2016 フレンチオープン Day 06

<レポート:森下 泰>

2016年5月27日(金)


昨日は晴れて、少し蒸し暑かった時間もある。23時に早く帰れて、今日の試合は万全だ。
夜中に結構強い雨が降ったが、朝には上がって陽が出ている。暑くなるかもしれない・・・。
フランス語の単語帳らしきものを作って、それを見ながら1時間歩く。
しかし、気をつけるのは犬の落し物と鳥の落とし物だ!
鳥のは踏むのは仕方がないが、犬のは危険だ!
単語帳と落とし物を交互に見ながら、歩くのは並大抵ではないのです!
しかも、乾燥しているから臭わないのが、フランスのスゴイ所だ!
ハイヒールが生まれたのは良くわかる気がする。
そういえば、しばらくロッカーに入れてあるバゲットと生ハムは大丈夫か?
まあ、臭ってみよう・・・!
今日は錦織圭選手と大坂なおみ選手のシングルス。
日比野・穂積ペアの登場だ!がんばれ!

 

3R HALEP 4−6,6−2,6−3 大坂なおみ
第6シード24歳ハレップ。101位18歳大坂なおみ.
初めての対戦。
ハレップのゲームで始まる。
大坂は緊張のためか?得意のバックを3本ネットにかける。
ハレップはやはり入り方が上手い。ファーストをしっかり入れてくるのだ。
0−1キープ。
大坂の第2ゲーム。
サービスセンターエース。
ハレップのストロークは固いので、こうやって一気に取りたい。
1−1キープ。
ハレップの第3ゲーム。
フォアアングルへ振られても大坂はふらつかずにフォアダウンザラインウィナー。
セカンドをフォアダウンザラインリターンエース。狙って行くよ。
2−1ブレークアップ。
大坂の第4ゲーム。
大坂のフォアのミスが多くなり、2−2ブレークバックされる。
大坂の第6ゲーム。
ハレップは2つの回り込みフォアダウンザラインウィナー。
大きなバックスイングで小気味よく動かれると厳しいものがある。
2−4ラブゲームブレークダウン。
ハレップの回り込みフォアダウンザラインへドライブボレーが大きくアウト。
どうした?珍しく合っていないぞ!3−4ブレークバック。
大坂の第8ゲーム。
大坂のフォアアングルカウンターパンチのウィナー。
突然ドンと誰もが思わないタイミングで誰もが思わないコースに入ってくるのだ!
もちろん、ハレップにもわからない・・・。
4−4キープ。
ハレップの第9ゲーム。
30−0からダブルフォルト。
また、大坂はデュースコートのリターンの構えで右足を前に出している。
珍しいなあ!普通は左足が前だが・・・。
でも途中から平行に構えた。あまり、気にしていないのかも・・・。
それでバック逆クロスリターンエース。
また、プレッシャーを感じたか?このゲーム2つ目のダブルフォルト。
5−4ブレークアップ。
大坂の第10ゲーム。
ハレップは怒ってラケットを叩きつける。
折れていないかもしれないが、ラケットを変える。
コードバイオレーションを取られた・・・。
最後はハレップのフォアクロスがミス。
6−4でナント大坂が先取。
大坂のバッククロスが滑って伸びていく。すごくいい。
しかも、今日はフォアクロス、アングルが非常にいい。フットワークも良くなった。
どちらがシードか?わからないぐらいだ。
2−4から4ゲーム連取だ!

