2018 フレンチオープン Day 10

<レポート:森下 泰>

2018年6月5日(火)

今日は私のフレンチオープン最終日です。夕方まで見られるだけ見ます。
と思ったら、夜中からずっと雨が降っています。
今日1日は厳しいなと思って会場に来たら、小降りに。
なんと、コート整備を始めて、完全にやるつもりです。
さすが、赤土、さすがフレンチオープンです。
昨日、あれだけ雨と言っておいて、降らなかった。(正確に言うとデルポトロ戦の時、ちょびっと小雨が・・・)
とうとうポーターのポーチがざっくり壊れました。
ヒモでしばっていますが、これではもうポーチではありません・・・!?
帰るまで盗まれないか?緊張しています。
地下鉄では切符の拝見をしていました。いつもはしないけど時々あります。
切符は捨てないようにしましょう!
地下鉄では少し悪い若者は改札口を飛び越えて行きます。出るときはそのままなので入ったらこっちのものです。
だから、拝見をするのです。日本ではこんなのは絶対にないですね。
センターのティエム対ズベレブは何とか見たいです。
大絶好調のティエム。5セットマッチを3連続退けてきたズベレブ。
ティエムが2−0、ないし2−1アップからが本当の戦いが始まるだろう!
ティエムのフォアガシャミスが出てきて、今大会ものすごく粘りを発揮するズベレブ。
優勝する大チャンスだと思っているのだろう!さあ、どうなるか?
スティーブンス対カサトキナ。
スザンヌランランコートではプティンセバ対キーズ、チェッキナート対ジョコビッチ。
ジュニア2回戦内島萌夏があります。是非とも頑張ってほしいです!

 

ジュニア2R 内島萌夏 2−6,1−6 WANG
内島萌夏。第2シードワン。
雨が止んで、本当にスタートしたよ!
ワンのゲームで始まる。
速いサービスと早い展開に0−1キープ。この早い展開について行けるか?
内島の第2ゲーム。
内島のバックアングルウィナー。力みが全くないのがいいところだ。
ファーストのコースが良くて、2つフォアウィナーで1−1キープ。
少しは落ち着いたか?
ワンの第3ゲーム。
4つブレークポイント、5回のデュースの末、1−2キープ。
ランニングバックアングルウィナーのスーパーショットがあったが・・・。
速いファーストに挽回された。しかし、ワンは速いが、荒すぎる。ここがねらい目。
内島の第6ゲーム。
ダブルフォルトを2つしてしまって、2−4ブレークダウン。このミスは痛い。
相手を助けてしまう。せっかく、ストロークでは押していて、相手も嫌がっていたのに・・・。
ワンは少し落ち着いてしまって、リターンの構えがますます低くなった。
最後はワンのフォアダウンザラインウィナー。6−2ラブゲームブレーク。先取される。

第2セットもワンのパワーに押されてしまう。
最後はワンのフォアダウンザラインを内島のバックロブが大きくアウト。
1−6のストレート負け。49分の試合だった。
ワンの一発リターンやフォアは音が違う。
ミスもあるが、引っぱたくとか叩きつけるといった感じが当てはまる。
丁寧に繋げるなど頭の片隅にもないのだろう。

ジュニア2R LIANG   TUBELLO
第1シード台湾のリアン。ちょっと、ジュニアにしては横に大きすぎでしょう・・・!?
これで動けるのか?心配になってしまうが・・・!?
意外に軽快に中に入って、フォアダウンザラインウィナーで1−1キープ。
ライジングバッククロスも小気味いいリズムだ。
フォアを引く時、クリッと一度リズムを取る独特のタイミングの間を持っている。

ジュニア2R ALVAREZ VARONA 2−6,4−6 TSENG
第4シードツェン。
確実性のあるストロークと足が速い。
回り込みフォアダウンザライン打ったと思ったら、もうすでにセンターに戻って、次にカウンターに備えている。
ジュニアはアジア勢のトップシードが男女ともに目立つなあ!

