2019 フレンチオープン Day 06

<レポート:森下 泰>

2019年5月31日(金)

昨日は大坂選手がアザレンカに大逆転勝利!3時間。
奈良選手もセリーナに大健闘。西岡選手がデルポトロにファイナルセットの大激闘!
3時間46分。1時過ぎにホテル着。もうベッドにバタンキューでした。
クタクタを通り越しました・・・!?
今日は錦織選手です。西岡選手のダブルス、二宮選手のミックスです。
ナダル、フェデラー、チチパス、バブリンカ対ディミトロブのうち、1つでも見たいなあ〜!
昨日、パソコンを落として壊してしまった。左上を壊して中身が見える〜!
テープと厚紙で泣きながら補強。それを見ていたフランス人が大笑い!?
冗談じゃないよ!何とか昨日は動いたが・・・!?今日は・・・!?
今日から晴れて暑くなるらしい。今は晴れて21度、24度まで行くらしい。

 


3R 錦織圭 6−4,6−7(6)、6−3,4−6,8−6 DJERE
第7シード29歳錦織圭。第31シード23歳ジェレ。初めての対戦。
今日は昨日までと違って、日差しがあるので暑い。24度より上だ。
コート1にはすでに超満員。おそらく早いもの順で入れるのだろう。
私の知り合いも早くから並んだらしい。
錦織のサービスワイドエースで始まる。錦織のフォアの伸びもある。
1−0ラブゲームキープスタートで幸先がいい。
ジェレは細身の長身から角度のあるファーストを打ち込む。
ストロークも手堅い感じがする。
錦織は後ろからサッと前に出て、バッククロスボレーを決める。
この前への動きがスムーズな時は調子がいい証拠です。2−1キープ。
錦織の第5ゲーム。
ネットインをジェレに回り込まれて、フォアクロスウィナーで2−3ブレークダウン。
しかし、すぐにバックダウンザラインウィナーで3−3ブレークバックする。
カモーンとすでに声が出る錦織。まだ、余裕がある。
ジェレの第10ゲーム。
ジェレはストロークがかなり安定していたが、30−40でフォアガシャミス。
6−4錦織。ここだけジェレは力んでしまった。これが錦織の見えない力だ!

第2セット。
晴れているので、昨日までより若干、サービスやストロークが高く弾んでいる。
これはお互い様だろう。
錦織は後ろからまた前にサッときて、フォアドロップボレーを決める。
この動きは横より反応が早くないとできない。また、体が軽くないとできない。
1−0キープ。
ジェレの第4ゲーム。
アドコートでセカンドを錦織のバックダウンザラインリターンエース。
この飛び込んで打つのは勇気があるが、よく決まる。
次はダブルフォルト!?これはその前のリターンエースがプレッシャーとなったものだ!
要は2つリターンエースを取ったようなものです!
3−1ここまではペースが良かった。
錦織の第7ゲーム。
3連続リターンミスで40−0.簡単にキープかと思われたが・・・。
ここでナント5ポイント連取される。気が抜けたか?どうしたのだろうか?
4−3ブレーク。ここから何かリズムが狂いだす。
次のジェレのゲーム、15−40のチャンスも取れない。
しまいにはサービスエースを取られて、4−5キープされる。
ジェレはフォアで滞空時間長いムーンボール気味がオンライン近くに入ってくる。
また、両手バックは軌道が低くフラット気味。これもよく入ってきた。
6−6のタイブレーク。
4−5で相手のサービスを2つミニブレークして、6−5のセットポイント。
しかし、自分のサービスを2つ落として、最後はサービスセンターにオンライン。
6−8で落とす。ここはガックリだ!このセットを取ればストレートだったなあ〜!

第3セット。
第3ゲームをブレークして、ジェレの第9ゲーム。
錦織のフォアアングルパスを抜く。このタイミングはベスト。
また、リターンを強くヒットして、後ろを意識させて、フォアドロップウィナー。
初めてきれいに決まった。
最後はジェレのバッククロスがサイドアウト。6−3で錦織。

第4セット。
錦織の第1ゲーム、ナント4つ目のダブルフォルトで0−1と落とす。
次のジェレのゲーム、錦織のジャンピングエアーKフォアクロスで1−1ブレークバック。
しかし、錦織の5つ目のダブルフォルトで1−2とブレークダウン。
このパッとしない出来に嫌な予感が走る。
スタート時はファーストの確率やコースも良くて、サービスエースもあった。
4−5でジェレの第10ゲーム。
40−0で最後は10個目のサービスエース。4−6で落とす。
ここまでで3時間16分。まずい展開だなあ〜!