第2セット。
ハレップの第1ゲーム。
30−40で大坂のバックハーフボレーをミス。
これはボレーが苦手なのを露呈してしまった・・・。
4回のデュースの末、0−1キープ。
これをブレークしていたら、一気に行っていたかもしれないなあ〜!
大坂の第2ゲーム。
ダブルフォルト。
ファーストの確率も低くなってきたが、セカンドのトスがかなり後ろだ。
このスイングスピードならもっと前に上げて、打って行けばいいのに・・・。
セカンドでもウィナー級が出てくるはずだよ!
0−2ラブゲームブレークであっさり取られる。
ハレップの第5ゲーム。
大坂のフォアクロス2つ&バックダウンザラインウィナーで2−3ブレークバック。
また、突然入り出すと止まらない。
ハレップも怖いだろう。何故この子が101位なのって・・・?
しかし、次のゲームを大坂の得意のバックミス3本で落とす。2−4ブレーク。
最後は大坂のフォアクロスミスで2−6とこのセットを奪われる。

ファイナルセット。
大坂の第4ゲーム。
アドコートのワイドへスピンファーストが効いて、30−0.
確率を増やすとともにペースを変えるとリターンミスを呼び込める。
ここから4ポイント連取されて、1−3ブレークダウン。
ハレップの第5ゲーム。
4回のデュース。
大坂のフォアダウンザラインウィナー。
このカウンターパンチはすごい!最後に手首のみでギュッと返しただけ。
次にはタイミングをずらせてバックダウンザラインリターンエース。
2−3ブレークバック。まだ、あきらめない・・・。
大坂の2つのバックダウンザラインウィナーで3−3キープ。さあ行くぞ!と思ったが・・・。
ハレップの第5ゲーム。
サービスセンターからコートの中に入って、フォア逆クロスウィナー。
3−4キープ。
大坂の第8ゲーム。
セカンドサービスをバック逆クロスリターンエース。
ファーストが入らなくなって、セカンドが浅くなってくるとやられる。
いつも狙っているのだ。
3−5ラブゲームブレークは大きいぞ!
最後はハレップのバックダウンザラインがオンライン近く。
大坂のフォアが返らず・・・。
3−6で惜敗。しかし、本当にいいプレーだった。これだけやって1時間44分だ!
ハレップのいいプレーに堂々と戦って、押し切って第1セット取ったのは見事!
将来、トップ10に入る器だと思う!
ハレップも内心ハラハラしながら、戦っていたかもしれない。
「この子は今のうちに勝って潰しておかないと大変なことになる。」と・・・。

3R 錦織圭 6−3,6−4,3−6,2−6,6−4 VERDASCO
第5シード6位26歳錦織圭。56位32歳ベルダスコ。
ノーシードの中では最も恐ろしい。爆発力を持った危険なプレーヤーだ!
2015年インディアンウェルズ6−7(6)、6−1,6−4で勝っているが、1勝2敗。
コート1は超満員だ!注目の的である。
ベルダスコのゲームで始まる。
バックへ跳ねてくるのを錦織はバッククロスウィナー。ライジングで打ちまくる。
いきなり、1−0ブレークスタート。
錦織の第2ゲーム。
錦織のジャンピングバックからフォアダウンザラインウィナー。
3つ目のブレークポイント。
ベルダスコのバッククロスドロップウィナー。
1−1ブレークバックされる。
このドロップにこれほど苦しめらえるとは、この時は思わなかった・・・。
ベルダスコの第3ゲーム。
錦織のバックダウンザラインからフォアクロスドロップウィナー。お返しだ。
2−1ブレークバック。
最初からお互いのハイレベルなプレーのスタートダッシュだ!
ベルダスコの第9ゲーム。
まぶしいのか?やけに2人ともガシャミスが多い。
15−40のセットポイント。
1つはサービスワイドエース。
2つ目のセットポイント。
ベルダスコのバッククロスミス。
6−3錦織。ベルダスコもいいストロークする中、第1セットを取ったのは大きい。

