2017 フレンチオープン Day 06

<レポート:森下 泰>

2017年6月2日(金)


今朝は曇っていたが、晴れ間が出てきた。昨日より湿気があって、気温は若干高いか?
暑くならないといいが・・・。今日も28度になるらしい。
錦織戦の時、コートの温度計が38度の表示。当然、間違いだと思うが、暑かった。
昨日は錦織選手がストレート勝ち。
今日は日比野選手のダブルス2回戦。ナダルやジョコビッチの3回戦だ。
22時に出て、23時に着いた。0時半には寝られた。だいぶいいです。
いつものフレンチオープンよりセキュリティーチェックが厳しい。
2重にも3重にもやってくる。警察と軍隊も出ているらしい。
機関銃を装着しているのを見ると怖い。テロの警戒は最大限だ!
そのおかげで人が多くて、なかなか前に進まない・・・。ケバブを食べながら・・・。

 

2R日比野菜緒・ROSOLSKA 6−7(4)、6−3,6−3 JURAK・RODIONOVA
日比野・ロソルスカ組。第17シードジュラック・ロディオノバ組。
日比野はロブを追いかけて、バックパスの逆襲。
3−2リード。
ロディオノバはサービス4本いいのが入る。ラブゲームキープ3−3.
ロソルスカの第7ゲーム。
日比野のスマッシュエース。動きと反応がいい。横のボールにも飛びつく。
気迫がみなぎっている。
ロソルスカのフォア真ん中にボレーウィナー。いいコントロールだ。
4−3キープ。2人の動きが良くなっている。コンビネーションがいい。
連動して動くのがダブルス。一方が左に動けば一方もそれに合わせて寄るのだ。
ジュラックの第8ゲーム。
日比野のムーンボールリターンにタイミングが合わず、5−3ブレークアップ。
日比野は前回のダブルス後半からボールが入る。ゾーンか?
日比野の第9ゲーム。
ロディオノバのフォアダウンザラインパスウィナー。これのは気をつけたい。
5−4ブレークバックされる。
ロソルスカの第11ゲーム。
ロディオノバのリターンが足元をえぐる。
ロソルスカのスマッシュミスで15−40のピンチ。
サービスワイドへいいコース。思い切りがいい。開き直る。
2回のデュース、日比野のフォアボレーをぶつける。
6回のデュースの末、5つ目のブレークポイント。
日比野のフォアダウンザラインパスウィナー。
7回のデュースの末、6つ目のブレークポイント。2つのキープポイントあり。
ロブを抜かれて、5−5ブレークダウン。これは痛かった。長くなりそうだ。
ジュラックの第12ゲーム。
ロソルスカのバックポーチ。まだあきらめていない。
ブレークして6−6のタイブレーク。
日比野のバックドライブボレーで1−2.
2−5でロソルスカのフォアクロスボレーウィナー。3−5.
前でよく動く。
最後はジュラックのフォアアングルドロップボレーウィナー。4−7で落とす。
惜しかったあ〜!

第2セット。
日比野の第6ゲーム。
3回のデュースの末、4−2キープ。大きい。
ロディオノバの第9ゲーム。
4回のデュースの末、日比野のバックドロップボレーウィナー。
4つ目のセットポイント。
ロディオノバのバックミス。6−3で取る。気合が入る日比野組。

ファイナルセット。
3−3でロソルスカの第7ゲーム。
日比野のバックローボレーを飛びつきドライブボレーからフォアボレーで詰める。気合だ。
4−3キープ。
ジュラックの第8ゲーム。
30−0からロソルスカのフォアクロスボレーウィナー。
4ポイント連取で5−3ブレーク。
最後は日比野のサービスワイド。フォアリターンがアウト。6−3で勝利。
嬉しくて2人とも抱き合う。すごい!3回戦進出だ!

