2016 オーストラリアンオープン Day 02

<レポート:森下 泰>

2016年1月19日(火)

   

昨夜は1時に会場を出て、2時について寝たのが3時。
朝早く起きてランニングとトレーニング。1時間弱かけて歩いて会場入りです。
昨日は暑かった。夜、20時ぐらいになるととても気持ちいい風が吹いてきた。
一昨日は夜まで暑かったけど、今日はどうなることか?
今日はまたナイスな天気です。昨日より若干、日陰が涼しい感じです。
日中はドンドン気温が上がるでしょう!
今日はまた昨日以上に大変です。
第2試合に大坂選手、第3試合に杉田選手、第4試合に土居選手とダニエル太郎選手と伊藤選手が
重なっているよ。どうしましょうか?困りました・・・。
しかし、日本選手がこれだけ出ているのは嬉しいこと。皆さん、勝ってほしいです!


1R 大坂なおみ 6−3,6−2 VEKIC
予選上がりの大坂なおみ。
3−0リード。
大坂の第5ゲーム。
サービスセンターは200キロが出た。190キロ台が出てどよめく。
しかし、あまり入らない。
スピードを落としてデュースコートのアングルサービスエース。
コントロールでもエースが取れるのが強みだ!
これにセンターが加わればもっといいだろう。
4−1キープ。
ベキッチの第6ゲーム。
ベキッチの速いストロークにも大坂は低い姿勢のバックがいい。
ある程度、走らされても簡単にはふかさないのだ。
フォアは足をスライドさせて、スライスで滑らせるのもいい。
これを相手は焦って、ミスしてしまうのだ。
バックですごく打ち合って、急にフォアスライスロブでベテランぶりを発揮する。
そのギャップが面白い!
5−1ブレーク。
2ゲームの間に2つセットポイントがあるが・・・。
大坂の第9ゲーム。
3つ目のセットポイント。
ベキッチのフォアがアウト。
6−3大坂。

第2セット。
ベキッチの第1ゲーム。
そんなに体が前に突っ込まないでもバックダウンザラインウィナーを打てる大坂。
逆に前にドンドン入って体が前過ぎて打つベキッチ。
ミスが出てくる。「エブリタイム」と叫んでいる。
7回のデュースの末、1−0とブレークスタート。
実に冷静な大坂。バックダウンザラインウィナーは一番の得意な場所か?
1−0.
そのまま、6−2で勝利。この選手はもっと強くなる。
キーはファーストの確率とフォアハンドかな?

1R MONFILS 6−1,6−3,6−2 杉田祐一
1−4でモンフィスの第6ゲーム。
モンフィスのバッククロスウィナー。
1−5キープ。モンフィスの今日はとても静かだ。
杉田の第7ゲーム。
ベースラインのかなり後方からフォアダウンザライン。
そこからバックダウンザラインボレーウィナー。余裕でネットに出てくるよ。
ファーストが入らず、セカンドを叩かれる。
1−6でダウン。

第2セット。
杉田も必死で挽回しようとリターンも集中している。
しかし、モンフィスの203キロのービスが速すぎて、オンラインで触れない。
トスがかなり前だ。人1人分前だな。セカンドも前です。
杉田もストローク戦に持ち込んで行く。
杉田の第6ゲーム。
杉田のフォアクロスをモンフィスは倍返しのフォアダウンザラインウィナー。
2−4ブレークダウン。
モンフィスの第7ゲーム。
杉田のフォアクロスボレーが決まったかに見えたが、それをランニングフォアダウンザラインパスで抜く。スーパーショットだあ〜!
2−5キープ。
最後はリターンが返らず、3−6でこのセットも奪われる。
第3セットも2−6.完敗でした。わずか1時間23分。

