2018 フレンチオープン Day 09

<レポート:森下 泰>

2018年6月4日(月)

ラコステのブースにラコステさんが作ったボール出しマシーンが飾られてあった。
確か1927年と書いてあった。戦前からこんなのを作っていたなんて・・・!?
凄すぎる〜!
昨日も雨が降らなかったので2日続けて天気が良かったが・・・!?
今日の80%雨の予報です。せめて、穂積・二宮組のダブルスをやってほしいなあ!
Tシャツなどもまだ買っていない。サイズがあるのか?すごく心配です。
また、雨でビショビショに濡れてしまわないようにしないと・・・。
しかし、毎年、たくさんの人が観戦に来る。ネットしか買えないのにもかかわらず・・・。
当日券がないのが厳しい。
USオープンやオーストラリアンオープンの当日券は買えるのに・・・。
会場が狭いので、入れられない。
錦織対シモンはコート18.遠いのでセンターまで歩くのに全く動かない。
30分近くかかった。満員電車状態だよ!本当に・・・。
それでも少し昨年より広くした感じがあるけど。
コート1の後ろの植物園かな?この一部を今、工事しているのではないか?
ここにもコートを作るらしいが、会場全体をもっと広げてほしいなあ!
今日はコート7で穂積・二宮組、ジュニアは佐藤南帆と内島萌夏の1回戦、
内藤祐希と田島尚輝の2回戦が予定されている。
ハレップ、ナダル、セリーナ対シャラポワの対決、チリッチ、ムグルザ、デルポトロが出てくるよ!

 

3R 穂積絵莉・二宮真琴 6−1,6−2 DABROWSKI・XU
穂積・二宮組。第5シードダブロウスキー・XU組。
ダブロウスキーのゲームで始まる。
40−15から3回のデュースの末、1−0ブレークスタート。
穂積の突き球やロブが効いている。それを二宮のスマッシュエース。
最初から非常によく動いて集中しているよ。
サウスポーのXUの第3ゲーム。
二宮のバックダウンザラインリターンエース。嫌がっていない。
穂積がムーンやヒットを混ぜて、相手のペースを崩す。
二宮はポーチに行く、行かないがハッキリしていて、それが当たる。
二宮がポーチをバックボレーでカバー。穂積がすかさずバックアングルパスウィナー。
素晴らしいコンビネーションだ!3−0ブレーク。もうこちらのペースだ!
5−1でダブロウスキーの第7ゲーム。
15−40のセットポイント。
ダブロウスキーの強烈なグランドスマッシュにスライスがかかる。
穂積はそれを読んで右足をしっかり踏ん張って、フォアダウンザラインへパスを抜く。
わお〜!スーパーショットだあ!
6−1でスーパーかっこよく、終わる。

第2セット。
穂積の第1ゲーム。
穂積のフォアトップピンロブがアウト!?だと思うが、判定はなし。
次に穂積のフォアダウンザラインウィナー。ダブロウスキーは追わない・・・!?
審判もこれだけ入っているのだから、また入ると思ったのだろう。
しかし、ダブロウスキーの追わない態度はいけないなあ!
3回のデュースの末、1−0キープ。
XUの第4ゲーム。
二宮のフォアクロストップスピンロブウィナー。
逃げのロブではなく、自分から積極的に打つので伸びて跳ねていく。
XUは取りに行けない。ダブロウスキーはドン詰めし過ぎだ!
ダブロウスキーが打つ時はボールが飛んでいないのでこうなるのだ!
穂積のフォア真ん中へリターンエース。
こちらも思い切りが良く、なおかつコントロールも抜群だ!
4回のデュースの末、3−1ブレークアップ。
ダブロウスキーはイラついて、スマッシュミスなど凡ミスを繰り返す。
冷静なXUのサービスをブレークしたのは大きい。
最後はXUのダブルフォルトで6−2.
1時間6分の完勝だ!素晴らしいプレー!今日が一番のプレーだ!
ドンドン2人のコンビネーションが良くなって、ダブルスとして完成されつつある。
本当に優勝があるかも・・・!?いや、かなりの確率でありますよ!
何故なら、ナブラチロワやヒンギスがいないから!!

