2017 フレンチオープン Day 02

<レポート:森下 泰>

2017年5月29日(月)


昨夜、夜中の飛行機。毎年、朝早くの便だからかなり遅い。
約13時間、29日月曜日の朝4時半前に着く。
右目が見えず映画も見られない。両膝と右肩がしびれて痛みがある。
朝6時まで切符売り場が開くまで駅構内で寝たり起きたり・・・。
6時半に乗って7時半にモンパルナスタワーの近くの安宿。
今年は台湾のおばあちゃんに連絡がつかずにここをネットで調べた。
道を間違えて汗だく。8時前なのにチェックインさせてくれたのは助かったよ!
部屋はメチャメチャ汚いが、シャワー浴びて、会場に向かう。
いつものパン屋、肉屋、スーパーに寄って、食料をゲット。
何とか無事にフレンチオープンの会場に入った。
以前あった外のコートが食堂らしきものに変わっている。毎回、少しずつ変化する。
今日は杉田選手が36367642ジョンソンの続きをコート6の第2試合。
土居選手がエラーニとコート3の第3試合。頑張ってほしい!
今日は湿気があってものすごく暑いです!29度より上がりそうだ!

 

1R 杉田祐一 3−6,3−6,7−6(4)、7−6(3)、3−6 JOHNSON
78位28歳杉田。
第25シード26位27歳ジョンソン。
3−6,3−6,7−6(4)、4−2から昨日の続き。
第4セット。
ジョンソンの第7ゲームから始まる。
トスがかなり前で跳ねるサービスをしっかり返す杉田。
デュースで長いラリー。杉田が押していた時にネットに出れば・・・。
ジョンソンの後ろからすごいバックドロップショットウィナー。
キープで4−3杉田リード。
杉田の第8ゲーム。
杉田の回り込みフォアダウンザラインアプローチからバックドロップボレーウィナー。
よく飛びついて、体が足が粘ったショットだ!
5−3キープ。
杉田の第10ゲーム。
トスが後ろ。そのセカンドを狙われてジョンソンのフォアアングル逆クロスリターンエース。5−5ブレークされる。
杉田の第12ゲーム。
1つマッチポイントを握られたが、ファーストがワイドのコーナーに入った。
回り込みフォアダウンザラインウィナー。
2本逆クロスで3本目は同じコースには打たないのだ!
6−6のタイブレーク。
ジョンソンの凡ミスが続く。ダブルフォルトで4−1リード。
杉田のサービスセンターエースで一気に6−1.
2本取り返されるが、最後はジョンソンのフォアがネット。
7−3で杉田がこのセットをもぎ取った。
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ファイナルセット。
しかし、暑いなあ!
杉田の第3ゲーム。
ジョンソンはネットで飛びつきバックドロップボレーウィナー。読んでいたのか?
杉田は焦ってフォアを2つミス。開きが早くなっている。
1−2ブレークダウン。
ジョンソンの第8ゲーム。
ジョンソンの足が再び動いてきた感じだ。
30−30で両者気合の入った長いラリー。
杉田のフォア逆クロスがネットインせず。サイドアウト。惜しかったあ〜!
3−5キープ。
杉田の第9ゲーム。
最後は杉田のフォアアングルがわずかにサイドアウト。
3−6で惜敗中の惜敗だ!3時間34分の大熱戦!惜しかったが、確実に力はついている。
次があるよ!
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杉田のインタビュー
「ジョンソンはフォアがメインでくるプレーヤー。
その対応よりも跳ねるキックサービスに対応しきれなかった。
アドコートの方が手こずった。
昨日は気温が下がって来て弾みがだんだん少なくなってきたが、今日はまたドライでよく跳ねて持ち味が出ていた。
昨日は彼が暗いのを嫌がっていた。私自身はもう少しできたと思う。
しかし、丁度いいと言えば丁度いいタイミングだった。気持ちは半分半分です。
1日置いていいスタートを切れたのはその面はクリアできたと思う。
いいレッスンになったと思う。昨シーズンはハードで数試合いい試合ができた。
大舞台のグランドスラムで戦いには今回はいいコンディションで入れた。
初めてクレーに連続してトライして、いい部分もあったが、まだまだ完成しきれていなかった。トータル的には素晴らしい2カ月だった。
攻撃力の部分ではパワーアップしてきた。
クレーの球速の遅い中でも自分から中に入って攻撃できたのはプラスになった。
攻撃面でステップアップしていけると思う。
今日は守りに入ったというよりも攻め急いでミスが出てしまった部分が多い。
ドロップから自分で構えて相手の動きを止める。
これをちょくちょく入れるのが自分のプレースタイルだと思う。
自分のミスで終わったという印象です。
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かなりリスクを負いながら、中に入っていく姿勢はトップにも通用した部分はある。
3セット途中からアドコートのキックが甘いので、少し外によって打って、よりキックするようにした。それでも相手は回り込んできた。
僕のテニスはブレークしないといけない。3ブレークは多かったが・・・。
今日はだめだとそんなに悔やむほどではない。
ここのところ、心技体のバランスが良くなってきた。
年齢と共にいい形でフィットしている。プロ11年目になっていい形で固まりつつある。
次、またどのぐらいできるか?評価してもらいたい。
いい形でファイナルセットに入ったのに先にブレークされて悔しい所です。