杉田のインタビュー
「悔しいというのが率直な気持ちです。序盤、緊張とプレッシャーがあった。
相手のいいパスに焦ってしまった。
自分を落ち着かそうとしたが、リズムに乗って行けなかった。
ロングラリーに持ち込みたかった。うまくやらせてもらえなかった。
想像以上に相手のショットの精度が高くて、やはりトップの選手だと感じた。
悔しい。攻める場所とショットだけ間違わないようにしようとした。
思ったよりも早く展開された。自分のショットに威力がなかった。
グランドスラムは大きな大会です。自分を出していくという強い気持ちはあった。
この悔しい気持ちがプラスになると思う。修正する点がいくつか見つかった。
相手は膝と体力的に来ているのがわかったが、逃げ方、切り抜け方のいろいろなパターンを持っている。
オリンピックを標準に合わせてツアーを組んでいる。大きな目標です。
60位近くにならないといけない。4年に一度、国を代表する、かなり大きな舞台。
自分にプラスになると思うので目指したい。
相手は40近くのウィナー、攻撃力、ディフェンス力、+いろいろなパターンを持っている。崩せるチャンスもあったが・・・。気負ってしまった。
トレーニングで下半身の強化、自分のプレースタイルを確立させたい。」

1R KERBER 6−7(4)、7−6(6)、6−3 土居美咲

第7シードケルバー。64位土居。
ケルバーの3勝。
0−3でケルバーの第4ゲーム。
ケルバーは打たれるとドンドン低くなる。ブロック+スイングしてくるのだ!
バックダウンザラインスライスアプローチを駆使してくる。
0−4キープ。
このまま、行くかと思えたが・・・。
土居の第5ゲーム。
土居の回り込みフォアダウンザラインウィナー。
また、サービスワイドからバックダウンザラインウィナー。
コート中にキッチリ入るとこのプレーが出る。
自分から攻める姿勢を出していくと上がっていくはず!
1−4キープ。
相手が油断したのと土居のペースが上がってきた。一気に5ゲーム連取。
5−4でケルバーの第10ゲーム。
追い上げてきた土居。5ゲーム連取だ。かなりのプレッシャーがかかるはず。
ここはあっという間にサービスでラブゲームキープ。5−5となる。さすがである。
土居のフォアドライブボレーウィナーで6−5キープ。
フォアを主体で振ってから、躊躇なくドライブボレーをする展開は非常にいい。
ケルバーもサービスワイドエースで6−6のタイブレークへ。
決して、速くないのにタイミングがいいのだろう!
土居のフォアクロスからダウンザラインへ打つ。2−1.
ディフェンス一辺倒のケルバーに対して、土居は攻める。
土居のバックドロップボレーウィナーで3−1.
土居のフォアクロスウィナーで4−2.ケルバーはジャッチに・・・。
ケルバーはムーンボールで必死に守るが、土居は攻めたてる。
6−3でドロップを拾った土居はその後、バックボレーが返らず・・・。あ〜!
最後は土居の回り込みフォアダウンザラインウィナー。
7−4で第1セットを大逆転で取る。
しかも、第7シードからだ!すごい!この怒涛のフォアの攻めは一級品だ!
回り込んだらどちらに来るか?わからない。
だから最後も逆クロスにわずかに動いたケルバー。その逆を突いた形になった。
強いなあ!土居は!一歩的な展開から大逆転したよ。

第2セットも2−5ダウンから4−5まで追いついてきた。
土居の第10ゲーム。
0−30からサービスで崩して、フォア連続ウィナー。
これが常にできると楽になる。ケルバーのボールがドンドン短くなる。
結局、4連続フォアウィナーで5−5.ケルバーの守りでは勝ち目がない・・・。
ケルバーのボールが浅くなるのは自身の問題と土居のボールが行っている証拠だ。
6−6のタイブレーク。
土居のフォアを構える時、ケルバーの足を完全に止めている。
完全に振り回している。後は入るだけ。
少し油断したか?集中が切れてきたか?土居のミスも出てきた。
土居のフォアダウンザラインからグランドスマッシュエースで6−5のマッチポイント。
来たか〜!
サービスで逃れる。
最後は土居のフォアがネットミス。6−8で落とす。マッチポイントがあったのに・・・。