穂積のインタビュー
「こんなスコアで勝てるとは思っていなかった。今日は起きた時から緊張していた。
2人で最初から最後までプレーが良かった。終わってみたらいい内容だった。
ロブを使って、2人の陣形を崩そうと思った。
ダブロウスキーのフォアが苦手で緊張したら打てなくなる。
序盤から打てなくなってきたので狙っていった。
このペアではないが、1人ずつはお互いにやったことがあったので、情報交換した。
自分達のいいプレーをすれば勝てない相手はいないと思う。
コンスタントにいいプレーができていたので、すごく驚いたというわけでもない。
ロブはクレーだとバウンドが変わるので、相手もやりづらい。使っていこうと思う。
ベスト4になれば藤原里華さん、杉山愛さんに続いて16年ぶりは知っていた。
日本人同士だといろいろ作戦を練ってやれるので楽しい。
全豪ベスト4に入った時からグランドスラムでも勝てるという自信が出た。
それまではWTAに勝ってもそんなに思っていなかった。
全豪でミルザに勝って、サファロバにいい試合ができて自信になった。
グランドスラムでも上に行けると思った。
ジンクス、今回は洗面所が一緒です。
本当はシャワーが同じところが良かったのですが、壊れてしまったので変えました。
外国人は適当でそれぞれのフィーリングでやろうとか言われる。
こうやってこうやってこう攻めようとかということにはならない。
日本人の方が考えている感じがする。
また、日本語の方が細かくコミュニケーションが取れる。
杉山さんからは特別なアドバイスはない。
2人がいいプレーをしていたら、チャンスがあるからと言ってくれた。
今日のようなプレーをお互いがしたら、どちらが来てもチャンスがある。
流れがいったりきたりすると思うが、いい流れを少しでも長くこちら側に持っていきたい。
早くからトップスピードでいけるように準備したい。」

二宮のインタビュー
「こんなスコアで勝てるとは思っていなかった。ビックリ。
自分達のプレーをすればチャンスはあると思っていた。
ダブロウスキーが早く崩れてくれたのがラッキー。
お互いに上手く攻められたのが良かった。
最初からロブを使おうと思った。ネットにかなり詰めてきたので、浅くても抜けると思った。
ダブロウスキーはバックよりもフォアの方が苦手という情報があった。
フォア狙いで行った。相手は私たちの動きを止めようとしてロブを使ってきた。
たぶんそれは相手はいつもとは違うプレーで慣れないことをしているなあと思った。
クレーが苦手だったが、ベスト8に入って少し自信になっている。
ウインブルドンでは外国人ペアだったが、今回は日本人ペアで勝っているのはすごく嬉しい。
ロブが得意なので、クレーでは跳ねるので得意なショットを生かせるようにしたい。
いつもは緊張するのにこの大会は1回戦からあまり緊張していない。
自然と試合に入れて、ほとんど緊張していない。
穂積さんのおかげかもしれない?それは考えていなかった。
言われてみればそうかもしれない。(笑)
ウインブルドンベスト4に入ってもたまたまだろうと思った。芝だし、勢いもあったし・・・。
フェドの2月、4月でプレッシャーがかかる場面で自分のいいプレーが出せた。
それが自信になった。グランドスラムの大きな舞台でも挑戦できると思った。
日本人同士の方がいろいろしゃべれる。思ったことが言える。
ロブの練習は最近するようになった。
その日の感覚がある。相手によってタイミングとかがある。
以前はそんなに練習していない。跳ねるボールは打ちたいとは思っていた。
タイミングは皆と違うといわれる。
クリニックでロブはどうやって打つのですか?と言われるけど自分でもわかりませんと答える。
第1シードはパワーがあるが、私たちもチームワークとしては負けていない。
どちらが来てもチャンスはある。」

4R HALEP 6−2,6−1 MERTENS
第1シードハレップ。第16シードメルテンズ。ハレップの1勝。
ハレップのサービスセンターで6−2先取。
第2セット。
メルテンズの第1ゲーム。
メルテンズは早くポイントが取りたくて、焦ってバッククロスアプローチ。
それを待っていたかのようにハレップのバックダウンザラインパスを抜く。
1−0ブレークアップ。
あっという間に5−0でハレップが圧倒する。
メルテンズはリターンも返せず、ラリーも続かない・・・。
ハレップのプレーに完全に圧倒されてアップアップしている状態だ!
6−1ハレップ。完璧なプレーでベスト8進出。
このラウンドでこの快勝は次に気持ちよく進めるなあ!優勝まで一直線といった感じだ!