第2セット。
錦織の第1ゲーム。
錦織はショートバウンドで打っても、フォアクロスはサイドに逃げてウィナー。
どんな動体視力とスイングの速さだよ!
1−0キープ。
ベルダスコはまた大きなひとり言!?コーチと話しているよ!
よくやるのです。彼とフォニーニは・・・。集中力が欠けてきた証拠でもあるが・・・。
しかし、よくしゃべる。ポイントごとにしゃべるのだ!
錦織の第5ゲーム。
ベルダスコのフォアアングルウィナー。
ドッシリと腰を落として落ち着いて打ってきた。この方が怖い。
2−3ブレークダウン。
ベルダスコの第6ゲーム。
今日はサービスにスピンを強くかけて、気持ち良くリターンさせないようにしているのか?
しかし、一発でドンと来た方が嫌だなあ!
錦織の上手いタイミングのロブで3−3ブレークバック。
錦織の第7ゲーム。
ベルダスコのバッククロスドロップからバックアングルボレーウィナー。
もうこれに翻弄されっぱなしだ・・・。
3−4またもやブレークダウン。
ベルダスコの第8ゲーム。
錦織のリターンのポジションをかなり、ファーストもセカンドも下げてきた。
しっかり深く打って、ラリーで勝負という展開に持ち込む。
ミスを誘うのだ。4−4ブレークバックに成功。
錦織の第9ゲーム。
15−30で182キロサービスセンターエース。
欲しい時に1本来た〜!これは大きいぞ!
5−4キープ。
ベルダスコの第10ゲーム。
錦織のフォアンアグルパスウィナー。上手く角度に持って行った。
30−40のセットポイント。
ベルダスコのフォアダウンザラインがアウト。
6−4で錦織が苦しみながらもこのセットを取る。
これでベルダスコが切れて、簡単に勝つはずだったが・・・。

第3セット。
錦織の第1ゲーム。
3回のデュース。3つのブレークポイントを逃れて、1−0キープ。
これは良かったが・・・。
しかし、ベルダスコのバックドロップの確率と入る場所がありえないぐらいすごい!
昔、クエルテンが初めて出てきて、優勝したが、1,2回戦だがで、4連続ドロップウィナーを見たのは衝撃だった。これに近いぞ・・・。
ベルダスコの第2ゲーム。
15−40から急に開き直って、エースを含む速いファーストが入ってきた。
1−1キープ。
錦織の第3ゲーム。
ベルダスコのジャンピングフォアドロップショットウィナー。
打ち込むと見せかけて、ドロップ。バックしか打たなかったのに・・・。
これにはむかついただろうなあ!錦織は・・・。
1−2ブレークダウン。
しかも、ここで観客が余計なウェーブをやり始める。
ベルダスコの第6ゲーム。
ダブルフォルトが絡んで、3−3ブレークバック。
しかし、次の錦織のゲームもダブルフォルトで3−4と落す。
ここからギアを上げて終わらすのに、ギアが完全に下がって、逆にベルダスコが落ち着いてきた。ひとり言がなくなって、集中してきたよ。
錦織の第9ゲーム。
錦織のバッククロスミス。3−6で落とす。
自分のゲームを落として、セットダウンはいけない。

第4セット。
錦織の第4ゲーム。
また、ベルダスコのバックドロップからバックアングルボレーウィナー。
そして、最悪のダブルフォルト。
1−3ブレークダウン。
どうもピリッとしないなあ!
ベルダスコの第7ゲーム。
6回のデュース。
2回のブレークポイント。これを取ればまだ行けたのだが・・・。
210キロのサービスエース。211キロサービスウィナー。
2−5キープされる。
錦織の第8ゲーム。
また、ベルダスコのフォアダウンザラインウィナー。
2−6でこのセットも自分のゲームを落として終わる。
一番やってはいけないパターン。
暗雲が立ち込める・・・。