ファイナルセット。
2−4から3−4でケルバーの第8ゲーム。
15−40のチャンスがあったが・・・。
ケルバーも必死だ。最後の力をふりしぼって、フォアダウンザラインウィナー。
3−5キープ。
ケルバーはムーンと短いスライスでミスを誘う。
形にこだわっていられない様子だ。
最後はケルバーのフォアダウンザラインリターンエース。
惜しい所まで行ったよ。本当に・・・。ケルバーはヘロヘロ。やっとのことで勝利した。
土居はUSオープンでもベンチッチを追いつめたし、トップの選手をあと少しまで追いつめる。本当にあと何か1つだ!がんばれ!必ず、達成するよ。2時間41分でした!

土居のインタビュー
「第1セット1−4から、第2セットもリードされて巻き返した。
ファイナルセットに入る時にダメージは受けなかった。
基本的に誰に対しても攻めて行くのは変わらない。
今日は特に相手のバックに多く攻めた。
スタートダッシュがもう少し良ければ、違う展開になっていた。
リードされてもダメージを受けずに戦えたのはプラスである。次ですね!ハイ!
今シーズン勝ち星がないが、テニス自体は悪くないのでこれを継続していければ、結果はついてくる。落胆せずに行きたい。
ファイナルセット、動きはお互いに落ちてきた。相手のサービスが遅くなっている。
そう感じたが、最後のところで取れなかった。及ばなかった。
今日のやれるベストを尽くしたが、まだまだやれる。まだのびしろはある。
まだ、上達できると思う。
ルクセンブルグで勝って自信になっているのが、大きい。
トップに行くにはこの積み重ねです。
昨年のイワノビッチからは感覚が変わってきた。
これからも積極的にWTA大会に出て上と試合したり、練習したりして、テニスのレベルを上げて行く。
もちろんオリンピックも頭にあるけど、上でしっかり勝って行けるようにしたい。
ダブルスは日比野さんと。タイミングが合えば組みたい。」

1R ダニエル太郎 6−7(2)、5−7,7−5,7−6(5)  ROSOL

第2セット。
ダニエルの第11ゲーム。
浮いたボールをダニエルはフォアクロスへふかしてしまう。
5−6と大きなブレークダウン。
最後はサービスセンターエース。
このスピードでガンガン入られたら、きついなあ
5−7で落とす。2セットダウン。

第3セットを7−5で取り返す。

第4セット。
5−4ダニエルでロソルの第10ゲーム。
ダニエルはよく動いている。体力的にはまだまだ大丈夫だ。
スペインで練習しているからな!
5−5キープ。
真ん中にラリーを持って行くダニエル。何か?考えがあるのか?
6−5キープ。長くなりそうだ。ダニエルペースだな!
6−6のタイブレーク。
4−3でファーストが入り、5−3.
ロソルのバックボレーがアウトで6−4のセットポイント。
6−5で3つ目のセットポイント。
バックリターンがアウト。7−5でナントダニエルが取る。

とうとうファイナルセット。
ここまで3時間14分。今日は涼しい方でいいよ〜!22時を回りました・・・。
体力はダニエルの方があると見たよ。
ダニエルの第2ゲームをブレークされて、0−2。
ロソルのサービスセンターエースでナント0−5。
もう体力がなくなったか・・・?ガンバレよ!
最後はサービスセンター。リターンが返らず・・・。
1−6で敗戦。ファイナルセットはわずか22分。合計3時間36分。
エネルギー切れでした。残念・・・。

