2018 オーストラリアンオープン Day 10

<レポート:森下 泰>

2018年1月24日(水)

   

昨夜ナイトセッションでナダルが棄権負けのショック・・・!?
ウォズニアッキがまさかの1時過ぎにファイナルイン。耐えられず・・・。
3時過ぎに就寝。寝る時間が無くなる〜!
昨日は23度。3日連続ちょうどよく、気持ちいい天気が続く。
日陰で試合を見ていると寒くなるぐらいだ!かと言って日向で見ていると暑すぎる。
日本の大雪も困りました・・・。
この大会で40度近くまでいって一番暑かったあの2日間を日本に届けよう!
特に私の相模原のテニスコートに持っていきたい。10分でいい。跡形もなくなるだろう。
昨日はマクラクラン勉・ストルフ組が第1シードクボット・メロ組にファイナル勝ち!
グランドスラムベスト4進出という快挙を成し遂げたよ!
日本男子は63年ぶりらしい!すごい!ストルフのサービスとリターンは強い!
そこにマクラクランのネットプレーの動きがミックスされると強いのだ!
優勝もあるかもしれませんよ!応援しましょう!
明後日、夕方の飛行機なので、今日までしか見られません。頑張ります!
お土産を買わないといけない・・・。

QF KERBER 6−1,6−2 KEYS
第21シード30歳ケルバー。第17シード22歳キーズ。
ケルバー6勝1敗。
ケルバーはシャラポワのパワー、スーウェイの変形テニスの両方に勝ってきた。
有利だ!
キーズの第3ゲーム。
キーズの甘いドロップをケルバーのフォアダウンザラインパスウィナー。
キーズのいつもの通り、凡ミスの嵐だ!3−0ブレークアップ。
ケルバーの第4ゲーム。
フォア3つウィナー。168キロサービスセンターエース。
4−0ラブゲームキープ。ここまで15分。
キーズは160キロのサービスワイドエース。4−1やっとラブゲームキープ。
いつ爆発するか?わからないのがキーズ。たぶん、本人もわからないはず・・・。
ケルバーのバックアングルパス。見事なブロックウィナーだ!
壁テニスの本領発揮だ!
最後はキーズのフォアが大きくアウト。6−1ケルバー。
予想通りの展開に私は驚かず・・・。キーズはこのまま、凡ミスだらけで行くか・・・?
わずか22分。観客はトイレにいった隙に終わってしまう・・・。
本人はミスしても全く気にしない感じ。いつものことだから・・・。

第2セット。
キーズのダブルフォルトで2−0ケルバーのブレークアップ。
あまりの凡戦に観客は声も出ない・・・。ひどい・・・!?
ケルバーは万が一だけ考えて、自分のプレーをして今のうちにドンドンポイントとゲームを積み重ねるだけ。それが仕事だ!
今までの相手の立場やプレーがなくなってしまう・・・。
ケルバーのフォアダウンザラインウィナー。逆を突く。一気に3−0キープ。
ケルバーのリターンがアウト。3−1キーズがキープすると大きな声援が飛ぶ。
皆、やさしい。奮起してもらいたいからだ!
ようやく、キーズのストロークの切れと振り切りが戻ってきた。
まだ、きれいなウィナーはないが、どこからでも打つ。3−2ラブゲームブレーク。
ケルバーの第7ゲーム。
ネットインを躊躇するが、思い切ってネットに出て、フォアボレーを飛びついて決めたケルバー。このあたりの判断も優れている。
「あ〜」打つ前から声を出してフォアダウンザラインウィナー。
5−2キープ。
最後はキーズのバックがネットにかかる。わずか51分。
大好きな全豪でもう一度上を目指す!ケルバーのイージーマッチ!ベスト4進出!

QF SANDGREN 4−6,6−7(5)、3−6 CHUNG
97位26歳サングレン。58位21歳チョン。チョン1勝。
誰もがジョコビッチ対ティエムの準々決勝を期待していた・・・!?
チョンのフォアダウンザライン厳しいコース。
2−1ブレークアップ。
チョンの回り込みフォアダウンザラインウィナーで4−2キープ。
快調だ!
サングレンは一瞬の点で打つフォアが怖い。急に目の前にパッとボールが現れた感じだ。
チョンは足がしっかり動いて、速いボールでも必ず後ろに入って、厚く打つ。
フォアはしっかり肩が入って、大きくバックスイングを取って、最後まで振り切る。
この差は大きい。油断なく戦えばまず勝つ。95%の確率だ!
最後はチョンのサービスセンター。フォアリターンが大きくアウト。
6−4でチョン。37分。
チョンのボールが少し浅くなるときがある。これを修正。
相手がジョコビッチならやられているぞ!

