2018 USオープン Day 07

<レポート:森下 泰>

2018年9月2日(日)


昨夜はデミナウアー2−1チリッチで帰った。耐えられない・・・!?
なんとチリッチが逆転したらしい。3時半過ぎに就寝。眠すぎる〜!
昨日は大坂なおみ選手と錦織圭選手の2人が見事な勝利。
しかも、次の相手が共にトップシードが破れて、それぞれ第26シードサバレンカとコールシュレイバーが次の対戦。
勝てばベスト8進出。大チャンスだが、相手も調子がいいから勝ち上がっている。
サバレンカは第5シードクビトバ、コールシュレイバーは第4シードズベレブに。
1つ1つ勝って、1つ1つポイントを積み重ねていけば、決勝の舞台も見えてくる。
この2人にとって、優勝は夢ではなく、まさに現実のものとしてあるのだ!
ダブル優勝して日本に超テニスブームを到来させてください!
今日まで涼しいはずです。27度、でも蒸し暑く感じる。
明日月曜日はまた30度超えの予想。
火曜日の朝の便だが、台風で飛ぶのだろうか?それが心配の種です・・・!?

 

3R 日比野菜緒・KALASHNIKOVA 4−6,1−6 JAKUPOVIC・KHROMACHEVA
日比野・カラシニコバ組。右利きヤクボビッチ・左利きコロマチェバ。
カラシニコバの第4ゲームは相手の動きの良さにボレーを決められて、1−3ブレークダウン。
すぐには左利きコロマチェバのゲームをラブゲームブレークで2−3.
日比野の第6ゲーム。
相手の右利きヤクボビッチが急に動いて、パスミスを誘われる。
3つのブレークポイントあり。
全く動かないカラシニコバが待っているところでバックボレーを連続して決める。
3−3キープ。
ヤクボビッチの第7ゲーム。
4つ目のブレークポイントで日比野のバッククロスリターンが深い。
4−3ブレークアップ。3ゲーム連取。
カラシニコバの第8ゲーム。
日比野が真ん中に打ったら、相手はお見合いして、2人ともとりに行かない。
そんなに速いボールではないのに・・・。コンビネーションが崩壊・・・!?
30−0からリターンエース2つで4ポイント連取されて、4−4ブレーク。
これがもったいなかった。
日比野の第10ゲーム。
3回のデュース、2つ目のセットポイント。
2人でボレーに出ていったら、コロマチェバのフォアロブを抜かれる。
4−6で落とす。
相手は無理して打ち合わず、ポーチに行くとダウンザラインへロブを上げてくる。
もっとバンバンと打ってくるとポーチのし甲斐があるのだが・・・。
緩いボールに日比野たちはゆっくりになって、自分達の強いハードヒットや思い切りの良さが見られない感じだ。封印されてしまう。
しかし、決して相手は上手くないよ!

第2セット。
カラシニコバの第4ゲーム。
日比野のポーチに出るとコロマチェバのバックアングルリターンエース。
こういう時に角度がつく。1−3ブレーク。
日比野の第6ゲーム。
足は小さく揃って、スピードもあるし、ダブルフォルトもしないし・・・。
と思っていたら初のダブルフォルト。1−5ブレークダウン。
最後はカラシニコバのフォアボレーがネット。1−6で敗戦。
今日の2人はあまり良くなかった。元気がなかった。
この相手には負けてはいけない。ラッキーだったのに・・・!?