QF THIEM 6−4,6−2,6−1 ZVEREV
第7シード8位24歳10タイトルティエム。
第2シード3位21歳8タイトルズベレブ。ティエムの4勝2敗。
今大会トータル時間は2時間半近くズベレブの方が長く戦っている。
勝ったとしたら、次がジョコビッチと仮定して、ティエムの2勝5敗、ズベレブの1勝となっている。
大絶好調のティエム。5セットマッチを3連続退けてきたズベレブ。
ティエムが2−0、ないし2−1アップからが本当の戦いが始まるだろう!
ティエムのフォアガシャミスが出てきて、今大会ものすごく粘りを発揮するズベレブ。
優勝する大チャンスだと思っているのだろう!さあ、どうなるか?
14時からズベレブのゲームで始まる。雨が降らなければ、涼しくて絶好のコンディション。
跳ねるボールはズベレブの肩辺り。これも身長が高いので他の選手よりもずいぶん有利だ。
ズベレブはバックミスが2つあったが、バックスライスアプローチからフォアボレーを決めて、1−0キープ。
ティエムは錦織戦のように大絶好調の立ち上がりではない。
少しボールを待って落としている。ダブルフォルトがあるなど体が固い感じがする。
ティエムの第2ゲーム。
ズベレブの股下パスをティエムのフォアクロスボレーからバック飛びつきボレーウィナー。いきなりスーパーショットをお互いに魅せてくれた!?1−1キープ。
ズベレブのサーブ&フォアボレーウィナーで2−1.
ズベレブは2勝4敗で負け越しているからか?すごく慎重になおかついろいろな工夫をしている様子だ!
ズベレブのバックアングルスライスパスからバックダウンザラインへアプローチ。
上手い連続攻撃だ。今日はこのスライスからも攻めようとしているのがわかる。
3−3ティエムのキープ。
ズベレブの第7ゲーム。
ズベレブのフォアミスが3つで15−40.
ここでティエムのバックアングルウィナーで4−3ブレークアップ。
ティエムは相手がしぶとくいくなら俺もしぶとくといった感じか?
最後は203キロのサービスワイドエースでティエムが6−4先取。
フルスイングのスピンがよくライン際に落ちる。調子の良さがまた出てきた。
ズベレブも悪くない。ここはじっくりと行くべきところ。全然焦る必要はないだろう。

第2セット。
ズベレブのサーブ&両手バックブロックボレーウィナーで1−0キープ。
ズベレブの第3ゲーム。
ダブルフォルト。それにティエムのバックスライスとスピンがいい塩梅でミックスされている。これにズベレブがどうしても先にミスが出てしまう。
2−1ティエムのブレークアップ。
30−40でズベレブのドロップ拾って、フォアボレー当てて、ティエムがフォアクロスへ押し込む。2人の攻防がお〜!唸らせるよ!
ズベレブも頑張るが、今のところ、ほんの少しティエムの方が上。
3−1キープ。
ズベレブはティエムのヘビースピンに追いつけず、ミスを重ねてしまう。
ライジングショットしか道はないぞ!
最後はバックリターンが大きくアウト。6−2ティエムの2セットアップ。1時間14分。
ここまでは私も予想できました。当たりました!?さあ、ここからです。
ズベレブもここで終わったら、第2シードの意味がないと思っていることでしょう。
奇跡の4連続ファイナルセット勝ちができるか?

第3セット。
ズベレブのバックボレーが飛ばない。
ティエムの狙いすましたバックダウンザラインパスを抜く。
1−0ティエムのブレークアップ。早々とブレークは大きいぞ!
ティエムは攻めていても急にカウンター来た時のためにディフェンスを忘れない。
フォアスライスがその典型だ。ズベレブはポイントになっていいのに取られてしまう。
ティエムのグランドスマッシュをズベレブのグランドスマッシュパスウィナー。
お〜!スーパーショットだあ!しかし、ゲームに結び付かない。
2−0ティエムのキープ。
ズベレブのフォアクロスアウトで3−0ブレーク。
ズベレブは完全に集中力を失くした。もうこれは挽回できない・・・!?限界だ・・・!?
ズベレブはリターンした後、追いかけない。
バックリターンは入れるつもりがない。これはプロフェッショナルではないぞ〜!
こういうのを見に来たのではないぞ〜!一生懸命にプレーしろ〜!
4−0キープ。
錦織の試合の方がよっぽどティエムが爆発していたぞ!それでも粘った錦織はエライ!
3つ目のマッチポイント。
最後はティエムのバックウィナー。6−1の超完勝だあ!1時間50分。
ズベレブが第3セット、あんな捨てたプレーするとは思わなかった。
ああいうのを見るとファンになりたくなくなるなあ〜!最後は少し頑張ったが・・・。
いつでもどこでも、そして大事なのはどんな時も一生懸命ファイトしてプレーすること!
これがどんなに大変か?わかった上で言っていますよ!
楽しみにしていた試合だったが・・・。

