2019 USオープン Day 03

<レポート:森下 泰>

2019年8月28日(水)

昨夜はスティーブンスのナイトセッション見て、23時半過ぎに会場を後にした。
おかげさまで寝たのは1時半と驚異の早さ。6時間は寝られた。ラッキー!
シャワーは熱いのが出ず、トボトボしか出ないけど、これが一番の至福の時。
日本では味わえない喜びです!
今朝は朝から小雨が降っています。湿気もあり少し蒸し暑い。26度。
2回戦錦織選手のアームストロングはインドアがあるので大丈夫だが、
西岡選手やダブルスの選手は皆、待たされそうだ。しかも、今日できるのか?天気次第です。
第7シード錦織選手はアメリカのクランとルイアームストロングスタジアム第1試合。
西岡選手はビッグサーバーロペスとコート10第2試合。
ダブルスは穂積・二宮組、マクラクラン組、日比野・加藤組が入る。
皆、暴れてほしい!がんばれ!

 

2R KLAHN 2−6,6−4,3−6,5−7 錦織圭
108位29歳クラン。第7シード29歳錦織圭。初めての対戦。
ドン!!いきなり、左利きのクランのメチャクチャ速いファーストが炸裂。
この130マイル近いファーストが入るとやっかいだぞ!
錦織の第2ゲーム。
4連続リターンミス。腰高でリターン力は全くと言っていいほどない。
1−1ラブゲームキープ。
クランの第3ゲーム。
ストローク力に雲泥の差があるなあ〜!
クランのバックスライスは攻撃の対象だ。フォアクロスに思い切りスピンを引っ掛けて、2−1ブレークアップ。
錦織はこの時点でもうすでによく動いて集中力もあってボールも見ている。
全く問題がない。
錦織はまたこの速いサービスにも対応している。順応力が高いのだ。
クランの第7ゲーム。
錦織のバックトップスピンロブがオンラインからフォアウィナー。
ライジングバッククロスウィナーで5−2ブレーク。
最後はバックリターンアウトで6−2。わずか28分。全く危なげない。
相手の一発勝負のみ、気を付けるだけだ!
またはファーストがコーナーに100%入ってきたら少し大変になるが・・・。

第2セット。
クランの第3ゲーム。
錦織のフォアクロスアプローチから素早くネットへ。
バッククロスボレーからダウンザラインへ決める。流れている。
次には得意のバックダウンザラインリターンエース。飛び込んで決めた。
2−1ブレークアップ。もう完璧な流れだ!優勝するんじゃないか?
快調のペースだったが・・・。
錦織の第8ゲーム.
連続バックミス。また、クランのバックスライスアプローチをバックパスミス。
3つのバックミスで4−4ブレークバック。追いつかれてしまった。
クランもさすがにフォアスピンをヘビーにかけてきて、考えてきたよ!注意が必要だ!
錦織の第10ゲーム。
クランのバックスライス短く、フォアダウンザラインカウンターパンチが効き始めた。
最後はフォアダウンザラインパスを抜かれた。まさかの4−6。セットを落とす。
ものすごく良かったのに・・・。連続ブレークはいただけないなあ〜!
クラン、超調子人おっているぞ!

第3セット。
クランの第3ゲーム。
錦織のフォアドロップウィナーで15−40の久々のチャンス。
30−40の甘いドロップを錦織のバックアングルパスがサイドに切れる。
もったいないな〜!開き直ったクランのファーストが炸裂。1−2キープされる。
この一発が怖いのだ!
クランの第5ゲーム。
錦織のランニングフォアダウンザラインパスを抜く。
3−2ブレークアップ。やっと勢いを止めた。もう大丈夫だ!
錦織の第8ゲーム。
30−40のピンチでサーブ&フォアボレーウィナー。
カモーン大きな声が出た〜!気迫が出てきたぞ!このタイミングで出るとはさすが!
テニスを知っているなあ〜!5−3キープ。
3つ目のセットポイント。
クランのフォアクロスが大きくアウト。6−3錦織。2−1リードを奪う。
もう大丈夫だろう!