ファイナルセット。
ドキドキして迎える。
ベルダスコの第3ゲーム。
錦織のフォアスライスが深くて、いいポイントが久しぶりにあった。
1−2キープさせるが、いい兆しが見えた。
しかし、後は一発勝負。ベルダスコが数ポイント爆発したら・・・。
ベルダスコの第5ゲーム。
錦織のフォアダウンザラインウィナー。
腰が低くなって、集中し直してきた感じだ。
バックダウンザラインウィナーで30−40.
ここで錦織のバッククロスアプローチが厳しい。
3−2ブレーク。錦織は声に出さずにガッツポーズ!
よほど取りたかったのだろう!これは大きいぞ!
ベルダスコの第9ゲーム。
15−40のマッチポイント。
ベルダスコのフォア逆クロスウィナーなどで挽回。
まだ、死んでいないベルダスコ。かなり、いいプレーをしている。
ここ最近でベストな試合だろう!
ここで締められず・・・。キープで5−4錦織。
錦織の第10ゲーム。
ベルダスコの最後のドロップを錦織は拾って、浮いてきたボールをバックで思い切り引っぱたく。これまでのうっぷんを晴らすかのように・・・。
40−15の3つ目のマッチポイント。
チャンスボールを錦織はフォアクロスにアウト。
4つ目のマッチポイント。
最後は錦織のフォアダウンザラインウィナー。やっとこさ取ったよ〜!
6−4で錦織の勝利〜!3時間21分だあ〜!
これは本当によく勝ちました!見事としか言いようがない。
ベルダスコのサービスやストロークも良かったが、何と言ってもバックドロップの確率と量は何なんだ〜!それを使われたら、ほとんど、ポイントが取れていないのでは・・・。
しかし、耐えた〜!錦織〜!お疲れ様〜!

錦織のインタビュー
「3セットの目の序盤に彼のフォアが強烈になってきた。
2セットこちらが取って、相手が打ち始めてきたので、かなり主導権を握られた。
バックサイドに集められなかった。
スピンが跳ねてきて3セット目4セット目はまた苦しかったですね。
体調面は関係ない。暑くて相手のボールがより伸びて跳ねてきた。
正直きつかった。バックへ跳ねてきて、それをバックへ切り返すのが難しかった。
ファイナルセットになって、少し変えようとした。
相手のドロップは上手かった。すごく切っていて使ってきた。
雑なドロップショットもあったが、大半はスピンで返せないほど良かった。
最後の方は少し対処できたが、それまでは大変でした。
3セット目と4セット目はバックの高い所を狙われた。
ファイナルセットには前に入るようにしてライジングなどを難しかったがやった。
すると相手が少し焦ってミスが増えてきた。
少なからず、バックへ多く集められたのが、一番の違いではないかもしれない。
正直、次の日にならないと疲れ具合はわからない。
すごく長い試合ではないので、たぶん大丈夫だと思う。
今日と明日のリカバリーが大事です。体も強くなっているので大丈夫だと思う。
自分のベストではなかった。直して行きたいと思う。
トップ選手はファイナルセットになっても余力を残してあるので、下の選手よりは落ち着きはあると思う、今日のも経験値が上がったと思う。
次のガスケはローマなどで少なからず、苦手意識はなくなった。
すべきことはわかっている。このコートでできるかということ。
観客がクレージーになるので、気をつけながらやりたい。
ここが一番お客さんはヒートアップする。
ブーイングが簡単に出るので基本的には無視が一番重要です。
応援はありがたいが、チームの声しか聞こえない。力になるのはチームの声援です。
お客さんはお客さんで盛り上がるタイミングがあると思う。苦にはならない。
ヘルシーな食事、パリは日本食が多い。日本食しか食べていないかもしれない。
何かは内緒です。」

3R WICKMAYER 3−6,0−6 MUGURUZA
54位26歳ウィックマイヤー。第4シード22歳ムグルザ。

3R RAONIC 7−6(4)、6−2,6−3 MARTIN
第8シード9位25歳ラオニッチ。ラッキールーザー134位26歳マーティン。
ラオニッチから7−6,6−2,4−3でラオニッチの第8ゲーム。
アドコートで速いサービスを打つと見せかけて、スピンサービス&ボレーへ。
タイミングを完璧にずらされて、マーティンのバックリターンが大きくアウト。
5−3キープ。
マーティンの第9ゲーム。
ラオニッチのロブウィナーで3つ目のマッチポイント。
ここはマーティンの回り込みフォアダウンザラインウィナー。
4つ目のマッチポイント。
これもリターンミス。
5つ目のマッチポイント。
やっとマーティンのバックスライスミス。
6−3でラオニッチが勝利。ストレート勝ちで4回戦へ。