ダニエル太郎のインタビュー
「いつも自分のサービスにプレッシャーがあった。
相手がいいサービスを打ってきた。
トスが前に上がり過ぎたり、強い人とやるとこうなってしまう。
デビスカップの時とは全然違う。スコアは似ているが・・・。
相手は倍ぐらい調子が良かったと思う。
デ杯の時は日本の雰囲気で挽回できた。
今日は最初の2つは向こうに次の2つはこちらに来た。
3−3,4−4となった時に続けていれば、チャンスは来ると思った。
今日は強いボールが来ても自分から振り切れたポイントがあったので、手ごたえはあった。
よくグランドスラム本戦にたどり着いたと思う。
この前にも強い選手に3つともギリギリで負けて、まだ自信にはならないが、長い将来には自信になる。相手はすごいパワフルだと思う。
アップした時にコートと相手のスピードの速さにビックリした。
特別な作戦は立てずにいつもと同じ。
相手は自分よりランキングが上。パワフルに最初から行かないといけないと思った。
負けたのは悔しいが、1週間2週間して、自信になっていくと思います。
こういう試合をやり続けていれば、少しずつチョコチョコ上に行くのが目標です。
今日の負けは上に行くための1つのプロセスで必要なこと。
疲れは3セット目からあった。第5セットは知らない間に疲労があったのかもしれない。
オリンピックはすごく出たいけど、空の上にあるような感じです。
今日のようなプレーをしていくことが行けると思う。」

1R 伊藤竜馬 4−6,3−6,7−6(5)、2−6 STEPANEK

第2セット。
3−5でステパネックのサーブ&バックダウンザラインボレー。
いいコースに来るよ。よく出るし・・・。
3−6で2セットダウン。

第3セット。
伊藤の第7ゲーム。
5回のデュースを4−3キープ。
もう少しトスを前に上げたら、エースが増えると思うのに・・・。
ストロークもいいのがあるから、もっとコートの中に入って行けば、もっと積極的で相手にプレッシャーがかかるプレーができるはずです。
5−4でステパネックが主審にクレーム。長いなあ〜!
伊藤は後ろの審判の席に座っているよ。
第3セットはタイブレーク7−5でもぎ取る。

第4セット。
マッチポイント。
最後は伊藤のフォアアングルがサイドアウト。
2−6で残念ながら敗退した。ステパネックのプレーはやりづらいだろうなあ!

伊藤のインタビュー
「今日は簡単に勝てる相手ではない。さばきが上手い。
サーブ&ボレーを崩せなかった。
第1セットと第2セットは先にブレークしたが、その後消極的になってしまった。
考え方を変えていれば取れたかもしれない。
第1セットと第2セットの反省を第3セットに生かした。
ああいうプレーヤーは今の選手にはいない。今度は勝ちたい。
相手を挑発したり、嫌なことをしてくる。
いやらしいサーブ&ボレーやリターンダッシュにできるだけ早く対処したかった。
先にブレークしても焦ってしまった。向こうの方が精神的に強かった。
冷静になれば、第1セットと第2セットは取れたかもしれない。
自分の体力はまだまだ行けそうな感じだった。
第4セットは自分の120%出した。出し切れたのが収穫。
今回はしっかり予選を上がれたのは収穫。今日も負けていないと思っている。
この後はメンフィスとデルロイビーチ、その後はチャレンジャーとグランプリを混ぜます。
100位をキープしてグランドスラム本戦に出たい。
練習やトレーニングを今は自分で考えて、自分主体でやっている。
嫌なことに取り組んで、プッシュしている。
それが苦しい場面で出ている。
大坂さんのサービスは200キロ出るなんてすごい!
そう簡単にブレークさせない感じ。ストロークもすごくて楽しみです。
スピードに慣れさせないようにするといいかも・・・。」