第2セット。
サングレンの第1ゲーム。
バックドロップボレーをチョンはバックアングルスライスパスを丁寧に抜く。
誰だと思っているんだ?
今や世界最強の足とディフェンス能力を兼ね揃えているチョン様ですよ。
1−0チョンのブレークアップ。
サングレンがいくら打っても打っても返ってくる。しかも、左右に振られてだ。
どうすることもできない。ベースラインから強引にネットを取るしか道はない。
それぐらいチョンのストロークは固い。ミスしない。甘いとウィナーを取る。
ジョコビッチの強い時の感じが出ている。あとは足がくっついたままの変なサービスだけ。
サングレンの2つのDコートサービスアングルエース。
2−1キープ。このサービスを中心にキープしてチャンスを待つしかないなあ!
チョンのフォアドロップボレーは下手。こういうタッチは錦織選手の方が断然うまい!
チョンの第4ゲーム。
サングレンのフォアクロスヒットアプローチ。突然打つ。
2−2ブレークバック。まだ、チョンには油断があるかな?
サングレンの192キロセカンドエースで3−2キープアップ。
こういうトリッキー&強引に少し弱いかもしれない・・・。
サングレンの急に打って、フォアドロップボレーウィナーで4−3キープ。
このメリハリが効いている。特にフォア逆クロスが厚く打つのが武器。
フォアで厚さ、スピン量、スピードを変えていく。
チョンの第8ゲーム。
ダブルフォルト。ラケットの上に当たる。頭を早く下げるのでここに当たる。
これをねらって、フォア逆クロスリターンエース。
チョンのミスで5−3サングレンのブレークアップ。
どうした?チョン?体に異変か?
サングレンの第9ゲーム。
30−40でサングレンの頭から前に突っ込んで打つフォア逆クロスが厳しい。
デュース。
5−4ブレークバック。
サングレンのフォアが当たってきた。段々面白くなりそうだ!
6−6のタイブレーク。
チョンがドロップボレーからスマッシュエースで2−1.
サングレンもフォアクロスボレーウィナーで2−2.
お互いがネット奪う。
チョンのフォアクロスドロップボレーからバッククロスボレーウィナーで3−2.
ガッツポーズのチョン。甘いドロップボレーだったが・・・。
チョンのフォアダウンザラインウィナーで4−3.やっと気合の入ったショットを。
サングレンのサーブ&バックダウンザラインボレーで4−4.
いろんなことをやるなあ〜!面白い選手だ!
最後はチョンのフォアダウンザラインへヒット。
サングレンのバックが大きくアウト。3ポイント連取で7−5.
後半の打ち合いは見ごたえがあった。サングレンの頑張りがいいぞ〜!

第3セット。
サングレンの第4ゲーム。
5つ目のブレークポイント。
サングレンのフォアミスでやっとチョンが3−1ブレークアップ。
ジョコビッチ戦ほどの調子ではないが、しっかり抑えるところは抑える。
チョンの第9ゲーム。
40−0のマッチポイントから緊張か?チョンのミスが出る。
2つ目のブレークポイント。
2人はラリー中にバックスライスを何本も打ち合う。
ここで笑い声が混ざる。
5つ目のマッチポイント。
チャンスパスを体にぶつけるが、サングレンの踊りながら2つのアクロバットボレーでウィナー!
すごい!盛り上がりだ!
6つ目のマッチポイント。
最後はチョンのフォアクロスヒット。サングレンのフォアがアウト。2時間28分。
仁王立ちのチョン!嬉しいベスト4進出!準決勝だぜ!すごい!
次のフェデラーに勝ったら、優勝だ!錦織選手の前に達成してしまうかもしれない!

QF HALEP 6−3,6−2 PLISKOVA
第1シード26歳ハレップ。第6シード25歳プリスコバ。ハレップ5勝1敗。
普通ならハレップの調子が良くなっているので、ストレート勝ちだろう!
決勝は第2シードウォズニアッキとやって、ファイナルセット勝ちかな?
立ち上がりプリスコバのサービスと突っ立って打つストロークがいい。
プリスコバの3−0リード。
ハレップの第4ゲーム。
ダブルフォルト2つ。ネットに当たる。低い軌道で入っても浅い。
いきなり、リターンから攻撃されて苦しくなる。
4回のデュースの末、やっと3−1キープ。
プリスコバのバック逆クロスが非常にいい。
その後のフォアの精度が高ければ言うことがないのに・・・。
ハレップのフォアダウンザラインへ。ランニングショットがようやく入ってきた。
地面に足がついて来た感じだ!3−2ブレークバック。
ここからが勝負が始まる。
プリスコバの第7ゲーム。
身長が高く、サービスワイドが思ったよりも切れていく。
ハレップのバックがネットイン。このラッキーが・・・。
ハレップのバックダウンザラインウィナー。ポール回しのスーパーショット!
4−3ブレークアップ。
ハレップはネットインをフォアクロススライスアプローチウィナー。
ネットインのラッキーをまたしても味方につけた。
5−3キープ。
ラケットを軽く落とすプリスコバ。イライラしている様子。
最後はダブルファーストのダブルフォルト。177キロもあるよ。
男子でいう200キロセカンドだな。切れてしまった・・・。
ハレップの6ゲーム連取。集中したら一気に行くタイプだ!