第4セット。
3つのダブルフォルトで2−0早々とブレークアップ。
錦織の出た〜!フォアハンドのエアーKショット!3−0キープ。
もう勝負は決したぞ!
錦織のバックボレー3つ決めて、5−1ブレークアップ。
1つマッチポイントを取れず、ダブルフォルトで5−2落とす。
まあ、ここまではいい。
次の第9ゲームまでダブルフォルトで5−4落とすとは・・・!?
何やってんの?本当に・・・!?しっかり締めてよ〜!これが体力消耗の原因だから。
クランのバックスライスがアウト。6−4ブレークして終わった。
タイブレークにもつれたら、わからないなあ〜!2時間44分。3回戦へ一番乗り。
第2セットの途中まで完璧。優勝するかと思うほどの勢いだったが・・・。
調子は悪くないが、ふと気が抜けてダブルフォルトが出ると・・・。

錦織のインタビュー
「第2セットは取りたかった。あそこで簡単なミスが続いた。
彼を生き返らせてしまった。チャンスを与えたゲームだった。
反省すべき点です。波はあったが、ストローク戦は良かった。
特にバックで前に入って自分から相手を左右に振っていけた時は良かった。
5−1まで良かったが、あれを続けていれば・・・。
バックもそう、フォアも回り込んで中に入って行っている時は良かった。
なるべく続けていきたい。相手のサービスは想像以上でした。
嫌な時間帯があったが、長くても3、4ゲームぐらいだったので、何とかなると思っていた。
相手がアグレッシブにリスキーに攻めてくる時は嫌な時もあった。
第1セット目は無理しているなあと思っていた。その後は落ち着いてくると思っていた。
自分自身の気持ちの問題。
サービスだったり、4−2のゲームだったり、いくつか反省点はある。
サービスは気にしていると言えば気にしているけど気にしていない。
30%は珍しいけど。ストレスのあるセットになっていた。直ると願いながら練習したい。
早く終わったのは優越感がある。
自分はスケジュール通り終わって、しっかり寝られる。これがかなり重要です。
ナイトマッチに入らないことを祈りつつ、何点か修正したい。
次は両方ともストローカーで今日や1試合目よりかはタフな試合になると思う。
今回はいい時のプレーは気に入っている。
カナダやシンシナティの時と比べると断然いい。
前に出て、もっとサーブ&ボレーを加えても良かった。
相手のよってはもっと増やしていきたい。
フラットで無理やり出ることはしないで、上手く兼ね合いを見つけていきたい。」

2R LOPEZ   西岡良仁
61位37歳ロペス。59位23歳西岡。西岡自身の最高位の58位まであと少し。
西岡は16マイアミ1000大会、6464で勝利している。自信はありそうだ。
コート4の第2試合に変更するが、外は雨・・・。やはり、外の試合は全てキャンセルに。

1R BAMBRIDGE・マクラクラン勉   KWIATOWSKI・RUBIN
コート5の第2試合だが、雨で・・・。

1R MELLCHAR・PESCHKE   日比野菜緒・加藤未唯
今日はキャンセル。

1R 穂積絵莉・二宮真琴   GUARACHI・PERA
今日はキャンセル。

2R BEKVADZE 1−6,4−6 PLISKOVA
第3シードプリスコバがストレート勝ち。3回戦へ。

2R FEDERER 3−6,6−2,6−3,6−4 ZUMHUR
第3シードフェデラーはまたセットを取られた。
あまり調子が良くないか?やはり・・・。
確かにズムルのバックダウンザラインウィナーは見事だが・・・。
第2セット。
3−0ブレークアップ。
フェデラーの第5ゲーム。
フェデラーの超速いバッククロスから超速いフォアクロスウィナー。
これは大きなアーサーアッシュスタジアムの一番上の階までも大きなどよめきが起こる。
他の選手にはないのだ。一瞬でうるさい会場が静まってから盛り上がるのだ!
4−1キープ。ようやくフェデラーらしいショットが出た。
6−2で取ると、次の第3セットも3−0と一気に引き離しにかかる。
ズムルの第4ゲーム。
ズムルのフォアクロスボレーが抜けたかと思ったが、フェデラーがニュッとラケットを伸ばして、ドロップボレーを決める。
ズムルは思わず、疲れた〜という表情をする。大きな拍手が起こる。
3−1キープ。しかし、ここでサービス時にズムルは腹筋を痛めたか?
6−3,5−4でフェデラーの第10ゲーム。
連続サービスセンターエースで40−15.
最後はバックリターンがアウト。6−4フェデラー。2時間22分。やはり、最後は強いか?
絶好調ではないが、やはり負けないなあ〜!