ファイナルセット。
もう相手のジェレは乗ってきている。軽いゾーン状態だ。
フォアクロスリターンエース&フォアクロスウィナー。このコースが怖い。
4回のデュースの末、0−1ブレークダウン。
錦織の第3ゲーム。
錦織のバッククロスドライブボレーを読んで、走ったジェレのバックダウンザラインパスウィナー。
スーパーショットがオンラインで呆然と見送る錦織。一気に0−3の大ピンチ!
絶体絶命の大ピンチ!
ジェレの第4ゲーム。
錦織はここで集中し直す。バックダウンザラインウィナー、バッククロスドロップウィナー。
ようやく思い出したようにコートの中に入って打つ錦織。
1−3ブレークバック。ここで取ったのが大きい。0−4なら終わっていたなあ〜!
2−4まで行く。ジェレの第8ゲーム。
ジュレも勝利を目前に少し固くなったか?4−4ブレークバック。
ファイナルはロングです。
6−6で錦織の第13ゲーム。
錦織のフォアアプローチからバッククロスボレーウィナー。完全にパスのコースを読んだ。
スーパーショットをまた平然とやってのけるなあ〜!7−6キープ。
最後はジェレのバックが大きくアウト。8−6で錦織が嬉しそうにガッツポーズ!!
お〜!超大盛り上がりだあ〜!なんと4時間26分の大激闘!ベスト16入り!
2ブレークダウンの0−3からカムバックして、劇的な勝利となった〜!
これで少し気が楽になった錦織。快進撃が始まるぞ!

錦織のインタビュー
「最後0−3になった時は今までにない経験だった。
ファイナルセットで2ブレークダウンはあまり経験がない。
じっくりとチャンスを待とうと思った。相手も疲れてきているのもわかっていた。
この3ゲームは相手ができ過ぎだと思って、自分のプレーを続けていけばチャンスはあると思った。相手はいいプレーをしていた。
0−3に時には自分のレコードに傷がつくと思った。一瞬それもよぎった。
相手が良かったのでこれを続けられたら仕方がないと思っていた。
昨年のティエムの時と同じです。1ポイントずつ取っていくしかない。
でもあんなハードヒットが続くわけがないと思っていた。
相手に簡単にアグレッシブなプレーをさせてはいけないと思った。
5セットになると強いのはなぜかと言われても、ご自身でもわからない。(笑)
他の選手はどうかわからないが、集中力が落ちない。逆に上がってくる気がする。
今日みたいな日は諦めないのが一番大きな力になった。
グランドスラムは1試合ずつ、先は見ていない。
次も大変な相手、フランス人でトリッキーなプレーヤーなので、今日はしっかりリカバリーをする。次の試合に向けて管理することが大事。
初めての選手には相手の癖を見極めることが先決。
動画で見るのと自分に対する戦い方が違っていたりする。
相手が好きなコースやパターンをいち早く見極めるのが一番大切。
今日はさすがに疲れたけど大丈夫。
早くこのインタビューが終わらないかなと思っている。(笑)
全豪の時はこれが3回ぐらい続いた。2週間の戦い。メンタルにもストレスがかかる。
リラックスして楽しみたい。明日のオフ、上手く調整するのがカギになる。
早く体を戻して次を目指したい。
第2セット、4−2の40−0は一番忘れたいところ。
今日、ここが一番反省しないといけない。雑なポイントが続いた。
あれを取っていれば3セットで終わっていた。
あそこを上げたことでファイナルセットに行ったと思う。自分のミスが相次いでしまった。
今日一番悔いが残るゲームでした。
1番コートは今年で最後らしいが、一番多くプレーしたところ。
センターとは違ってお客さんが近くて雰囲気もあって好きでした。
後ろが狭く下がれないところもあったけど。」

2R BERANKIS・西岡良仁 3−6,3−6 ROJER・TECAU
ベラキス・西岡組。第10シードロジャー・テカウ組。
錦織戦の間に終わり、見に行けず・・・。