1R KONTAVEIT 0−6,4−6 MUGURUZA

第3シードムグルザ。85位コンタベイト。
初めての対戦。
ムグルザの第4ゲーム。
ムグルザはフォアクロスアプローチを叩きこんで、フォアクロスボレーウィナー。
すかさず、少しでも甘いボールは出て行くと決めている。
これが今のランキングを示しているのかも!?4−0キープ。
安定感+いかにネットに有利な形で出てポイントを重ねられるか?にかかっているようだ!
ムグルザの第6ゲーム。
サービスからバッククロスアプローチからフォアクロスボレーウィナー。
上手い!ボレーも格段と向上しているよ。
相手はセカンドを2つ叩いてリターンエース。
しかし、ムグルザのスマッシュからバックドロップボレーウィナー。
6−0とわずか23分で第1セットを奪う。
ムグルザはサービスもいい。両足がキチンと揃う。
右足が右へ流れたり、トスが流れたりしない。非常にバランスがいいのでスピードも出る。
相手の選手も第2セットの中盤から開き直って、打ち合ってウィナーが取れてきた。
この試合で上手くなって、強くなっているのだ。
勝つのが一番だが、トップ選手といいラリーを打ち合うとそれだけで強くなっていくのだ!
最後は相手のフォアが力んでガシャアウト。
6−4でムグルザの勝利。丁度1時間だ。強くて安定している。
第3シードの過剰な意識はないようだ!

1R KEYS 7−6(5)、6−1 DIYAS
第15シードキーズ。57位ディアス。
初めての対戦。
キーズがストレート勝ち。

1R RAONIC 6−1,6−4,6−4 POUILLE
第13シードラオニッチ。90位21歳ポイール。
5−1でラオニッチの第7ゲーム。
ラオニッチはフォアダウンザラインパスウィナー。
前に来られても落ち着いている。
そして、サーブ&スマッシュエース。いとも簡単に決める。
最後はサービスエース。23分で6−1ラオニッチ。
サービスが入れば、やはり怖い存在になるはずだ!
第3セット。
ポイールの第4ゲーム。
ラオニッチのバックスライスアプローチからフォアアングルドロップボレーウィナー。
ネットスレスレだ。
ラオニッチはこのバックスライスアプローチをベースライン後方から結構使ってくる。
打ち込んで前に行くことばかりでなく、こういうテクニックも見せる。
キープ。ラオニッチの3−2.
ラオニッチの第10ゲーム。
サーブ&バックダウンザラインへ深いボレー。
その後は飛びついて、バッククロスボレーウィナー。
ネットでの動きに磨きがかかった。
最後はリターンが返らず、6−4でラオニッチの勝利。1時間26分。

1R MAKAROVA 6−3,6−0 INGLIS
第21シードマカロワ。
マカロワのストレート勝ち。

1R MULLER 7−6(6)、7−6(7)、6−7(5)、7−6(1) FOGNINI
第20シードフォニーニ。
全てタイブレーク。イズナーのような試合だ。

1R SINIAKOVA 3−6,5−7 BACSINSZKY
第11シードバクシンスキー。
結構上のシードだが、忘れられている存在のバクシンスキー。大物を食うか?

1R V.WILLIAMS 4−6,2−6 KONTA
第8シードビーナス。久しぶりのこのシードとランキング。47位コンタ。
ビーナスの1勝。
5−2コンタでコンタの第8ゲーム。
40−30のセットポイント。
コンタのバックがショートバウンドで打ってアウト。ここに打ち続けるしかない。
得意のバックダウンザラインからフォアクロスウィナー。同じパターンで連続ウィナー。
ビーナスは5−3とブレークバックに成功。
ビーナスは少し丁寧に慎重に打っているように見える。
6−4,6−2でコンタ。
朝、ビーナスとすれ違ったが、下を向いていて覇気がなかった・・・。それかな・・・?

1R ZVEREV 1−6,2−6,3−6 MURRAY
83位18歳ズベレブ。第2シードマレー。
マレーの1勝。
1−1でマレーの第3ゲーム。
ズベレブは大きなフォームでフォアクロスからダウンザラインウィナー。
そのまま、ベースラインからネットに出ようと詰めて行く姿勢を見せる。これがいい。
実に堂々としている18歳だ。もうベテランでグランドスラムも慣れているかのようだ。
第4ゲームをブレークしたマレーはサービスセンターエースで4−1と突き放しにかかる。
6−1でマレー。

