2019 オーストラリアンオープン 総評

<レポート:森下 泰>

今年のオーストラリアンオープンは初日と2日目は暑かった。
あとは1日30度があったか?ほとんどの日が25、6度で意外に涼しかった。
最後、私が帰る24日木曜日は36度になって非常に暑かった。
ラップトップを落としてしまった・・・!?錦織とカレノブスタ戦で興奮したか?
これ外れるやつだから・・・!?画面が割れてしまった・・・!?
今、帰りのメルボルン空港に来て、テレビでクビトバが勝ったところ。
大坂が始まる。予想は書いた通り。
クビトバは21コリンズ。スコアはわからない・・・。
大坂21プリスコバ。決勝は大坂21クビトバ。
ナダル31チチパス。明日、ジョコビッチ30プイユ。決勝はナダル32ジョコビッチ。
これは今までの調子を見てです。

大坂の強さは群を抜いている。ファーストのコースといい時に入る。
得意のバックがミスしてもフォアがある。フォアがミスしてもバックが助ける。
最大のピンチはファーストでしのげる。セカンドは浅く打ち込まれるかも・・・!?
ドロップショットをたくさん使う。
まだ上手くないが、かなりチャレンジしているのでいつかは入る。
ボレーもスライス面は下手だが、低くてもドライブボレーで決めてしまえば問題がない。
優勝だろう。

大坂とプリスコバ。
プリスコバのゲームで始まる。
プリスコバはかなり落ち着いている。
セリーナ戦では見事だった。
セカンドを前に入る。今までよりは下がっているなあ。ダブルフォルト。
30−40.
ファーストセンター。ここが入るときつい。
0−1キープ。ファーストをブロックリターンしてラリー戦に持ち込む。
プリスコバはもっと大雑把でミスが多いのに・・・!?
大坂の第2ゲーム。
ダブルフォルト。ほとんどしないが・・・。
唯一の心配はセカンドが浅く甘い。これを自分のリターンならこちらが勝つのだ!
0−30からサービスエース。
2回のデュースの末、で1−1キープ。ダイナミックな戦い方。
サービスがかなり助けてくれる。
フォアは互角、バックは6対4で大坂、サービスは時には互角、またはそれ以上か?
プリスコバの第3ゲーム。
かなりセカンドに対して前に来るのがプレッシャーになっているぞ!
左手ガッツポーズ!がいい。
15−40からデュース。
ここで大坂の連続バックダウンザラインウィナー。完璧なパターン。
ここを常に狙っている。いつ打てばいいか?今がその時だった。
2−1ブレークアップ。
大坂のファーストからフォアクロスドライブボレーウィナー。
3−1キープ。やはりいいなあ〜!
デュースコートのバック逆クロスリターンが入ってきたら大変です。
大坂の第6ゲーム。
2つ目のダブルフォルト。打ち込みを警戒しているかな?
連続サービスエースで4−2キープ。
プリスコバのフォアクロスウィナーに対して大坂は拍手を送る。余裕あり。
大坂のフォアダウンザラインウィナー。ポール回しだあ〜!
バランスがいい。
30−40のチャンスでプリスコバのバックダウンザラインウィナー。
何気なく打つプリスコバ。
大坂のフォア逆クロスウィナーで2つ目のブレークポイント。
ここでダブルフォルト。相当なプレッシャーがかかるよ。
5−2ブレークアップ。
結果は624664で大坂の勝利。ほらね〜!言った通りでしょう!
クビトバ7660コリンズか?ファイナルセット勝ちは外れた。