日比野のインタビュー
「相手がシードとか?ダブルスが上手いペアというのもあまり思わず、勝ちに行った。
勝ってホッとしたのと嬉しいのが半分半分です。
第1セットは課題。相手のプレーを見てから動いてしまう。
私が後ろで作ってロソルスカ選手が前で動く。自分達のテニスに集中したらよかった。
第1セットから出せればよかった。先にストレートばかり打たれて動けなくなった。
パートナーのそこにいるだけでいい。ボール見て打てばいい。と言われた。
格好つけてネットの前で躍動したい。上手になりたいのでダブルスの練習もしている。
近藤さんがダブルス上手いのでやっている。
今までは名前も知らない人がいたが、最近は名前を見てプレーがわかるようになった。
ロソルスカ選手は私が今まで会った中で一番ポジティブな人です。
ミスして落ち込んでいてもお願いだから笑顔でいてと言われる。
USの時は何もわからなかった。今回は次も勝ちたい。最初からいいプレーができたらいい。
ここはジュニアの時も出ていない。
一番好きな大会はUSオープンですが、勝ったら上に上がるかも・・・。
ダブルスが勝ち上がるとシングルスも勝ちたいという思いになる。
両方勝っていくのがベスト。ダブルスからシングルスに生かしたい。
今は割り切ってダブルスに集中する。
いつかシングルスにも結果がついてくると信じている。
大きな大会は母が来てくれている。ミーハーでブシャール選手の試合を見て満足していた。
昨日は豚の生姜焼きを作ってくれた。
加藤選手がリクエストして穂積選手たちと肉じゃがを食べたこともある。
母はサッと一人で散歩に行くこともある。私の試合がない時は観光している。
シングルスだとミスすると落ち込んでいる時間帯が長い。
ダブルスだと笑顔を見せてとか言われて元気になる。お互いがやる。2人で励ましあえる。
シングルスでももう1人自分を作って笑う。少し気持ち悪いけど・・・。
それぐらいの気持ちで臨みたい。
ロソルスカ選手といると彼女のために勝ちたい。一緒に勝ちたいと思える。
ホテルと会場の行き来しかしていない。
土居選手のコーチのクリスはいろんなところに連れていってもらっている。オフが上手い。
ブシャールもそう・・・。
下の名前で呼ばれるようになってここにいるという認識をする。
WTAの一員だって思えてくるのかな?
本当に練習も声かけてもらったり、過ごしやすくなった。」

3R MUGURUZA 7−5,6−2 PUTINTSEVA
第4シードムグルザ。第27シードプティンツェバ。
最後はムグルザのサービスエース。ビシッと決めた。

3R ZEBALLOS 4−5(40−40)ret GOFFIN
第10シードゴファン。
5−4ゴファンでデュース。
ここでゴファンはボールを追いかけて、足を後ろのビニールにひっかけて、足首を捻挫。
膝ではないと思うが、右足組捻挫か?一度は治療するが、再びコートに現れず・・・。
ゼバロスはゴファンの分の荷物もまとめて、持って行ってあげる。
フェア精神だ!

3R CARRENO BUSTA 7−5,6−3,6−4 DIMITROV
第20シードカレノブスタ。第11シードデミィトロブ。
カレノブスタの2セットアップ。
第3セット。
カレノブスタの第2ゲーム。
カレノブスタの打つふりからフォアクロスドロップウィナー。
上手いなあ!1−1キープ。
ディミトロブの第3ゲーム。
デミィトロブのバッククロスから前に。かなりいいボールを。
カレノブスタのバックダウンザラインパスウィナー。走って行ってこのバランス。
両手でもブロックしてからキチンと狙うのだ!フェレールのパワー版だ!
2−1ブレーク。ディミトロブはクレーだときついか?
6−4でカレノブスタ。ストレート勝ち。この選手はトップ10近くにはいくはず!

3R TSURENKO 1−6,4−6 OSTAPENKO

3R VESELY 3−6,4−6,3−6 BAUTISTA AGUT
第17シードバウチスタアグ。

3R BASILASHVILI 0−6,1−6,0−6 NADAL
63位25歳バシラシビリ。第4シードナダル。初めての対戦。
第2セット。
ナダルの30−15でウォーニング。遅延行為。たぶんすべてだと思うけど・・・。
バシラシビリがフォア逆クロスウィナー。すごい応援だ!
サービスで3−0.9ゲーム連取だ!強いナダルが帰ってきたか?
普通のテニス上手いやつでは相手にならない。
バシラシビリの第4ゲーム。
ナダルは中にパッと入ってフォアダウンザラインウィナー。カウンターパンチ。
4−0ブレーク。ストローク殺人マシーンにポイントを取る術がない・・・。
バシラシビリの第6ゲーム。
ナダルのフォアリターンがアウト。5−1キープ。
まるで勝ったかのような歓声だ!
最後はバシラシビリのフォアが大きくアウト。6−1ナダル。53分。
第3セット。
マッチポイント。最後はサービスワイド。バックリターンが返らず・・・。
6−0でナダル。1時間30分。完璧な試合!相手が悪いのか・・・?いやそうじゃない。
やはりナダルは自分の庭だと強さを発揮。いかんなく発揮する。