QF STEPHENS 6−3,6−1 KASATKINA
第10シードスティーブンス。第14シードカサトキナ。1勝1敗。
スティーブンスのサービスセンターで4−1キープ。
スティーブンスが6−3,6−1でストレート勝ち。
ベスト4へ進出。キーズと準決勝。昨年のUS決勝と同じ対決だ!

QF PUTINTSEVA 6−7(5)、4−6 KEYS
98位プティンセバ。第13シードキーズ。プティンセバの1勝。
キーズが男女通じて、ベスト4一番乗り!

QF CECCHINATO 6−3.7−6(4)、  DJOKOVIC
72位25歳チェッキナート。第20シード31歳ジョコビッチ。
初めての対戦。
ジョコビッチのバックがネットで3−1チェッキナートがブレークアップ。
この勢いをジョコビッチも止められないのか?
ジョコビッチのバッククロスがアウトで5−2キープ。
こんなミスをしないのに・・・。
ここでジョコビッチがトレーナーを呼んで、首かな?右肩の後ろをマッサージ・・・!?
大丈夫か?早すぎるぞ!呼ぶのが・・・。ジョコビッチは首をコキコキやっている・・・。
最後はサービスワイドエースで6−3チェッキナート。

第2セット。
ジョコビッチのストロークがアウト。1−0チェッキナートがブレークアップ。
これはおかしいぞ!ジョコビッチ・・・!?
チェッキナートの第4ゲームをブレークバックして2−2。
ジョコビッチの第7ゲーム。
ジョコビッチはバックを全てオープンスタンで打たされる。
それだけチェッキナートのボールがいいということ。
長いラリーからチェッキナートの得意のバックダウンザラインからフォアクロスドロップウィナー。中に中に入って打つのでさすがのジョコビッチも動けない。
15−40のピンチをど根性で4−3キープ。
チェッキナートの飛びつきフォアドロップボレーを決める。
ジョコビッチはこの緊迫した場面でも親指を立ててグッドショット!かっけいい〜!
5−5キープ。
チェッキナートの第12ゲーム。
30−40のセットポイント。
チェッキナートはラリー中、急にフォア逆クロスに超スローボールを混ぜる。
ジョコビッチは慌ててミス。野球でいう大谷が160キロ投げた後、90キロ台の速球だ!
3つのセットポイントを逃れて、3回のデュースの末、6−6キープ。
タイブレーク、3−3でジョコビッチは高いロブを上げて、チェッキナートのグランドスマッシュをミス。4−3ジョコビッチ。
しかし、チェッキナートは攻めて、6−4のセットポイント。
最後はサービスセンターからフォアを真ん中に決めて、7−4チェッキナート。
なんとあのジョコビッチから2セットアップ。
今日はこの2人の戦いが素晴らしくいい。
センターより、このコートのチケットを持っている人が一番良かったですよ!
さすがのジョコビッチもここからは挽回は厳しいでしょう・・・!?
ここで私は退散です・・・!?残念だが仕方がない・・・!?

PS.
今日はティエム対ズベレブを見られればいい。雨が心配だ・・・!?
夕方に帰ります。
ティエムの圧勝だった。ズベレブは最後、あきらめてボールを追わない場面も・・・!?
これを見るとガックリしてしまう。
女子は全く見ていません・・・!?
チェッキナートが超すごい!ジョコビッチに2−0アップだあ!
やばい〜!飛行機が間に合わないぞ〜!急げ〜!では日本で〜!

2018 フレンチオープン Day 10        <レポート:森下 泰>