4R NADAL 6−3,6−2,7−6(4) MARTERER
第1シードナダル。70位22歳マーテラー。初めての対戦。
同じサウスポーのマーテラーも必死でストロークを打つが、ナダルのボールの厳しさが1つも2つも上の感じだ!
マーテラーの第6ゲーム。
ナダルの得意のフォア逆クロスウィナー。
4−2ラブゲームブレーク。
最後はマーテラーのバックがネット。6−3ナダル。42分かかった。
しかし、生きのいいショットを放つマーテラーにも大きな声援が飛ぶ。一生懸命だ。

第2セット。
マーテラーの第1ゲーム。
ナダルのバックドロップボレーウィナー。ネットでも決まると相手はどうしようもない。
6−2ナダル。
第3セットはマーテラーが3−1リードするが、ナダルがタイブレークでものにする。
1セットも取らせないのだ!
ナダルがストレート勝ちでベスト8進出。
しかし、この10年近く負けることが全く考えられないのだ!どういうこと?

4R S.WILLIAMS   SHARAPOVA
セリーナ。第28シードシャラポワ。
なんとセリーナの棄権負け。シャラポワがベスト8へ。
この試合は私だけでなく、観客の皆さんも楽しみにしていたのに・・・。
ちなみにセリーナの19勝2敗って・・・!?胸筋が痛くてサービスが打てない・・・!?

4R CILIC 6−4,6−1,3−6,6−7(4)、  FOGNINI
第3シードチリッチ。第18シードフォニーニ。
フォニーニはドクロマークのハチマキをしている!?がに股歩きも似合うなあ!
これほどドクロが似合う人は世界中を探してもいないと思う。チリッチの2勝1敗。
2セットアップのチリッチ。
第3セット、フォニーニ4−2でフォニーニの第7ゲーム。
軸がピタッと決まって、動かないで打つとすごいバックダウンザラインウィナー。5−2.
フォニーニはブーイング浴びても知らん顔。鉄の心臓。
ヘッチャラヘッチャラ〜!慣れているのだ!
最後はサービスセンターエースで6−3フォニーニ。

第4セット。
チリッチは第10ゲームで1つマッチポイントを握るが・・・。
6−6のタイブレーク。
2−2でフォニーニのフォアアングルスーパーカウンターウィナーで3−2.
また、バックダウンザラインへスライスパスウィナーで5−3リード。
ゾーンに入ってきたぞ!
最後はチリッチのフォアアングルがサイドアウト。7−4フォニーニ。
とうとうファイナルセット。
フォニーニの第7ゲーム。
天才フォニーニのバックアングルパスを抜く。
手首のみで切り返す天才ならではなのショット!
しかし、真面目君チリッチは手を緩めない。
フォニーニのフォア逆クロスがネットに当たってアウト。
4−3チリッチのブレークアップ。フォニーニは変な顔して、笑っているよ!
最後はフォニーニのフォアクロスがアウト。少しやる気が失せた感じだった・・・!?
6−3チリッチ。3時間37分。次はデルポトロの対戦。きついブロックだ!

4R SCHWARTZMAN 1−6,2−6,7−5,7−6(0)、6−2 ANDERSON
第11シードシュワルツマン。第6シードアンダーソン。アンダーソンの2勝。
アンダーソンのセットカウント2−1で第4セット。
シュワルツマンの第3ゲーム。
シュワルツマンのフォアダウンザラインへヒットが読まれて、アンダーソンのバックダウンザラインパスウィナー。
ドロップをバックドロップ返しウィナーで2−1アンダーソンがブレークアップ。
このまま、終わるかと思ったが・・・!?
ここからシュワルツマンが大逆転勝ち。
2セットダウンからの逆転勝ちはそうそうあるものではないのだ!ベスト8進出。

4R KERBER 6−2,6−3 GARCIA
第12シードケルバー。第7シードガルシア。ケルバーの4勝2敗。
第2セット、5−1ケルバーでガルシアの第7ゲーム。
ガルシアは足の踏ん張りがない。そこで無理したショットを連発。
フランス人の大応援が逆に緊張を招いて、プレーに支障が出たのかも・・・!?
4つマッチポイントはガルシアのフォアクロスウィナーで逃れる。5−2キープ。
最後はガルシアのフォアクロスが大きくアウト。
6−3ケルバー。これは私の予想を覆したよ!

4R ISNER 4−6,4−6,4−6 DEL POTRO
第9シードイズナー。第5シードデルポトロ。デルポトロの6勝4敗。
デルポトロの2セットアップ。
第3セット、イズナーの第3ゲーム。
サーブ&ボレーしてきたイズナーのアングルへバック足元リターン。
かなりベースライン後方からだぞ!
フォアダウンザラインパスウィナーで2−1ラブゲームブレーク。
これは勝利を決定づけるブレークだぞ!
デルポトロの第10ゲーム。
デルポトロのフォア逆クロスウィナーはバウンドしてから伸びていくよ!
3つ目のマッチポイント。
最後はイズナーのフォアがネットに当たって、サイドアウト。
6−4でデルポトロの勝利。ベスト8進出。嬉しそうだ!きれいに4が3つ並んだ!