今回は女子。
日本は土居が久しぶりに予選から上がってきた。
しかし、いいプレーはできず。荒いミスが出た。
他の日本女子は皆、予選負け。本戦には第4シード大坂なおみしかいない。危機的状況だ。
ハレップがセリーナに負けた。これも見たかったが、錦織らに重なる。残念。
しかし、女子はランキングが乱高下するなか、ハレップぐらいしかトップ3を守っていない。
セリーナはファイナルセット5−1から足首を捻った。
プリスコバに負けたが、言い訳をしないところが女王だ!
このプリスコバ、以前は大雑把でプレーが荒い。
昨年、全豪でプリスコバ対オスタペンコの試合など見られたものではなかったが・・・。
今回はセリーナ戦では実に落ち着いていた。追い込まれても自分を信じている感じ。
大坂なおみはすごい!
3回戦スーウェイ、4回戦セバストバという女子では珍しいパワープレーヤーではない。
スライスや急に打つハードヒット、ドロップショットに皆、翻弄される。
これを大坂はセットを落としはするが、必ず復活。
私が作った立て直し力、復活力、超精神力が効いている。
昨年、全豪では急に乱れてフォアを吹っ飛ばして、ゲームを連続で失うことがあった。
やはり、USオープンからはない。これだけ期待されてもそれ以上で応えるのがすごい!
クビトバが決勝だからかなり皆、向こうを応援するだろう!
しかし、持っているものが違う。2−1勝利。優勝です!
この後はフレンチが問題だが、それさえクリアすればウインブルドン、USオープンと連続優勝記録を作るでしょう!グランドスラムなんて当たり前です!
セリーナの記録を抜くとすれば大坂なおみしか考えられないですよ!
それだけ他の選手と力がかけ離れている。
17歳アメリカのアニシモバはこれから伸びるでしょう!
すらりとした長い足を活かして、スタンスを広げて打つショット。経験が必要です。
ベスト4のアメリカ25歳コリンズ。メチャクチャ強気です。
学士らしい。大学出でここまでやれる。これだけのパワーと負けん気が怖いぐらいです。
これもトップ10に来るでしょう!

男子はやはり錦織。
まさかのジョコビッチ1614で途中棄権。私の最後の夜だったのに・・・。
1回戦無名の予選上がりマイクシャクに2セットダウン。
ここで相手がオーバーペースで途中棄権。これはやっていたら負けです。だが、体力も実力です。
2回戦カルロビッチ。サービスのみの男がボレーも少しこなしてきた。
59本のサービスエースで。
錦織はファイナルセット追い詰められて、尚且つスーパータイブレークもピンチ。ここでミニブレークするとは・・・!?超精神力です。
3回戦ソウサのみ楽な試合。30で勝利。
これでも相手は強いけど。ダブルスは優勝するだろう!
4回戦カレノブスタ。
ファイナルセット、リードしていてブレークされて。またもやスーパータイブレーク。
5−8でカレノブスタのパスがネットイン。
アウトのコールで錦織がバックを決めた。逆に走っているし・・・!?
実際はグッドだが、これを抗議。これはいらんかった。
サッと次に集中していたら結果は別だっただろう。終わってからカレノブスタはバッグを投げ捨てた・・・!?
気持ちはわかるが・・・!?
あのポイントはいずれにしても取られている。
しかし、5−8から挽回して5ポイント連取。これは興奮した。
本人はそんなにやる気が起きていた感じに見えなかった・・・!?
集中力がありすぎて5時間経っていたのもわからなかったと言っていた。
しかし、次の準々決勝ジョコビッチ。前日に練習を止めてまで試合に臨んだのに・・・!?
もっとメチャクチャマッサージやれば、日本最高の塗薬を1日中塗ってやればいいのに・・・!?ジョコビッチ50%、錦織120%でよくやく互角の勝負になる。
ジョコビッチは決してこの大会、良くないのに・・・。
ナダルが絶好調だ!フォアダウンザラインウィナーは誰も取れない。
フォア逆クロスウィナーは下がりながらその反動を利用して、スピードが増す。
走った方が速いボールが行く。
バッククロスも全盛の時ぐらいに速い。これにダウンザラインが精度上がってきたら。
サービスエースも取る。200キロを基本にエースを取りに行っている。
悪き時はスライスをかけ過ぎて安全に行くと相手も思い切りのいいショットで対抗する。
ファーストがいいと相手は何もできない。なので優勝です。
ジョコビッチの大記録を阻むでしょう!
チチパスの片手バッククロスの思い切りのいい振り抜き。
フォアを後ろで打ってから前に突進してくる。ネットも上手い!これがバカ当たりしたのがフェデラー戦だ。
チチパス対フェデラーは素晴らしい試合だった。
どちらもスーパーショットを最初から最後までやり続けたのはすごい!
皆、フェデラーを応援したが・・・。それでもチチパスのショットが凄かった。
ギリシャの応援も力が入っていた。国の財政もこれで立ち直るのではないか?
日本は相変わらず、大坂なおみや錦織圭が活躍しても全く盛り上がらない。
私のスクールだけか・・・!?
ラオニッチが復活!?サービスだけだな!ボレーは下手。あのサービスありきです。
1本ぐらいは難しいのを返すが・・・。ローボレーやハーフボレーは私レベルだな。
下手で相手にすぐにパスされてしまうよ。
プイユはフォアスライスリターンで打たせたのが成功。無理しなかった。
ティアフォは思い切りのいいショットとサービス。
それとフェアプレーだ。入っているとチャレンジを取り下げたり、相手を認めている。
強いやつはこうでなきゃいけない。
錦織や大坂も相手がいいショットした時、相手に拍手を送る。ラケットで手を叩くのだ。
これは見ていて気持ちいい。ピンチでもこれをやるからどういう精神状態なのだろう。
一度、選手の時にやってみたかった。
これは自分がまたいショットで返す自信があるからだ。
ウィナーやエースを何本も取れないとこれができないなあ〜!
相手がミスしてよっしゃー!とやっているようじゃ絶対にできない。
西岡もサングレンに勝つし、ダニエル太郎はコキナキスに棄権勝ち。
たいしたものだ。西岡はこんな小さいのにバックによほど自信があるのか?自分のプレーに自信があるのか?
今のところ、外人にはまっている。
杉田のようにこれがはまらなくなったら・・・!?という心配も若干あるが・・・!?
ダニエル太郎は攻撃的にネットに出るようになった。
サービスも打つ。これだけの身長で打たなかったのが不思議だが・・・!?
彼のコメントはいつも面白い。日本選手はマネしてほしい。笑わすことを。
彼はもう少し有名になったら、コメンテーターとしても十分やっていける。
151位伊藤竜馬は予選上がり、同じく予選上がり190位エバンスとのラッキードロー。
しかし、バックスライスにやられた。ファーストのトスは低く後ろでベースラインにくっつき過ぎ。
もっと中に入って思い切ってネットプレーすればいいのに。
本人は最近吹っ切って出ていると言うが・・・。物足りない。
ボレーもスマッシュもできるからサーブ&ボレーに出たり、リターンダッシュもいいだろう。
錦織のサーブ&ボレーよりポイントは取れるかもしれない・・・!?あとは勇気だ!