2R SVITOLINA 6−4,6−4 V.WILLIAMS
スビトリーナは4つ目のセットポイント。
ビーナスのバッククロスがアウト。6−4スビトリーナ。
地元の応援をものともしない強さがある。
第2セット。
5−3スビトリーナでビーナスの第9ゲーム。
マッチポイントを取られても、ボディサービスなど逃れる。
ピンチになると急に覚醒するビーナス。
本当にビーナスがしつこい。
5つ目のマッチポイント。
ビーナスの飛びつきバッククロスボレーで7回目のデュースへ。
8回のデュースの末、ビーナスがフォアダウンザラインボレーを決めた。
5−4キープ。ビーナスが粘りに粘る。このゲームだけで20分・・・!?
最後はビーナスのバッククロスがアウト。6−4スビトリーナ。
しかし、最後まで善戦したビーナス。こういう試合は見ていて気持ちがいいです!

2R ZHU 4−6,1−6 KEYS
122位ZHU。第10シードキーズ。初めての対戦。
ZHUは大きくはないが、両足をつけてジャンプ。
ボディサービスをわざと狙っている。エース級ではなく、ミスを誘う。
キーズのバックリターンミスが続く。3−1ZHUキープアップ。
しかし、ここからキーズの得意の一発攻撃が来る。
相手の調子なんか知らない。全てはこの人の調子次第、テニス次第だ。
6−4キーズが挽回、一気に第2セットもフォアクロスウィナー&リターンエースで4−0ブレークアップまで行く。
最後はサービス超アングルエースで6−1.
またもや行けるかと思いきやキーズに振り回された試合になった。
よくあるあるパターン!

2R KONTA   GASPARYAN

2R DELLIEN   MEDVEDEV

2R WAWRINKA   CHARDY

2R KENIN   SIEGEMUND

2R GARIN   DE MINAUR

2R ALEXANDOVA   ZHANG

2R SAKKARI   PENG

2R BROOKSBY   BASILASHVILLI

ナイトセッション
2R DJOKOVIC 6−4,7−6(3)、6−1 LONDERO
第1シードジョコビッチ。56位ロンデロ。
2−2でジョコビッチ15−40のピンチ。
落ち着いて1つはサービスアングルへ。30−40.
ここでロンデロのフォアクロスをジョコビッチはチャレンジ。
しかし、かすっている。祈るように見つめたロンデロに笑顔が。3−2ロンデロがブレークアップ。
しかし、すぐに3−3ブレークバック。ただ、リターンするだけでプレッシャーがかかる。
4−3になったところでジョコビッチがトレーナーを呼ぶ。
左肩をすごくクリームを塗って、マッサージをしてもらっている。
こんな早くから珍しい。たまりにたまっていた痛さかもしれない・・・。
ロンデロの第10ゲーム。
ジョコビッチのバックダウンザラインからフォアダウンザラインへ。
いきつく暇なくすぐに相手を振る。
逆にジョコビッチは相手に振られても、足をオープンスタンスでフォアとバック共に厳しく返せるのがすごい!
相手は攻めあぐねて焦って、フォアネットミス。
6−4ジョコビッチ。といつものような展開になってしまうのだ。
しかし、ずっと左肩のマッサージ。気になるなあ〜!

第2セット。
ロンデロはよく頑張る。張り切って思い切り動いて振り切って気持ちいい。
フォア逆クロスウィナーで6−6のタイブレーク。
最後はリターンミスで7−3ジョコビッチ。

最後は速いリターンにロンデロのフォアがアウト。
6−1ジョコビッチ。
第3セットこそ、ジョコビッチが圧倒したが、それまでは結構接戦だった。
ロンデロにも大きな温かい拍手が送られた。大健闘だ!