1R 二宮真琴・SITAK 6−3,2−6、(4−10) KICHENOK・QURESHI
二宮・シタック組。第3シード組が棄権。キチェノック・クエシ組。
シタックのサービスをキチェノックのフォアリターンアウトで3−3キープ。
キチェノックの第7ゲーム。
クエシがポーチに行かず、シタックのフォア逆クロスリターンがそのままエース。
コンビネーションが・・・!?
二宮が前衛に突き球をヒット、浮いたボールをシタックのフォアセンターへウィナー。
4−3ブレークアップ。
二宮の第8ゲーム。
二宮はシングルスかと思うほど、センターマークに寄る。
よく男子が200キロ以上出るのでエースを取る時にこのポジションになることもあるが。
サイドが空いているで、逆に強くリターンエースをねらって、2連続ミス。
デュースの末、レシーバー女子。フォアリターンがアウト。5−3キープ。
作戦がまんまと当たった。
6−3でこのセットを取る。第2セットは2−6。
ファイナルはスーパータイブレーク。
リターンミスがあって、2−5.ここでシタックのダブルフォルトで2−6は痛い。
ウオッチミスで2−7.男子が取れないと・・・。
クエシのサービスセンターエースで3−8.
二宮がサービスセンターで4−8とするが・・・。
4−9マッチポイント。
シタックのフォアが大きくアウト。4−10で敗戦。
シタックはフォアスライスしか打てないのかな〜!

二宮のインタビュー
「最初、第1セットは流れが良くて、相手のゲームを2回ブレークできた。
自分のゲームもキープできて、感覚も良かった。
女子のゲームはお互いチャンスがあると思っていた。キーだと思っていた。
第2セットは私のゲームをブレークされてから少しおかしくなった。
ファイナルはスーパータイブレークで負けたけど、最後まで楽しめた。
タイブレークの前はあと5分間だから頑張って、最後は笑えるといいねと話した。
ペアは前から誘ってくれていた。勉君は絵莉ちゃんと組むというので。
私がセンターに寄って打っていたのは、Iフォーメーションで男子が前で動けるようにしたかったからやりました。コースが限定されるので。
今回は試合でいい所も悪い所もあって、課題が見つかった。
女子ダブルスは絵莉ちゃんと1年ぶりに組んでやはりやりやすかった。
もっと組みたいと思った。自分の実力を上げたい。
グランドスラムで1つ勝つ大変さは身に染みている。
今日学んだことを受け止めて今後グランドスラムでもっと上に行けるように1から積み上げていきたい。
いろいろな海外の人と組みたいと思っていたけど、クレーに来るまでコロコロ変えるのも難しい。この期間はこの人と決めるとパートナーのことがわかってくる。
その方がいいと思ってきた。
東京オリンピックを意識しすぎると気持ちに焦りが出てくる。
実力をつけてランキングを上げることに集中すれば自ずと東京オリンピックにも出られる。
そして活躍出来たら嬉しい。
ツアーで勝って優勝したい。そのご褒美で東京オリンピックに出られたらうれしい。
あまり重く考えらないようにしている。TVで他の競技の人も言っていた。
意識しすぎて焦るよりも自分のペースでやりたい。
グランドスラムやツアーファイナルも私の目標です。」

3R MARTIC 6−3,6−3 PLISKOVA
第31シードマルティッチ。第2シードプリスコバ。ツアー1勝1敗。
全部でマルティッチ3勝1敗。
マルティッチが6−3,1−0でプリスコバのゲーム。
プリスコバのバッククロスドロップを読んで、マルティッチのバックダウンザラインウィナーで2−0ブレークアップ。
マルティッチは相性がいいのか?余裕がある。
逆にプリスコバはやりづらいのか?足が止まり、無理したショットが多くなる。
一発で決めたくなるのだ。
プリスコバの第4ゲーム、15−40を含む3つのブレークポイント。
ここを何とかフォアダウンザラインウィナーでしのぎ、2−2キープ。
その前もドロップをフォアクロスがギリギリオンライン。危ないよ!
プリスコバの次のゲー、打を簡単に落として、3−2マルティッチリード。
マルティッチはバックドロップが絶妙で4−3キープアップ。
このまま、行くと・・・。
やはり、細かい足の動きを使わず、突っ立って打つとこのアンツーカでは合わないのだろうか?
プリスコバはポイントを取ると大きな声で叫ぶ。非常に珍しいよ。
フラストレーションがたまっているのだろう。
大チャンスフォアボレーをミスして、3−5ブレークダウン。
地方のおば様でも決まるやつだ!
そのまま、3−6でマルティッチの勝利。
プリスコバはやりにくい相手を作ってしまったようだ。