4R MUGURUZA 2−0ret TSURENKO
第3シードムグルザ。ツレンコ。1勝1敗。
いつの間にか?ムグルザが棄権勝ち。これは体力の温存になったぞ!
次はムグルザとシャラポワの準々決勝。どちらも棄権勝ちで体力は申し分なしだ!

ジュニア1R BENCHEIKH 7−5,6−7(7)、1−6 内島萌夏
第1セットは5−7で落とす。
第2セットは3−1リード。
相手のストロークが少しずつアウトしている。
ファーストが入るとなかなか返せない。これを返せばチャンスが広がる。
ムーンボールを使って相手のミスを引き出す内島。
相手のミスが多かっただけにブレークしたかった。3−2キープ。
タイブレークを粘って、9−7でものした内島。
ファイナルセットも6−1で嬉しい勝利をもぎ取った!おめでとう!

ジュニア1R 佐藤南帆 4−6,4−6 DEMA
第7シード佐藤南帆。デマ。
第2セット、佐藤の第4ゲーム。
サービスセンターエース。
フォアクロス&バックダウンザラインウィナー。
3つのノータッチを決めて、3−1ラブゲームキープ。
行けると思ったが・・・!?
相手もアングルサービスエースで3−2キープ。
残念ながら、ストレート負け。次、頑張れ!

ジュニア2R BAEZ 3−6,6−2,6−2 田島尚輝
第1シードバエズ。田島尚輝。
バエズは小さいがフォアクロスに威力がある。スイングが速い。
第1セット、5−3で田島の第9ゲーム。
相手のバッククロスを田島のバックダウンザラインウィナー。
素晴らしいカウンターショットだあ!6−3先取。
すごい!第1シードから取ったよ!
第2セット。
田島の第2ゲーム。
少し浅いとバエズのフォアクロスウィナーで0−1ブレークダウン。
バエズの第3ゲーム。
4回のデュースの末、0−3キープ。2連続ダブルフォルトを生かせなかった・・・。
ファイナルセット、田島の第8ゲーム。
3つのマッチポイントは頑張って逃れたが・・・。
5回のデュースの末、最後は後ろからバエズのバックドロップショットを決める。
よくここで打つよ!本当に!
2−6で惜敗。この悔しさは大人になって挽回だ!

ジュニア2R 内藤祐希 6−3,4−6,6−3 VOLYNETS
第10シード内藤祐希。ボリネッツ。
ボリネッツのゲームで始まる。
落ち着いて見える内藤。
いきなりバッククロスウィナー。そして、フォア逆クロスウィナー。上から叩く。
1−0ラブゲームブレーク。いいスタートだ。
内藤の第2ゲーム。
セカンドをボリネッツのフォアクロスリターンエース。
これは気を付けないと油断してはいけない。そして、ファーストだ!
1−1ブレークバックされる。
もつれてもつれて、とうとうファイナルセット6−3で勝利。
2時間13分でようやく勝ったよ。これで勝つか負けるかとでは大きな違いだ!

ジュニア1R PRICE・内島萌夏 6−7(1)、1−6 KANAPATSKAYA・SELEKHMETEVA

ジュニア1R 内藤祐希・佐藤南帆 6−2,6−2 SUBHASH・VOLYNETS
最後は佐藤のバックポーチ。6−2で勝利。

ジュニア1R STYLER・田島尚輝 6−3,6−1 HENNING・LEHECKA

ジュニア1R BAEZ・SEYBOTH WILD 6−4   GIMENEZ・市川泰誠
第2セット、市川のフォアクロスリターンが決まって、4−0ブレークアップ。
相手は2人とも後ろだ!今日の最後の試合になった・・・!?

PS.
今日はなんと雨が80%なのに降らなかった。
それはそれでいいのだが、あれだけ言っておいて、こちらはそのつもりだったのに・・・。
穂積・二宮組は完璧なプレーで完勝!ドンドン上手くなっているよ!
このまま、優勝ですよ!
セリーナの棄権でシャラポワとの対決はなし。
ムグルザも2−0棄権勝ち。いつの間にか・・・!?
ハレップ、カサトキナ、ナダル、シャラポワ、チリッチ、シュワルツマンの大逆転勝ち、ケルバー、デルポトロ、ムグルザの勝利でベスト8が揃った。
明日が私の最終日です。夕方まで頑張ってみます。それでは。

2018 フレンチオープン Day 09        <レポート:森下 泰>