日比野のインタビュー
「4−3の30−0とリードしていた。パートナーはこれをずっと言っていた。
あと1ポイント、2ポイントが取れない展開が続いた。
第1セット、ゲームの中で何回もリードして、ポイントが取れなかった。仕方がない。
私は来たボールを打つだけなので、あまりスコアを気にしない。
パートナーはチャンスがあったのにとずっと怒っていた。
ダブルスは本当にポンポンと展開が早いので、スコアを気にしているヒマがない。
あまり意識したことがない。
相手は変えあったプレーをしてきた。ロブも上手でボレーのタッチはそれほどでもないが、ストロークのタッチは上手い。
それで崩すのが上手だと感じた。
やっぱり、グランドスラムはいいなあと思った。
ウインブルドンをスキップして改めてそう感じた。さみしく感じた。
ツアー回り始めて、また新たにフレッシュな気持ちでこのUSに望めて良かったと思う。
本戦の大切さがわかった。いろんな意味で楽なので。
本戦から出られるような選手になりたい。でも予選から上がった喜びも味わいたい。
予選のタフさを知っているので絶対に嬉しいはず。
この場にいることが大切という人はたくさんいます。
私は試合できるなら早くやって負けたら早く帰りたい。
グランドスラムは練習コートが厳しい。満足に練習できない。ややこしい。
その意見には賛成しかねます。練習したい。
シングルスではどんな相手や状況でもぶれないで自分のテニスを押し通していく。
気持ちの大切さ。
練習やトレーニングをしっかりやって、気持ちがぶれずにコートに立つだけだと思う。
そこが課題。
ウインブルドンは出なかったのでタオルがもらえなかったのが残念。
買ってきてもらうのもちょっと違うし・・・。
全仏の時まではもうツアーも回りたくないし、選手の顔も見たくない。
それを楽しめるようなことを見つける。
コートとホテルの行き来だけでなく、その都市の有名なものを見に行く。
気持ちの余裕を持つことが大切でそれがツアーを楽しめる。
全豪にはもう一度、本戦で戦いたいと思う。
また、予選になっても予選かあではなくて、よし予選を勝ちあがるぞという楽しみを見つけたい。そういう気持ちになれたのが成長かなと思う。」

ジュニア1R 田島なおき 1−6,3−6 FOREJTEK
第8シード田島。
田島のゲームで始まる。
サービスワイドが良く切れていく。
田島のフォアがネットインしてアウト。威力があるからこうなるのか?
相手のバックダウンザラインウィナー。これには気を付けたい。
田島はチャンスボールでフォア逆クロスアプローチをアウト。
こういうのはしっかり決めないと・・・。0−1ブレークダウン。
相手の第2ゲーム。
手足の長いストロークは球足も長い。腰高の田島はバックミス。0−2.
このまま、ストレート負けの田島。課題はたくさんありそうだ!

ジュニア予選2R 佐藤ひまり 7−6(7)、7−5 IVANOV
佐藤は第6シードがついた。すごい!
佐藤はフレンチオープンジュニアで見た時よりもストロークが安定している。
前回はミスが早く出ていた。入るか?入らないか?打ってみないとわからない危なさもあり、ウィナーもすごいのがあった。
佐藤はストロークで無理せず付き合って、ここぞという時にフォアクロスウィナー。
3−2ブレークアップ。
7−6で取る。
第2セット、6−5で相手のゲーム。
0−40のマッチポイント。
2つ取り戻されるが、最後はラケットを振れなくなった相手のフォアクロスがネットにかかる。7−5で勝利!これからの活躍に期待したい!
これは予選2回戦だった。同じ日に入っているから勘違いしました。でも本戦に上がった。

ジュニア1R 内島萌夏 6−4,6−1 DALAKISHVILI
内島の第8ゲーム。
高い打点のフォアクロスウィナー。2本目でもう狙っていく。
高い身長を生かしてサービスセンターエース。
トスが若干後ろ気味だが、当たりはいい。
低く短いボールも自然に前に行って、バックダウンザラインウィナー。
腰高で打っているが、こういう難しいショットも難なくこなす。5−3キープ。
相手のゲームで2つのフォアウィナーで0−40のセットポイント。
5ポイント連取されて、5−4キープ。もったいない。
6−4,6−1で嬉しい勝利!おめでとう!