3R MUGURUZA 6−3,6−3  SVITOLINA
第19シードムグルザ。第9シードスビトリーナ。スビトリーナツアー5勝1敗。
全部で5勝3敗。

3R GOFFIN 1−6,3−6,6−4,3−6 NADAL
第27シードゴファン。第2シードナダル。ナダル3勝1敗。
6−1,3−1ナダルでゴファンのゲーム。
40−30でベースライン3m以上下がったゴファン。
ここでグランドスマッシュを逆クロスに一発で決めたあ〜!
大きく両手を上げて大歓声にこたえるゴファン。ナダルは涼しい顔でベンチに戻る。
強敵ゴファンもやっと1セットを取るだけで精いっぱいだ。
逆によく取ったよ。赤土の王者、このフレンチオープンの申し子であるナダルから。
やはり、ナダルが順当に勝ち続けるのか?
ここで当たる選手はがっくりだろうなあ〜!

3R TSITSIPAS 7−5,6−3、5−5サスペンデッド  KRAJINOVIC
第6シードチチパス。60位クラジノビッチ。初めての対戦。
21時半を過ぎてもまだやっている。好きだなあ〜!
2セットアップのチチパス。
第6ゲーム、チチパスのフォアミスで2−4ブレークダウン。
2−5のチチパスの第8ゲーム。
クラジノビッチのブレークポイントが2つあるが、これを逃れる。
3−5キープしたところで、チチパスはベンチに帰るが・・・。
クラジノビッチはやる気満々でコートに残る。
お〜!ラスト1ゲームをやらせるよ〜!すごい決断だよ!
もう21時44分ですよ。
チチパスのフォアクロスウィナーでブレークポイント。
ここでクラジノビッチのフォアがアウト。4−5ブレークバック。
まだやるよ。
5−5でチチパスがキープ。ここでサスペンデッド。21時52分。
もう暗いよ〜!やりすぎ〜!

3R MERTENS 7−6(3)、4−6,9−11 SEVASTOVA
第20シードメルテンズ。第12シードセバストバ。セバストバ1勝。

3R RUUD 3−6,1−6,6−7(8) FEDERER
63位20歳ルード。第3シードフェデラー。初めての対戦。

3R STEPHENS 6−3,5−7,6−4 HERCOG
第7シードスティーブンス。71位ヘルコック。スティーブンス3勝。

3R WAWRINKA 7−6(5)、7−6(4)サスペンデッド DIMITROV
第24シードバブリンカ。ディミトロブ。好カード。
第2セットも第1セットに続き、6−6のタイブレーク。
しかし、世界トップクラスの片手バックの2人の打ち合いは見事。
端から端までフルスイング。
5−3バブリンカで鳥が飛んできて邪魔をする。
サービスエースで6−3バブリンカ。
6−4でディミトロブのバッククロスがアウト。7−4でバブリンカ。
ここで21時半。サスペンデッド。いつもよりは明るいが・・・。

3R VONDROUSOVA 6−4,6−4 SUAREZ NAVARRO
38位ボンドロソバ。第28シードスアレスナバーロ。

3R CARRENO BUSTA 2−6,6−4,6−7(1)、0−0ret PAIRE
57位カレノブスタ。38位ペール。ペール6勝3敗。ここ最近ペール3連勝。
全部で7勝4敗。よくやっているなあ〜!

3R MAHUT 6−3,6−7(39,4−6,6−7(3) MAYER
マユ。メイヤー。

3R KONTA 6−2,6−1 KUZMOVA
第26シードコンタ。46位クズモバ。初めての対戦。
コンタが復活か?

3R BENCIC 4−6,1−6 VEKIC
第15シードベンチッチ。第23シードベキッチ。ベンチッチ2勝。

PS.
錦織選手がファイナルセット勝ち。大激闘!4時間26分の大激闘!
第2セット、4−2の40−0をとればそのままだったが・・・!?
これもテニス。しかし、ファイナル2ブレークダウンの0−3からは普通勝てないよ。
すごい精神力だあ〜!
おあかげで他の試合は見られず・・・!?
早く帰れるといいなあ〜!22時半には出るぞ〜!

2019 フレンチオープン Day 06        <レポート:森下 泰>