第2セット。
プリスコバは少し振られたり、逆を突かれるとすぐにミスをする。
それは腰高で下半身に粘りがないからだ。
ミスが多くなるとキーズのように凡戦になってしまう。
実力はあるのだから集中してベストを尽くしてほしい。
逆にハレップのフォアはフットワークが速く、フォロースルーがきれいに長く取れる。
声を出すことによって、息を吐きだす。ここ打つとボールが乗ってなおかつ伸びていく。
リズムも実に取れている。
0−3から9ゲーム連取。一気に3−0.
プリスコバの連続サービスエースで4−2キープ。
サービスしかないか?持ちこたられるのは・・・!?
最後はプリスコバのフォアがネットミス。
6−2でハレップの完勝!1時間11分。1が3つ並んだ!
優勝候補NO1かな!デービスの試合で追い込まれて、大坂の試合で自信をつけた。
毎日、センターは長くなったが、今日は準々決勝なのに全て早い試合展開だった。

ジュニア3R SUN 6−7(5)、7−6(5)、1−6 佐藤南帆
第10シードサン。第5シード佐藤。
第1セット。
佐藤のゲームで始まる。
小柄だが、ラケットの重さを利用して大きくスイング。
以前よりいい感じがするなあ!
サウスポーのサンのバッククロスウィナー。0−1ブレークスタート。
サンの第2ゲーム。
佐藤は速いラリーにも逃げずに低くなって打っていく。
佐藤の回り込みフォアダウンザラインへ打ち込む。1−1ブレークバック。
このセットはタイブレーク7−5で取る。

第2セット。
サンの10ポイント連取で一気に0−3となる。
どうした?ミスも早いし、サンを勢いづけてしまうぞ!
0−3で佐藤はトレーナーを呼ぶ。
右膝の後ろ!?ふくらはぎ!?にテープを貼る。湿布かな?
その後、足腰がしっかり踏ん張れるのか?また、スイングが振れてきた。
8ポイント連取で2−3ブレークバック。
このセットもタイブレーク。ここは5−7で取られてしまう。

ファイナルセット。
6−1で取って、嬉しいベスト8進出!おめでとう!
次は第1シードのワンと!がんばれ!

ジュニア3R APISAH・SUN 7−6(0)、6−2 BENCHEIKH・川村茉那
相手は第7シード。残念ながらストレート負け!また、次回頑張ろう!お疲れ様!

ジュニア3R 内藤祐希・佐藤南帆 7−5,4−6、(11−9) DA SILVA FICK・POPOVIC
大接戦を制した内藤・佐藤。ベスト4進出!すごい!おめでとう!
こうなったらいけるところまでいけ〜!

ジュニア3R 田島尚樹・ZAKHAROV wo  JIANU・TIRANTE
第3シード田島組。棄権負け・・・!?

QF 上地唯 6−3,7−5 BUIS
第1シード上地。貫禄のストレート勝ち!さすがである。

QF REID 1−6,3−6 国枝慎吾
サウスポーのレイドに立ち向かう国枝。頑張れ!
第2セット。
バック逆クロスリターンエースで1−0ラブゲームブレーク。
かっこいいなあ〜!こんなの打ってみたいよ!
このショットがキーになった。
シードはついていないが、優勝目指して頑張ってください!