3R ROGERS 5−7,6−4,6−8 MILADENOVIC
第13シードミラデノビッチ。

3R THIEM 6−1,7−6(4)、  JOHNSON
第6シードティエム。第25シードジョンソン。ティエムの1勝。
ティエムの飛び跳ねて打つフォアハンドが躍動。
4−1キープ。そのまま、6−1ティエム。
第2セット。
ティエムのフォア逆クロスウィナーで6−4.
最後も回り込みフォアダウンザラインウィナー。
7−4でティエム。やはりフォアに回り込むと自分のペースになる。
2セットアップ。
第3セットも6−3。ティエムのストレート勝ち。4回戦へ。

3R RAONIC 6−1,1−0ret GARCIA-LOPEZ
第5シードラオニッチ。ラオニッチの2勝。

3R STOSUR 6−2,6−2 MATTEK-SANDS
第23シードストーサー。

3R SCHWARTZMAN 7−5,3−6,6−3,1−6,1−6 DJOKOVIC
41位シュワッツマン。第2シードジョコビッチ。ジョコビッチの1勝。
第1セット。
6−5でシュワッツマンの第12ゲーム。
シュワッツマンがストロークでジョコビッチを振り回す。
40−15を含め、3回目のデュース。
シュワッツマンのスーパーバックダウンザラインウィナー。すごい!
5つ目のセットポイント。
ジョコビッチのバックがアウト。なんと7−5でシュワッツマン。会場がどよめく〜!

第2セット。
シュワッツマンの第8ゲーム。
雨が降っている中、5回のデュース。
6つ目のブレークポイント。
やっと、シュワッツマンのフォアがミス。5−3ブレークアップ。
ジョコビッチがいくらウィナー取っても粘り強いシュワッツマン。
ジョコビッチの第9ゲーム。
飛びつきフォアクロスドロップボレーウィナー。
最後はサービスワイドエース。6−3でジョコビッチ。王者の風格でベンチへ。

第3セット。
シュワッツマンの第3ゲーム。
リターンミスしたジョコビッチ。ラケットをコートにたたきつけて、大ブーイング!
フラストレーションがたまっている。
シュワッツマンの頑張りに嫌気がさしていたか?
2−1シュワッツマンのキープ。
ジョコビッチの第4ゲーム。
シュワッツマンの小さな体を目一杯使って打つストローク。
フォアダウンザラインウィナー。ビックリの様子のジョコビッチ。
2−2キープ。
シュワッツマンのストローク。声と打つのがしっかり連動してボールが飛んでいる。
170センチ西岡選手と同じぐらい。パワーなども負けていない。
すごい!ゾーンに入っている。ジョコビッチも必死だが、ブレークができない・・・。
ジョコビッチの第8ゲーム。
ダブルフォルト。シュワッツマンのバックダウンザラインが鋭い。
ジョコビッチは押される。0−40のピンチ。
ジョコビッチのバックボディボレーウィナー。お〜!
30−40で壮絶な打ちあい。ジョコビッチのフォアクロスがアウト。
全然打ち負けないシュワッツマン。打ち勝っているよ!
思い切り打って入る。体力も半端ない。5−3シュワッツマンのブレークアップ。
シュワッツマンの第9ゲーム。
すごい2人の100%ラリー。思い切り打つ。スライスなんかで逃げない。
ジョコビッチも王者の風格で受けて立つ。
シュワッツマンのフォアドロップウィナー。すごい所へ。
0−40からデュース。
シュワッツマンの連続フォアウィナーでセットポイント。
すごい120%の打ち合いだ!!1つ逃れる。
2つ目のセットポイント。
最後はジョコビッチのバックリターンがアウト。6−3でシュワッツマン。
ゾーンを超えて強くなったシュワッツマン。トップ10に力がそこにはある。今ここ!
逃げないで打ちあうのみ。それだけの技術と体力と精神力をつけなさいということだな!
わかりました。ジュ コンプラン。