4R NADAL 6−3,6−3,6−7(6)、6−4 BASILASHVILI
第1シードナダル。
スペシャルフルスイングハードヒット男の37位バシラシビリ。
5−3でナダルの第9ゲーム。
最後はバックリターンがサイドアウト。サービスの切れがいい。
6−3ナダル。
第2セットもナダル6−3.
第3セット。
ナダルのバックアングルパスウィナー。
相手が前に来たことを鋭く感知するのが得意だ!
サービスエースで6−5キープアップ。
バシラシビリの第12ゲーム。
バシラシビリのバッククロスをジャックナイフで前に行くのはすごい迫力だ!
力があって、フォアのスタンスがでかくて、ダイナミックに思い切り振りぬくよ!
6−6のタイブレーク。
バシラシビリのフォアは一見無駄が多いように見えるが・・・。
どちらに来るか?わからないので、ナダルも必死にスライスで粘る。
バシラシビリはバックへ集めてからバックアングルウィナーで1−1.ここもある。
ナダルのフォア逆クロスウィナーで2−1.バシラシビリはガックリ・・・。
よく2人とも打ち込み続けられる。バシラシビリはへたり込むが、ナダルは平気だ!
バシラシビリのバックドロップからバッククロスパスウィナーで5−5.
この人もすごい!
5−6でナダルのバックダウンザラインウィナー。6−6に戻す。
2つ目のセットポイント。
バシラシビリの思い切りフォアクロスから思い切りバッククロスボレーウィナーで8−6.
バシラシビリの吠えるガッツポーズ!ナダルからセットを奪う〜!
第4セット。
バシラシビリのフォアクロスリターンをハードヒット。3−3ブレークバック。
ナダルはランニングフォアダウンザラインパスウィナーで4−3ブレークバック。
最後はサービスワイドエースで6−4ナダル。ベスト8でティエムと対戦!
それにしても強烈なハードヒットの印象を残したバシラシビリのフォア!

4R KANEPI 0−6,6−4,3−6 S.WILLIAMS
カネピ。第17シードセリーナ。
セリーナ5−0でカネピの第6ゲーム。
あまりにも速いリターンでカネピは振り遅れる。
速いのは好きなはずだが、セリーナのそれは他の選手とまるで違うのだ!
最後はカネピのフォアがネット。6−0セリーナ。わずか18分。
大坂なおみのようにダブルベーグルを目指すか?
第2セットはカネピが先に第1ゲームをブレーク。
フォアダウンザラインウィナーで2−0キープ。
このまま、6−4カネピ。
ファイナルセット。
セリーナのサービスワイドエースで5−2キープアップ。
最後はフォアクロスウィナーで6−3セリーナ。
意地の勝利。大型対決を制した。やはり、USは観客が大きな味方になってくれる。
ベスト8進出。準々決勝はプリスコバと対戦。

4R THIEM 7−5,6−2,7−6(2) ANDERSON
第9シードティエム。第5シードアンダーソン。
第2セット。
アンダーソンの第7ゲーム。
ティエムのフォアアングルウィナーで5−2ブレークアップ。
最後はフォアリターンが返らず、6−2でティエム。
2セットアップ。
このまま、ティエムのストレート勝ち!ベスト8一番乗りだ!
ミスタービーンことフリッツに結構危なく追い詰められた時もあったが・・・。
さすが、全仏決勝進出者である。ラケットがよく振れてきたぞ!

4R BARTY 4−6,4−6 PLISKOVA
第18シードバーティ。第8シードプリスコバ。
第1セットを6−4で取ったプリスコバ。
第2セット、プリスコバの第4ゲーム。
プリスコバのファーストフラットからフォアダウンザラインウィナー。
やはり、一発のサービスとフォアを持っていると強いな〜!3−1キープアップ。
バーティも負けずに連続サービスエースで3−2キープ。
力では負けていない。
プリスコバがストレート勝ち!ベスト8一番乗り!セリーナとカネピの勝者と!

4R ISNER 3−6,6−3,6−4,3−6,6−2 RAONIC
第11シードイズナー。第25シードラオニッチ。
第1セットはラオニッチ6−3。
第2セット、イズナーの第9ゲーム。
133&134&121マイルの3連続サービスエース。
最後はセカンドサービスエースだ。このスピードで打つかね?
6−3イズナー。
第3セットもイズナー6−4で取って、リーチ。
第4セットはラオニッチ6−3でファイナルセットへ。
先にイズナーがブレークして、2−0キープ。
こうなるとラオニッチはきついぞ!
4−1イズナーでラオニッチの第6ゲーム。
2つ目のブレークポイント。
グランドスマッシュエースで逃れる。
3つのブレークポイントを逃れて、4−2キープ。ヨタヨタのラオニッチ。
イズナーはボレーする必要がない。
ほとんどサービスで決まるし、もし返ってきてもトンと触って、いないコースに落とすだけでいい。
ベンチにキャップが並べてある。黒が2個、白が7個。こんなに使うか〜?違うか〜?
ラオニッチのサービスは先に手首を折っておく。そこからリストを使うのだ!
最後はラオニッチのフォアクロスがネットミス。3時間8分。
6−2イズナーがファイナル勝利!ベスト8進出。デルポトロとチョリッチの勝者と。