ナイトセッション
2R S.WILLIAMS 5−7,6−3 MCNALLY
第8シード37歳セリーナ。ワイルドカードアメリカの121位17歳マクナリー。
親子ほどの差だ。初めての対戦。
セリーナの登場で会場は大盛り上がり!
セリーナのゲームで始まる。
軽く打って116マイルのサービス。
すごいトレーニング、すごい体のマッサージなどのケアをしていないとここまで活躍できないなあ〜!
ものの1分で1−0ラブゲームキープ。
マクナリーも若さに任せて、サーブ&フォアハーフボレーをダウンザラインへ持っていく。
1−1キープ。ダブルスも上手いとアナウンス通りだ。
5−5でセリーナのゲーム。
セリーナの凡ミスが目立つ。また、それに乗じてマクナリーの思い切りの良さが目立つ。
6−5ナントマクナリーがブレークアップ。
セリーナもバックアングルパスを抜いて、0−40。意地だなあ〜!
しかし、サービスエースとドロップアプローチで4ポイント連取のセットポイント。
ここはしのぐ。
2つ目のセットポイント。
サービスセンターへオンライン。サービスが非常にいい。リターンが最初から合わない。
ナント7−5でマクナリー。恐れ入ったよ〜!

第2セット。
マクナリーの第6ゲーム。
15−40でマクナリーのドロップからバックハイボレーを決める。実に落ち着いている。
全然浮ついていない。
セリーナの渾身のフォアリターンエース。やっとサイドを抜ける。メチャクチャ吠える!
苦しい胸の内を語っているなあ〜!4−2ブレークアップ。
マクナリーの第8ゲームで4つのセットポイントがあったが・・・。5−3キープ。
なかなかうまくいかないセリーナにフラストレーションがたまる。
サービスのコースが良く手、後ろからも角度のあるボールを打つマクナリー。
セリーナの予測を上回っている感じだ。
いきなりバックリターンダッシュもしてくる。
5つ目のセットポイント。
やっとバックボレーウィナーで6−3取り返す。ここまで1時間33分。
いつもならシャワー浴びて、会見場に向かう途中だろう・・・。

ファイナルセット。
セリーナが何とかするだろうということで0時前なので、体力温存のために帰らせてもらうかな?

ルイアームストロングスタジアム ナイトセッション
2R DAVIS 2−6,6−7(2) BARTY
左膝に大きなテーピングを撒いているデービス。大丈夫?
第2シードバーティ。バーティ1勝。
2−0バーティ。バーティは湿気のためか?足を滑らせて、デービスのフォアクロスパスを受ける。2−1ブレークバックされる。
デービスの第4ゲーム。
7回のデュース、4つ目のブレークポイント。
デービスは訳のわからないバックスライスアングル?ドロップ?ミスで3−1ブレーク。
バーティのバックスライスでダウンザラインへ流すのがすごく滑っていて、有効だ。
自分のミスは少ないし、相手を走らせることができるからだ。
4−2でバーティのゲーム。
ストロークでカウンターショットウィナーを食らっても、サービスセンターエース。
これがなんと言っても武器があるのだから強い。メンタルのみとバックパスのみか?
5−2キープアップ。
セットポイントで後ろから来たデービスの見事なバッククロスボレーウィナー。
この出方は非常に上手い。
2つ目のセットポイント。
ダブルフォルトで6−2バーティ。

第2セット。
バーティの第5ゲーム。
サービスエース3本取りながら、しつこいデービスのバックハイボレーウィナーでブレークされる。デービス3−2.
6−6のタイブレークの末、バーティ7−2で取って、ストレート勝ち。3回戦へ。
ものすごく強いというよりもろ刃の剣だが、バーティはサービスが決まって、バックスライスに相手が攻めあぐねたら、
優勝するチャンスが出てきそうだ!

PS.錦織選手は途中まで完璧。この感じなら優勝だと思ったが・・・。
第2セットも先にブレークしたが、落とす。
第4セットも5−1から挽回された。タイブレークならわからないよ。
余計な時間と体力がかかるから2週目に疲れが来るのです。
雨のおかげでダブルスが中止。明日になると困るなあ〜!
西岡も早くから中止になれば早く帰れるのに・・・!?頼むよ。
外に試合は全てキャンセルになった。
後はナイトセッションのアーサーアッシュスタジアムとルイアームストロングスタジアムの2つの合計4試合のみ。
さあ、ジョコビッチ、バーティが終わり。あとはセリーナのみ。早く終わってください。
まさかのセリーナがセットを落とす。第2セットはやっと6−3で取り返す。
もうセリーナが勝つだろうということで0時まえなので帰ります。疲れました・・・。

2019 USオープン Day 03        <レポート:森下 泰>