グランドスラム予選に出ないのは体力的にもツアー的にもいい。
ツアーを組むうえでは楽です。
グランドスラムでタフ中、勝って行かないとランキングは上がらない。
コンディションを整えて行かないといけない。確実に近づいている。
小さなポイントが大きな差となって出てくる。
マドリッドをスキップしたのは次の芝シーズンに備えるためです。
フィジカル的に鍛え上げて、クレーとは違う筋肉を使う。強化した。
クレーシーズンにトライして良かった。今までずっとトライしなかった。
バルセロナで勝って、クレーというよりもツアーで戦っていける自信がついた。
次につながる。チャレンジャー、オランダ、ドイツ、トルコ?4大会に出て、ウインブルドンにチャレンジします。体調を見て。」
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1R ERRANI 7−6(7)、6−1 土居美咲
あのエラーニがとうとう予選からだ。恐ろしい。91位30歳。
58位26歳土居美咲。
16時というのにものすごく蒸し暑いなあ。
エラーニのゲームで始まる。
スピンサービスなので怖さは全くない。
しかも、やけにやり直しをするなあ。左手首のスナップを利かせすぎなんだな。
甘いボールを土居はフォア逆クロスウィナー。
15−40のチャンス。
これをムーンボールではぐらかされた。0−1キープ。
ここを一気にブレークしていきたかった・・・。
0−2でエラーニの第3ゲーム。
40−15から連続リターンエース。待たずに自分から向かって行った。
4ポイント連取で1−2ブレークバック。これは大きかった。
これを取られていたら、一気に行かれていたかもしれない。
第1セットは3ブレークずつの荒れた試合展開。
エラーニのゲームはブレークするのはいいが、土居のは落としてはいけない。
6−6のタイブレーク。
エラーニはフォアスライスを上手く入れてくる。
普段は強いスピンのムーンボールとバックはフラット気味だが、スライスダウンザラインが効いている。
0−4から土居の思い切ったスマッシュエースなどで4ポイント連取。4−4.
4−6の2つのセットポイントをフォアクロスリターンが深く、6−6.
7−8の4つ目のセットポイント。
エラーニのフォアクロススライスを土居のフォアがミス。7−9でセットを失う。
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第2セット。
土居の第1、第3、第5とことごとく落とす。
ダブルフォルトがあったり、早いミスが積み重なる。
もちろんいいショットもあるが、続かない。
そうならないようにエラーニがしつこく走ってムーンボールとスライス、バッククロスのヒットを混ぜてくる。これに土居がしびれを切らす感じだ。
1−4で土居がトレーナーを呼ぶ。
左肩か?背中か?寝てマッサージ。
しかし、そのかいもなく、1−6で敗退。力的には上のはずだったが・・・。
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土居のインタビュー
「ニュレンベルグと同じ腹筋をやってしまいました。腹筋が使えず、足にきていた。
サービスに少し痛みがあって、対戦相手もボールをしっかり返してくるので、ポイントを早く終わらせることができなかった。
第2セットは動けなかった。気持ち的にも落ちたのもあるし、両足にきていたので、動けなかった。
ニュレンベルグの時は朝からその兆候があった。
今回はテーピングを大丈夫と思った。サービスを打つ時に少し痛みがあった。
時間が経つにつれて、腹筋が使えない分、かばって足に負担がかかっていた。
ふくらはぎがつっていた。どこをどう使えばいいのか?わからず、動けなかった。
フレンチはテーピングをすればできると思っていた。
結果論で言うと3セットを戦うものではなかった。
腹筋が伸びていた。そんな深刻なものではない。
2日しか空かなかったので、戦いきれなかった。
今までそんなにケガをしてきたタイプではないので・・・。
正直、第1セットはチャンスがあったが、体が上手くいっていれば勝てるチャンスはあった。
テニスの調子は上がっていたが、腹筋が原因で足にきてしまった。
それ以外は元気だったので、もどかしい。エラーニとは楽しみだった。
クレー巧者だが、自分としてはテニスとしての調整はできていたので。
テニスはどの選手もケガとの戦い、スケジュールもなかなかランキングを上げないといけない。
体を強くして1年間戦っていかないといけない。鍛えないといけない。
腹筋痛めてから、治療も体の様子を見て、落ち着いたら
MRIなど診るしかない。
1回日本に帰って、芝生を考えます。」
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1R RAONIC 6−3,6−4,6−2 DARCIS
第5シードラオニッチ。
ダルシスの第4ゲーム。
ラオニッチのフォアダウンザラインアプローチからスマッシュエース。
やはり、クレーでも前に来ると迫力がるなあ!抜ける感じがしない。
ラオニッチの3−1ブレークアップ。
セカンドワイドが186キロでオンライン。返せないよ〜!
4−1キープ。
ダルシスの第8ゲーム。
2つのセットポイントを何とかサービスで切り抜ける。
ラオニッチの第9ゲーム。
3つ目のセットポイント。
最後はサービスセンターエース。もう最初から取る気がないフォームだ!
6−3ラオニッチ。29分。アンツーカでもストロークが安定したラオニッチ。