4R SEVASTOVA 6−3,1−6 SVITOLINA
ファイナルセット。
セバストバのバッククロスアプローチからバッククロスボレーウィナー。
絶妙なタッチショットだ!4−0キープアップ。
スビトリーナがバッククロスにタタンと前に行くとセバストバのバックダウンザラインへスライスパスを抜く。よく見ている。
完璧にセバストバのプレーに翻弄されるスビトリーナ。腹が立って仕方がないだろう。
5−0ブレークアップ。
最後は回り込みフォアダウンザラインへヒット。6−0で勝利。
もう完全にセバストバはゾーンに入ったよ!ベスト8進出。
スティーブンスとメルテンスの勝者と。

ナイトセッション
4R STEPHENS 6−3,6−3 MERTENS
第3シードスティーブンス。第15シードメルテンス。
スティーブンスのゲームで始まる。
いきなり、4回のデュースの末、1−0キープ。
スティーブンスは一発ですぐに何でも間でも勝負しない。
じっくり行けるところがキーズなどとは違うのだ!
メルテンスの第8ゲーム。
スティーブンスのフォアロブボレーウィナー。相手の動きを見ている。感じている。
5−3スティーブンスのブレークアップ。
スティーブンスのバックダウンザラインパスをメルテンスのフォアボレーミス。
このコンパクトなスイングのバックもいい。6−3スティーブンス。
安定しているなあ!
最後はムーンボールの緩いボールからスティーブンスはフォア逆クロスへハードヒットウィナー。このメリハリは終始一貫していた。
変化があるのから強いのだ!
6−3スティーブンス。ベスト8に。
次はセバストバと。やっかいな相手だがラッキーと言えばラッキーだ!

4R DEL POTRO 6−4,6−3  CORIC
第3シードデルポトロ。第20シードチョリッチ・
デルポトロ4−1からチョリッチが4−4と追いつく。
デルポトロのサービスエースで5−4キープ。
チョリッチの第10ゲーム。
デルポトロのバックスライスアプローチが深い。
バッククロスドロップボレーウィナーで15−40に。
大きな体からこうやって細かいタッチショットまでできるのが彼の特徴。
チョリッチは3つのセットポイントをことごとく、バックダウンザライン&フォア逆クロスへウィナーを放つ。
決して、守らない。攻めてお返しするがこのレベルのお決まりだ。
4つ目のセットポイント。
デルポトロは打ちたいのを必死で我慢して、あえてバックスライスで粘る。
チョリッチは早い展開で挽回したいという焦りが出たのか?バッククロスへサイドアウト。
6−4デルポトロ。
第2セット、デルポトロ4−1と1ブレークアップ。デルポトロのペースか?
5−2でチョリッチの左ふとももの後ろの部分をマッサージ。
ぐるぐる巻きにしたテーピングが痛々しい。大丈夫か?
最後はデルポトロのフォアダウンザラインウィナーで6−3.
この後はどうなるか?

PS.
今日は昨日よりは少し暑い。明日が大変だ。
日比野組のダブルスは全然良くなかった。この相手なら勝たないといけない。
ベスト8になるチャンスだったのに・・・。
ジュニアは男子田島が負け。第8シードで期待されていたのに・・・。
女子は佐藤ひまり、内島が勝利。世界でも活躍したい。
ナダルの相手のバシラシビリの超ハードヒットにはビックリしたよ!
明日に備えて早く帰りたい。そして、明日の後、無事に飛行機が飛んで、日本に帰りたい。
もう耐えられないので戻ります。明日の大事な2つの試合を寝てしまうので・・・!?

2018 USオープン Day 07        <レポート:森下 泰>