3R BECK 4−6,6−2,1−6 BEGU
39位22歳ベック。第25シード28位25歳ベグ。

3R SOCK 7−6(2)、4−6,4−6,6−4,4−6 RAMOS-VINOLAS
第23シード25位23歳ソック。53位28歳ラモスビノラス。

3R STOSUR 6−3,6−7(0)、7−5 SAFAROVA
第21シード24位32歳ストーサー。第11シード13位29歳サファロバ。

3R KARLOVIC 1−6,4−6,6−7(3) MURRAY
第27シード29位37歳カルロビッチ。第2シード29歳マレー。

3R ROGERS 6−0,6−7(3)、6−0 KVITOVA
108位23歳ロジャース。第10シード12位26歳クビトバ。
何だ〜!このスコアは〜!

3R KUZNETSOVA 6−1,6−4 PAVLYUCHENKOVA
第13シード15位30歳クズネツォバ。第24シード27位24歳パブリュチェンコバ。

3R KYRGIOS 2−6,6−7(7)、2−6 GASQUET
第17シード19位21歳キリオス。第9シード10位29歳ガスケ。

3R STRYCOVA 2−6,7−6(6)、2−6 A.RADWANSKA
第30シード33位30歳ストリコバ。第2シード27歳ラドワンスカ。

3R PIRONKOVA 6−2,6−1 STEPHENS
102位28歳ピロンコバ。第19シード22位23歳スティーブンス。

3R ISNER 7−6(7)、4−6,2−6,6−4,6−2 GABASHVILI
第15シード17位31歳イズナー。80位31歳ガバシビリ。

3R CHARDY 4−6,3−6,5−7 WAWRINKA
第30シード32位29歳シャディ。第3シード31歳バブリンカ。

3R SIMON 4−6,2−6,2−6 TROICKI
第16シード18位31歳シモン。第22シード24位30歳トロイツキ。

2R HINGIS・MIRZA 6−2,6−0 日比野奈緒・穂積絵莉
第1シードヒンギス・ミルザ組。日比野・穂積組。
第1セット。
1−4で日比野の第6ゲーム。
日比野がフォアパスで真ん中を抜く。世界一の真ん中をこじ開ける。
穂積のバックドライブボレーからスマッシュエース。思い切りがいい。
デュースの末、2−4キープ。
穂積が前衛で良く動く。
ヒンギスの第7ゲーム。
ヒンギスは前が動くと見るやすぐにロブを打つ。ポーチに捕まらないようにしているのだ。
甘くなったロブを穂積はバッククロスドライブボレーウィナー。
ヒンギスのバックがネットイン。
2−5キープ。
穂積の第8ゲーム。
4回のデュース。
ミルザの強烈なフォアクロスリターンで5つ目のセットポイント。
ここでヒンギスの逆クロススマッシュエース。
2−6でこのセットを落とす。
第2セットは一方的な展開に・・・。
日比野の第6ゲーム。
保住のバックポーチで30−0まで行くが・・・。
ヒンギスのグランドスマッシュエース&バックダウンザラインリターンエース。
ミルザのバック逆クロスアングルリターンエース。
30−40のマッチポイント。
最後は穂積のバックドライブボレーがネットミス。
0−6で完敗。
第1セットはすごく楽しんでいた。やはり、世界一のダブルスは違うなあ!