今年はさほど暑くなかったが、棄権は多かった。
戦っている場所は暑く、見ている日陰は寒くなる。
ロッドレーバーアリーナが拡張してまた新しくなった。冷房の場所が増えた。
人が大勢来るのでお金が落ちる。
いつものメコンのフォーでも91年から4倍以上になった。毎年、1ドル以上ずつ上がる。
物価は天井知らずだ!91年予選負けで10万円弱、今は160万円ぐらいかな?

さあ、終わりました!今日は1月30日です。おさらいです。
ナント大坂なおみが優勝!
準決勝プリスコバに624664で勝利。
決勝クビトバに765764で勝利。全て2−1の予想は見事に当たりました!
今、大坂なおみは全ての選手のかなり上に行っている。
そして、この大会、もしくは次に肉薄するのはこの2人。しかも、絶好調の2人に限る。
あとはセリーナのみ。あとはハレップなど1つ遅れている感じだ。
決勝のクビトバは素晴らしかった。アドコートのサービスも切れていた。
大坂の得意のバックも最初は入らず。しかし、使いすぎた。
もっと、合っていない時にセンターやボディを使って、迷わすべきだった。
大坂はセカンドがいつものように前に取っていたが、途中から下がっていた。
これはクビトバのサービスが返らないから。相当、いい証拠。
途中からまた積極的にポジショニングしてきた。
クビトバは大坂のセカンドをもっと狙えばよかった。
大坂よりもっと前で最初仕掛けていれば主導権を握れたはず。
2人とも意識してダブルフォルトが出た。
しかし、ラリーや気迫やメンタルなど全て女子最高峰の戦いだった。
この決勝戦は10年、下手したら20年、いや歴代のトップ10、いやトップ3にも入る名勝負だった。
勝ったのはギリギリのところだ。本当にどちらが勝ってもおかしくない。
クビトバも2011年&2014年ウインブルドン優勝の立派な成績。
その後、インタビューなどで急激に太る。そして、勝てない。
また、2016年に自宅に強盗が入って、利き腕の左手を切りつけられて、手術。
復活はないと思われていたから、観客の応援は大坂よりあったかもしれない。
コート上インタビューも感動したらしい・・・!?
大坂から76,53で相手の0−40のマッチポイント。
しかし、ここでクビトバの冷静なプレー、ゾーンに入った。素晴らしい!
大坂はここで切れずに最後、ファイナルセットにマッチポイントが来ても慌てず、勝つまでは集中していた。
第2セットのことをもう学習して、インプットしたのが並ではない証拠。素晴らしかった!おめでとう!
USオープンに続きオーストラリアンオープンも制覇。
あとは全仏に勝てばグランドスラム行けるかもしれない。可能性は50%。
ウインブルドン優勝は間違いがない。セリーナの記録を抜くのは大坂しかないない。
世界ランキング1位です!1倍速で決勝は見ました。時間がないので・・・!?