第4セット。
シュワッツマンの第2ゲーム。
40−0からダブルフォルト。
フォア逆クロスリターンを突然ヒット。
5ポイント連取のジョコビッチ。やはり長くは続かないか?
2−0ジョコビッチのブレークアップ。
4−0でジョコビッチの第5ゲーム。
とうとうウォーニングを取られた。主審に不服を申し立てるジョコビッチ。
ミスで4−1ブレーク。大量リードで・・・。
5−1で一斉に傘が開く。雨が降ってきた。まだ続けるよ。
最後はジョコビッチのフォア逆クロスウィナー。6−1ジョコビッチ。
ウォーニングで切れなかったジョコビッチ。さすがメンタルは強いよ。

ファイナルセット。
ウェーブが止まず、試合が始まらない・・・。
ジョコビッチは第1ゲームをブレーク1−0.
4−1でジョコビッチがブレークすると「オー!」大きなお叫びをあげたジョコビッチ。
それだけこの試合が苦しかったと言える。
シュワッツマンがトレーナーを呼ぶ。腰のマッサージか?
最後はジョコビッチのフォアダウンザラインリターンエース。
6−1で勝利。
ジョコビッチは相手のシュワッツマンが退場するまでずっと拍手を送っていた。
その後、恒例のボールパーソンを集めて「ウェーイ!」をやる!さすがである!

3R POUILLE 2−6,6−3,7−5,2−6,1−6 RAMOS-VINOLAS
第16シードプイユ。第19シードラモスビノラス。
プイユのゲームで始まる。
ラモスビノラスのフォアダウンザラインウィナー。細いのに速いボールを叩く。
1−0ブレークアップ。
ラモスビノラスの第2ゲーム。
プイユのバックダウンザラインが大きく2つアウト。
荒くてシードとはとても思えないショットだ!2−0キープ。
ファイナルセット。
ここでプイユが腰のマッサージ。大丈夫か?
6−1ラモスビノラスの勝利。プイユは体がもたなかったか?これも大事な要素だ!

3R ZHANG 6−7(5)、6−4,5−7 KUZNETSOVA
第32シードザン。第8シードクズネツォバ。
ファイナルセット。
クズネツォバの第9ゲーム。
40−15マッチポイントでザンは泣いている。やりづらい〜!
クズネツォバの4本ミス。5−4ブレーク。ザンは復活か・・・?
ザンはドロップ使わない。その場面はあるのに・・・。
ザンの第12ゲーム。
最後はザンのバックがアウト。7−5でクズネツォバ。最後までわからないなあ〜!

3R V.WILLIAMS 6−3.6−1 MERTENS
第10シードビーナス。

3R WOZNIACKI 6−2,2−5サスペンデッド  BELLIS
第11シードウォズニアッキ。48位18歳ベリス。
ウォズニアッキの第3ゲーム。
ベリスはきれいなフォアダウンザラインリターンエース。隣のおじさんがビックリ!
ウォズニアッキもファーストからフォアクロスウィナー。キープ。2−1ベリス。
ウォズニアッキのドロップウィナー。小技で上手くかわして、3−2キープ。
ベリスのバックボレーウィナー。良くコースを読んだが、4−2ブレークダウン。
ベリスの第8ゲーム。
3回のデュースの末、3つ目のセットポイント。
ベリスのフォアクロスアプローチが甘い。
ウォズニアッキのフォアダウンザラインパスウィナー。6−2ウォズニアッキ。
ベリスはまだ18歳。経験不足は否めない。
しかし、これから覚えれば上に行くことも可能である。

第2セット。
ベリスのバッククロスで4−2キープアップ。
ウォズニアッキの第7ゲーム。
ベリスのバックドロップはよく切れる。テクニックもある。
5−2ブレークした所でサスペンデッド。

3R BACSINSZKY 6−2,6−2 JABEUR
第30シードバシンスキー。

PS.
日比野選手がまたもダブルスで逆転勝ち。何か持っている。楽しそうだ!
ジョコビッチ対シュワッツマンがすごかった。
シュワッツマンの爆発力があった。
3セットまでは本当に勝つ感じだったのに・・・。力尽きた・・・。
体が小さくても170センチ西岡選手と同じぐらい。
技術、体力、精神力、パワーがあると逃げずに打ちあえるのだ!
すごい!
明日も錦織選手はコート1で第2試合。スザンヌランランコートには入ると思ったが・・・。
最後はベリス対ウォズニアッキの試合です。ファイナルセットになったら大変。
明日は穂積・加藤のダブルスが第1試合。涼しくなりそうだが、雨が心配だ!
21時前に終わった。21時半には出るぞ〜!カフェのおじさんたちと仲良くなったあ〜。

2017 フレンチオープン Day 06        <レポート:森下 泰>