穂積のインタビュー
「日比野さんと作戦を立てて入ったが、やらせてもらえなかった。
自分では緊張していないつもりでも、1回戦ではミスしないようなボールでも知らないうちにミスしていた。ストロークも押されていて前の動きもなかった。
キープが1つもできなかったのは悔しい。
前回も2ゲームだったので、次は3ゲームを取りたい。
前回も思ったのですが、ヒンギスのポジショニングがすごい。
ミルザが打つボールに対して、そこにいるだけで打つ所が制限されてしまう。
私達は打っても2、3本返ってきてしまうが、相手は一発で決めてしまう。
ヒンギスはストロークに特別威力があるわけでない。
急にタイミングを早く打って来たり、タメて打って来たり、上手い。
同じタイミングで打たせてもらえない。やりづらい。
ダブルスは勝つことができて、本戦は予選とだいぶ違う。
単複共戦えるようにモチベーションを持ちたい。ツアーに戻っても頑張りたい。
今日こそは前回よりもいいプレーしたいと思って、力みになっていたかもしれない。」

日比野のインタビュー
「穂積さんと杉山コーチと話し合ったのにその3割もできなかった。
シングルスもダブルスも全力を出せず、緊張もしてできなかった。
100%出せて次に繋げられたらいいが、自分から先にミスをして組み合えずに終わってしまったのが、悔しい。私のダブルスは上手くないと思う。
ダブルスのトップはあなたの動きはわかっているわよという感じで全部見透かされているようで、プレッシャーをかけられている。作戦がうまくいかない。
相手は何となくのボールがない。
フォーメーションを変えるボールだったり、何かしら意味のあるボールを打っている。
私達はただそれに合わせて打っているだけ。そういう所を見習って行きたい。
ヒンギスは相手の感情までも読んでいる感じ。心の中を読まれているような感じ。
そう思わせるところを見習いたい。
グランドスラムに来ると試合以外のオフコートでどれぐらいのモチベーションでアップやトレーニングをしているかが見えるのがいい。
自分のモチベーションになる。生かしたい。
今日は会場のお客さんにいいプレーを見せたいと思っていた。
トップ選手に対して、コンプレックスがあるので固くなってしまった。
まだ、負けたことはスッキリしていない。
優勝したいという思いはあるが、火曜日まで時間があるのでまずはいい準備してフォーカスする。トップ選手とは足りないところがある。
WTAは自分より上か同じ。タフでも勝たないといけない。
人生振り返ってみると帳尻があっているので、今回もオリンピックなども何とかなると思ってやるだけです。
今日は絵莉も緊張しているなと思ったのが発見です。いつもはしないミスをしていたので、人の子だなあと思って安心した。
グランドスラムに同年代が来ても嬉しいとは思わない。
皆、コートではライバルだから。コート外では友達だけど・・・。」

PS錦織選手は何とかファイナルセット6−4でベルダスコを振り切りました〜!
しかし、ベルダスコのサービスとストロークも良かったが、何と言ってもバックドロップショットの確率とコースとそこからポイントに結びつける上手さは何なんだあ〜!
昔、クエルテンが初めて優勝した年に初めの方の戦いでムスターに4連続ドロップショットウィナーを目の前で見た衝撃に次ぐぞ〜!
しかし、よくぞ!ここから勝ったよ。負ける雰囲気だった・・・。
大坂選手はナントあの調子のいいハレップに堂々と渡り合って、2−4から6−4と4ゲーム連取して第1セット奪った。これはすごいこと!
途中、どっちがシードか?わからないぐらいにストロークで押していたよ。
最後は経験の差かな?おそらくトップ10に行くでしょう!間違いない・・・。
日比野・穂積組はヒンギス・ミルザの世界一のペアに2−6,0−6の完敗。
ヒンギスはポーチを食らわないような配球をいつも考えている。
コース配分がギリギリに決めらえるのがすごい!
マレーバブリンカはストレート勝ち。段々、調子を上げてきたなあ〜!
最後の試合はシモンが負けて、ナント21時前。ラッキー。早く帰るぞ〜!
しかし、インタビューの文章をおこしていたら、やはり22時か・・・。
帰ります・・・。

2016 フレンチオープン Day 06        <レポート:森下 泰>