわからないが、自分としてはもっとできると思っていた。ショックが大きい。
ATPカップは出たかった。チーム戦は好きです。デビスカップは出させてもらっていますが、これも体験したかった。来年は出たいです。
肉離れした後、選手とラリーをしたのが10日前。少しずつやり始めた。
試合形式をやったのが、この大会の4日前。
テニス界ではグランドスラムやトップ100が重要だと思うけど、日本全体ではやはりスポーツと言えば、オリンピック。
オリンピックの影響がすごいのはわかっている。
クレーコートシーズンはハードに出る。NYやデルレイビーチは本戦が決まっている。
得意なハードコートに出て勝負していくつもりです。」

1R 杉田祐一 6−2,6−0,6−3 BNCHETRIT
91位31歳杉田祐一。予選上がり231位21歳ベンシュトリ。
相手のベンシュトリは大きな選手。
サービスセンターエース。1−1キープ。
このサービス力は警戒に値する。
杉田は落ち着いて、ストローク戦に持ち込もうとしている。
ベンシュトリの第6ゲーム。
ベンシュトリのバックダウンザラインアプローチがサイドアウト。
ギリギリを狙うあまり、アウトしてしまう。
4−2ブレークアップ。
杉田のサービスワイドからフォア逆クロスウィナー。
オープンコートを作って、一発でウィナー。定石通りだ!5−2キープ。
ベンシュトリの3連続フォアアウト。
このフォアは開きが早く、ラケットにボールが乗っていない。
ボヨーンとアウト。珍しいよ。この全豪でこれだけのレベルのフォアは・・・!?
6−2杉田。杉田のラリーは凡ミスがないので、このまま行けば楽勝ですよ!
わずか27分です。いいよ。この後、土居選手がいますので。

第2セット。
杉田の第1ゲーム。
超チャンスフォアボレーをネットにかけて、30−40のピンチ。
しかし、相手はリターンも返らず、バックスライスも入らない・・・。
杉田のサーブ&フォアドロップボレーウィナー。1−0キープ。
一度もチャンスを与えないでほしいなあ〜!
リターンが返ったら。ベンシュトリのフォアが吹っ飛ぶ。ひどいなあ〜!
2−0ブレークアップ。
あっという間に6−0。

相手のベンシュトリはかなり下がって、フォアバック共にスライス。
時々、打ち込むが安定力がほとんどない。
杉田のは確実だ。相変わらず。
しかし、ベンシュトリはずっと文句を言っているなあ。
自分のプレーが悪いにも関わらず・・・。
主審に向かって「ハウマッチ?」と言っている。ウォーニングを取られたらということか?
ベンシュトリの第6ゲーム。
杉田のバックアングルリターンが効いて、4−2ブレークアップ。
最後はサービスセンター。フォアリターンがナント前に飛ばない・・・!?
グシャ・・・!?6−3杉田。ナント1時間15分。

杉田のインタビュー
「先週決勝まで残って、その前に全豪本戦の連絡があった。
準備に時間があってラッキーだった。グランドスラムで勝てたのは嬉しい。
次の(ルベレブ)対戦できるのが嬉しい。
久々に1回戦突破したので、自分の記録を塗り替えていきたい。
今年はいいスタートを切りたいと思う。ギアをドンドン上げていく。
次は世界屈指のハードヒッターなので楽しみ。
結構、勝負するのとトリッキーなことを混ぜる。楽しみな一戦です。
今年の目標は自己ハイを超えること。36位を超えること。
ATPでの勝利、グランドスラムでの活躍が絶対条件。250の優勝。
ネットプレーを頭に入れながら合宿も攻撃的なテニスをやった。
短いポイントで取るのが課題。
今日は相手のバックスライスが多いというのがデータであった。
しっかり中に入って打った。
ハードヒッターになった時に自分のネットプレーに活かせるかが課題。
次の一戦は価値のある戦い。ベストを出したい。
日本人の若い選手たちには負けたくない。精神的にも体力的にも問題はない。
竜馬もワイルドカードで勝って、ここが勝負だと思う。
結婚で遠征が楽になった。ずっと1人旅だったので、パッと明るくなった。
ツイッターの動画は妻が担当です。
炊飯器を持って来ている。ここは大丈夫だが、お米がない時は料理してくれる。
ブッシュファイヤーには自分ができることをやっていきたい。
皆やっているので刺激になる。
ATP団体戦でポイントはつけるべきではないと思う。
団体戦である以上、出られない人もいるので不公平だと思う。」

1R  DART 2−6,6−4、7−6(10−6) 土居美咲
82位28歳土居美咲。予選上がり173位23歳ダート。
土居のゲームで始まる。
ナント8回のデュース、最後はダートにフォアアングルパスを抜かれる。
相手はなかなか強いですよ。土居のバックがもう少し安定していれば・・・。
13分で0−1ブレークダウン。
後ろで待っていてはいけない。自分から攻めていく気持ちを忘れないで戦うべき。
ダートはフォア&バック共にダウンザラインがとてもいい。
土居もよく走って、バックスライスで短く打つが、ダートはそのまま、膝を曲げてフォア逆クロスウィナー。0−2キープ。
これはなかなか気を引き締めていかないと・・・。
ファーストが入れば、1−2キープ。
サービスから立て直しにかかる。ボディを狙っていく。
2−2ブレークバック。
段々、土居のストローク力が優ってきたかな。
コートの中に少しずつ入って打つ量が増えてきた感じがする。
ダートの第6ゲーム。
土居のフォアアングルで相手をサイドに大きく振って、バッククロスオンラインウィナー。
4−2ブレークアップ。
5−2と5ゲーム連取。
最後はダートのバックアウト。6−2で土居が怒涛の6ゲーム連取。
土居のボールが深く重く、完全にダートが押されている状態だ。
特にバックが押されている。それだけ土居のボールが鋭いのだろう。スイングが速いのか?
第1ゲームの8回のデュースから長い試合になると思ったが・・・。
41分。第1ゲームが13分だから、6ゲームを28分でやったことになる。