男子はナダル32ジョコビッチと、恥ずかしい予想をしたことを反省しております。
申し訳ございません。誠にすみませんでしたとジョコビッチ様に謝りたいです
しかし、宇宙人。化け物を手玉に取った。
最初から最後までジョコビッチのペースだった。636263って・・・!?
1回戦の名前も知らない予選上がりとやったようなスコア・・・!?
ナダルは1つもいい所なしだった。
誰もが衝撃を受けたが、番衝撃を受けたのはチチパスだろう。
ナダルを別次元と言ってたが、それがこのありさまだ。
あの神様フェデラーに見事に打ち勝って、別次元ナダル負けて、その別次元が宇宙人に圧倒された。
立ち上がり、ジョコビッチのフォアクロスパスをした瞬間に斜めに走り出す。
ナダルのバックドロップボレーを読んで、バックダウンザラインパスウィナー。
読みもそうだが、完全に自分の手の内にあるようだった。
賢い妻によって、手の平で遊ばれている旦那さんのようだ!
これではナダルはポイントさえ満足に取れない。
ジョコビッチのバッククロス、アングルが高い打点のライジング。
ナダルのフォアが追いこめない。他の一流選手になら完璧に通用するプレーも・・・!?
逆に角度やコースやスピードで追い込まれるのだ。
ナダルとしては回り込みフォアから勝負したいのだが、それどころではない。
返すのに必死だ。
ジョコビッチはバッククロスからバックダウンザラインウィナーを使う暇がなかった。
使うほどでもなかった・・・!?
ナダルは無理してフォアダウンザラインウィナーしかない、当然サイドに切れてアウト。
ミスが出る。ナダルが悪いのではなく、ジョコビッチがすごすぎたのだ!
ジョコビッチはミスしないし、振るし、決めるし、あまりにもヒマなので最後は余裕のドロップだ。
これは当分ジョコビッチの時代が続くなあ・・・!?
昨年、ジョコビッチの横を通り過ぎた時、あまりの腕の細さにビックリ!?
チョンに負けて、サポーターをしていたが、軽くポキッと折れそうだった。
テニスエルボーで休んだ。もうこれで復帰は無理かと思ったが・・・!?
それが1年したら、またあの強い時のジョコビッチを戻って来るとは・・・!?
参りました。全豪7回の優勝は最多。15回グランドスラム優勝。
フェデラー20回、ナダル17回。これを抜くなあ〜!
何なんだこの3人は・・・!?
錦織はこの中に入る可能性は1%あるかないかですね・・・!?
他の選手は0%ですから、錦織はまだある方ですよ。
ジョコビッチの天下は続く・・・!?
そう言えば、マレーの引退・・・!?これもかなり話題になったが・・・!?
バウチスタアグに02から22まで追いついて23で負け。
いきなり大きなスクリーンにフェデラー。ナダル、ジョコビッチらからコメントが・・・!?
本人はせめてウインブルドンまでやりたいはずなのに・・・!?
2019 オーストラリアンオープン 総評        <レポート:森下 泰>