ラオニッチは危なげなく、3−0で勝利。
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1R MUGURUZA 6−2.6−4 SCHIAVONE
第4シードムグルザ。
スキアボーネの第7ゲーム。
スキアボーネのフォアドロップにも反応して、ムグルザのバックダウンザラインパスウィナー。
また、ムーンボールで逃げたのもムグルザは大きく踏み込んでバックダウンザラインライジングウィナー。
テニスは変わってきているか?時代は変わったか?
ムグルザの5−2ラブゲームブレークアップ。
ムグルザの第8ゲーム。
最後はサービスワイド。リターンが返らず、6−2ムグルザ。42分。
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完全にスキアボーネは打ち負けている。仕方がないか?観客は一生懸命に応援するが・・・。
ムグルザは足を動かして引きつけて、やっと腰の回転をする。タメがあるのだ!
第2セット。
スキアボーネの第3ゲーム。
スキアボーネの回り込みフォアから前に出てフォアクロスウィナー。
アヒーと声を出して気合を入れる。キープ。ムグルザの2−1.
スキアボーネのサービスエースで3−2と3ゲーム連取。乗ってきたか?
ムグルザの第6ゲーム。
スキアボーネのバッククロス思い切りヒットしてからフォアハーフドロップボレーウィナー。すごいテクニックだ!
15−40からサービスエースなどで3−3キープ。よく取ったムグルザ。
スキアボーネの頑張りもあったが、ムグルザが6−4で勝利。
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1R GRANOLLERS 3−6,4−6,2−6 DJOKOVIC
第2セット。
ジョコビッチの第4ゲーム。
ジョコビッチは軸がぶれないし、次に相手のカウンターがあるとわかって動いているので、驚かないのだ!波状攻撃になる。
相手はカウンターするとすぐに自分が苦しくなる。
3−1キープ。
グラノラーズの第5ゲーム。
ジョコビッチはドロップを追い抜いて、フォアクロスドロップ返しウィナー。
これが確実だ!バッククロスリターンエース。4−1ブレークアップ。
6−4でジョコビッチ。
第3セットも6−2で勝利。
ボールパーソンと共に観客に向かって、下から突き上げるポーズをやるジョコビッチ。
エンターテイメントだあ!
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1R PEIRE 1−6,4−6,1−6 NADAL
ナダルのバックアングルパスウィナー。5−1キープ。
ペールは後ろからドンドン攻める。攻めるしかない。
ナダルのペースを一気に上げさせた。
それと必要以上のドロップショットだ!
3つ目のマッチポイント。
最後はナダルのスマッシュエース。6−1で圧勝。
トリッキーなプレーヤーには騙されないぞ!やはり強い!
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1R TIAFOE 4−6,3−6,6−3,6−1,0−6 FOGNINI
68位19歳黒人のティアフォー。第28シードフォニーニ。
フォニーニの着ているウェアがすごい!背中は大蛇か?ヤンキーか?君は・・・?
第4セットのフォニーニの第7ゲームの捨てようはすごい!
ダブルファーストでダブルフォルト。バックダウンザラインも適当だ。
しかし、ファイナルセットは気合を入れて6−0って・・・?さすがである!
ファイナルだが2時間45分って・・・。3セットぐらいだろう。
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1R A.ZVEREV 4−6,6−3 VERDASCO
第9シードズベレブ。ベルダスコ。
雨が時々落ちて、風も出てきた。先ほどの蒸し暑い天気に気持ちいい。
ベルダスコが頑張る。第1セットをものにする。
第2セット。
ズベレブの第7ゲーム。
ズベレブは0−30でダイナミックなサービスエース。
また、5m後ろからフォアダウンザラインウィナー。決して無茶打ちではない。
ベルダスコのバッククロスウィナー。かなり落ち着いている。
ブレークバック。4−3ズベレブ。
ベルダスコの第8ゲーム。
ズベレブのバックダウンザラインヒットからドロップ。これも上手い。
少し荒い部分もあるが、5−3ブレークバック。
こういう粗削りな部分は段々そぎ落としていけばいいと思う。
ズベレブのバックダウンザラインからスマッシュエースでセットポイント。
ベルダスコのバックネットで6−3ズベレブ。やはり只者ではないなあ!
20時35分。雨が少し降っている・・・。2人は偉い人と話すが・・・。
観客は早くやれと催促している。普通ならやるが、結構暗い。2人はやりたくないようだ。
2人は帰っていく。ものすごいブーイングだ!
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PS.
今日はきつかった。
朝4時過ぎに着いて、飛行機の中もほとんど寝られず、駅構内で少し寝ただけ。
そのまま、会場に来て杉田と土居の試合。ものすごく蒸し暑く、眠い。
非常にきつかった。夕方、少し雨が降って助かった。センターも早々と順延に・・・。
21時半までには出たいなあ・・・。無理か?

2017 フレンチオープン Day 02        <レポート:森下 泰>