ナイトセッション
QF BERDYCH 6−7(1)、3−6,4−6 FEDERER
第19シード32歳ベルディヒ。第2シード36歳フェデラー。
フェデラー19勝6敗。ベルディヒが最後に勝ったのは2013ドバイが最後。
フェデラーが世界中のテニスファンを唸らす唯一無二の人です!今宵も頼みますよ!
フェデラーの第2ゲーム。
フェデラーのバックがおかしいぞ!足が行っていない気がする。
また、ファーストの入りが悪く、ベルディヒにフォアダウンザラインリターンエース。
狙われている。2つ目のブレークポイント。
フェデラーのバックアウト。2−0ベルディヒのブレークアップ。
ここ見た中で一番悪いスタートだ。心配だなあ!
フェデラーの第4ゲームは連続サービスエースで3−1キープ。
このゲームのように強い選手相手には一気に絶好調から突き離さないといけない。
ベルディヒの第5ゲーム。
30−30でフェデラーの詰めてからのフォアクロスボレーアウト。
これは我々のレベルですよ。4−1キープ。
ベルディヒの第9ゲーム。
フェデラーはバックスライスを今日は多用。ラリーに持ち込んでミスを誘う。
15−40でホークアイが作動しなくて主審通り。イン。
しかし、ここでフェデラーのチャレンジがなくなる・・・!?
これにフェデラーは主審に文句・・・!?いや、聞きに行っている。初めて見た光景だ!
最初からフェデラーショーで盛り上がりたいのに・・・。
ベルディヒのボールがオンライン近くに落ちる。フェデラーが今一つだとこうなる。
フェデラーのフォアダウンザラインパスをベルディヒのバックボレーアウト。
カモーン!いつもより大きい。
3つ目のブレークポイント。
ベルディヒのフォア逆クロスドロップ。ネットインする。お〜!
4つ目のブレークポイント。
フェデラーのフォアクロスからバック逆クロスウィナー。
あ〜!会場が超大盛り上がりだあ!5−4ブレークバック。
やっと、面白くなってきたぞ!デイセッションの女子の2試合とは比べようもない。
80過ぎのおばあちゃんが応援する。それがロジャー・フェデラー!
フェデラーの第12ゲーム。
2つのダブルフォルトで30−40。セットポイント。
何とかしのいで6−6のタイブレーク。
フェデラーのフォアダウンザラインパスウィナーがオンラインで1−0.
一気に6−1フェデラー。これがすごい!ゲームではモタモタしていたが・・・。
最後はフェデラーのバックダウンザラインドロップウィナー。
なんだ〜!このショットは・・・!?7−1フェデラー。
ベルディヒからしたら、完璧にゲームではポイントを支配していた。
第9ゲームを落としたところで会場と一緒に盛り上がって、プレーも良くなってきたロジャー。ずるいんじゃないか?と言いたいだろう!

第2セット。
ベルディヒの第8ゲーム。
フェデラーのバッククロススライスをゆっくり丁寧に繋いでからバックダウンザラインウィナー。お〜!このメリハリ。やってみたいんだよな〜!
フェデラーのバックパス真ん中に抜く。5−3ブレークアップ。
最後はフォアリターンがアウト。6−3フェデラー。
2セットアップで安心。第1セットをベルディヒならわからなかった。
以前、この2人が4回戦ぐらいで当たって、ファイナルセット。
そこでフェデラーはベルディヒにもっと上のシードでないといけないというようなことを言っていた。

第3セット。
ベルディヒが中に入っていったよ。トイレではなく、治療かな?
フェデラーの第2ゲーム。
やっと届いたフォアでクロスにウィナー。お〜!1つのスーパーショットで目が覚める〜!1−1キープ。
ベルディヒが打ったボールをフェデラーがチャレンジ。
髪の毛1本アウト。お〜!見えている〜!2−1ブレークアップ。
ベルディヒのフォアリターン足元で2−2ブレークバック。
まだまだあきらめていない。
ベルディヒの第5ゲーム。
ベルディヒはフォア逆クロスを一生懸命打っているのに・・・。
フェデラーのバックダウンザラインウィナー。これ1本でジエンド!
これがテニスですか?こんなかっこよくやれませんよ〜!
3−2ブレークアップ。
ベルディヒの最後まで走って手を出す姿に拍手が起きる。素晴らしい!
一流が必死なのはいいね〜!ドロップをフォアアングルパスウィナー。
5−4キープ。
最後はバックリターンがネット。6−4フェデラー。2時間15分。早い〜!
ベルディヒもよくやったよ〜!
第1セット、なかなかエンジンがかからなかったが、第9ゲームをブレークしてから、段々ロジャーらしいテニスに生まれ変わったよ〜!
いいもの見られた〜!ベスト4進出です!
チョンとの試合はファイナルセットです。
フェデラーに勝ってほしいけど、今回はチョンでしょう・・・!?

PS.
やはり凡戦のケルバー対キーズ。キーズのこれだけの凡ミスはないな〜!
観客にお金を返した方がいいですよ!本当に・・・。
チョンは強い。強い時のジョコビッチの感じが出てる。
優勝すると思います。ストロークはミスする要素がどこにもない。
打ち負けないし、ミスしたら事故みたいなもの。考えられない。
ほとんど凡ミスがない。特に相手が打ってきている時は相手の方がかわいそうになる。
私はまた打ち損するだろうなと思って見ている。
そうでもなかった。サングレンは最後までファイトして良かったよ。
女子2試合が凡戦だったから、この男子は盛り上がったよ!
ナイトセッションのフェデラーは立ち上がり良くなかったけど、第9ゲームブレークしてから、すごかったよ〜!
最後にいいもの見られてよかったよ〜!明日はダブルス見られず・・・。
0時に戻って、荷物整理を3時ぐらいかな・・・!?5時間ぐらい寝られるかな?
さあ、明日帰ります。雪かきは・・・!?

2018 オーストラリアンオープン Day 10        <レポート:森下 泰>