第2セット。
2−0と8ゲーム連取。
3−3で土居のフォアクロスロブがサイドアウト。これがイージーに打ちすぎたか?
ダートが息を吹き返して、フォアクロスで土居の逆を突く。3−4ブレークダウン。
4−4とブレークバックしたのにダブルフォルトで4−5ブレークダウン。
う〜ん・・・。上手く波に乗れないなあ〜!
ダートの第10ゲーム。
40−0からデュースに持ち込むが最後は土居のバッククロスがアウト。
4−6で取られた。

ファイナルセット。
1−3から2−3でダートの第6ゲーム。
3回のキープポイントを逃れて、フォアダウンザラインウィナー。
上から打ち込んでいく。3−3ブレークバック。
デュースで土居のフォア2つネットインせず、サイドアウト。ネットに嫌われたなあ〜!
3−4ブレークダウン。
3回のデュースの末、セカンドをフォアリターンで叩く。4−4ブレークバック。
2人とも壮絶な戦い。負けたくない意地同士だ!
ダートはムーン気味で後ろに下げさせた瞬間、中に入って上から打っていくフォアに要注意だ。
5−5でチャンスボールをネットにかけた土居は5−6ブレークダウン。
最後は
土居はかなりいいボールを打って、そのまま前でドライブボレーをしたいところだった。
40−15のマッチポイント。
ダートも意識して連続凡ミス。
2つのマッチポイントを逃れて、6−6のタイブレークへ。
土居のバックダウンザラインウィナーで3−0.
セカンドをフォアで叩いて、さらにフォアウィナーで5−1と大きくリード。
ファイナルセットのタイブレークは10ポイントだよ。
6−4から6ポイント連取されて、6−10と逆転された。
最後は土居のバッククロスがサイドアウト。
よくマッチポイント2つから大逆転勝利と思ったのに・・・!?
最後の6ポイントは集中力切れてしまったか?2時間49分。長い〜!23時です・・・!?

土居のインタビュー
0時15分なので帰ります。

1R MIRADENOVIC 1−6,5−7 PKISKOVA

1R VEKIC 6−3,6−4 SHARAPOVA
第19シードベキッチ。ワイルドカード145位32歳シャラポワ。
5−3ベキッチ、ベキッチの第9ゲーム。
シャラポワのフォアクロスリターンが深い。本領を発揮してきたか?
サービスセンターに厳しく打った。6−3ベキッチ。
追いすがるシャラポワをはじくサービスだった。
第2セット。
3−1シャラポワが一時リードするが・・・。
5−4ベキッチ、ベキッチの第10ゲーム。
40−15でシャラポワのフォアダウンザラインリターンエース。
意地を見せるが・・・。
最後はフォアダウンザラインが大きくサイドアウト。
6−4ベキッチ。大きな声を出すベキッチ。
やはり、負けたくない気持ちが強かったのだろう。
もうシャラポワのプレーが通用しなくなっただろうか?

1R NADAL 6−2,6−3,6−0 DELLIEN

ナイトセッション
1R MEDVEDEV 6−3,4−6,6−4,6−2 TIAFOE

1R BENCIC 6−3,7−5 SCHMIEDLOVA

1R MANNARINO 3−6,5−7,2−6 THIEM

1R BRADY 6−7(5)、1−6 HALEP

1R CECCHINATO ZVEREV

1R OPELKA   FOGNINI
第12シードフォニーニ。

1R KEYS   KASATKINA
第10シードキーズ。

1R KONTA   JABEUR
第12シードコンタ。

1R CILIC   MOUTET
ナントチリッチもノーシード・・・!?

1R SCHWARTZMAN   HARRIS
第14シードシュワルツマン。

1R LOPEZ   BAUTISTA AGUT

1R ALBOT   RAONIC
第32シードラオニッチ。

PS.今日は大変だった。早く起きたのに朝食が来ず、結局ギリギリに会場へ。
日比野がファイナルセット勝ち、伊藤がストレート勝ち、少し間をおいて打ち山がストレート負け。杉田がストレート勝ち。
土居が今21時過ぎでまだやっている。
他の試合も全然見られないし、試合が終わらない。
明日も皆勝っているので、朝からずっと日本人選手です。
今日は晴れたが、明日はまた雨予報・・・!?大変な全豪です。
まずは寝たいです・・・!?
土居がファイナルタイブレーク5−1から6−4、6−10と負けた。
夜中の23時過ぎ。インタビューが0時回って、1時に頑張って出たとして、2時について、シャワー。
3時半には寝られるかな?4時かなあ〜!参りました・・・!?

2020 オーストラリアンオープン Day 02        <レポート:森下 泰>