第2セット。
ズブレブの第5ゲーム。
マレーはフォアダウンザラインへパスを打った瞬間、前に走ってバックアングルパスウィナー。この反応と動き出しと読みが全て。マレーのすべてだ。
4−1ブレーク。
マレーの第6ゲーム。
3つのブレークピントがあるが、ことごとくファーストがいいコースに行く。
これが精神面をドンドン砕いて行くのだ。
5−1キープ。
最後はフォアクロスウィナーで6−2マレー。
打たれてもスライスでいなして、ドロップで相手のペースにさせないのだ。
若いズブレブには大きな試練だ。

第3セットもマレーが6−3.さすがに強さを見せつけた感じだ。

1R BIRRELL 4−6,4−6 PLISKOVA
ワイルドカード296位ビレール。第9シードプリスコバ。
初めての対戦。
プリスコバのストレート勝ち。

1R JANKOVIC 6−3,6−3 HERCOG
第19シードヤンコビッチ。
ヤンコビッチがストレート勝ち。

1
R RAM 7−6(4)、6−7(4)、6−3,3−0ret ANDERSON
第11シードアンダーソンが棄権負け。

1R NADAL 6−7(6)、6−4,6−3,6−7(4)、2−6 VERDASCO
第5シードナダル。45位ベルダスコ。
ナダルの14勝2敗。
これが1回戦とは・・・。いやはや・・・。
この全豪準決勝で大激闘を繰り広げたのはいつのことだったか?
一番強いナダルにあと一歩まで追いつめたベルダスコ。一躍、有名になった。
ナダルのゲームで始まる。
ボディサービスからフォアクロスウィナーで1−0キープ。
まだ、完全にエンジン全開ではないが、2人の全盛期よりやはり少し影がある感じ・・・。
ベルダスコの第2ゲーム。
何と言ってもサービスの音がすごい!バゴッ!ボールがつぶれたと思う音が・・・。
1−1キープ。
6−6のタイブレーク。
ナダルのフォアアングルにベルダスコのフォアダウンザライン。
これはポール回し。審判台の隙間から打ち込む。ギリギリアウト。どよめく。
3−1ナダル。
2人の力の入ったスーパーラリーでベルダスコのフォアクロスウィナー。
2人の全盛時代のラリーだよ!これは!5−5.
6−6でナダルは痛恨のダブルフォルト。7−6ベルダスコ。
最後はサービスセンターで8−6ベルダスコ。

第2セットと第3セットはナダルが取る。

第4セット。
6−6のタイブレーク。
ベルダスコのボディサービスで5−2リード。
6−4ベルダスコで最後はサービスセンターエース。
7−4でベルダスコ。ファイナルセットインだ!大変なことになったぞ!
まだ、伊藤選手、土居選手、ダニエル太郎選手がいるので見られない・・・。

ファイナルセット。
5−2ベルダスコでナダルの第8ゲーム。
最後は入れるだけのファーストを思い切りフォアクロスへ引っ張ったベルダスコ。
ものすごい速さのウィナー。
大金星のベルダスコ!ナダルが初戦で敗退とは・・・。
なんという日だ・・・!?

1R PATTERSON 2−6,3−6 IVANOVIC
ワイルドカード459位パターソン。第20シードイワノビッチ。
イワノビッチも勝って、早くランキングを取り戻さないといけない。

1R JANOWICZ 3−6,6−7(7)、3−6 ISNER
ヤノビッツ。第10シードイズナー。
ビッグ同士の戦いはイズナーのストレート勝ち。

1R ZHANG 6−4,6−3 HALEP
予選上がり133位ザン。第2シードハレップ。
ハレップの1勝。
これぞ!まさかの大金星だ!予選上がりが第2シードをやっつけるなんて・・・。
ハレップはグランドスラムで決勝や優勝をしないと認めてもらえないなあ!

1R TOMIC 6−7(4)、6−4,6−4,6−4 ISTOMIN
第16シードトミック。59位イストミン。
トミックの3勝1敗。
トミックが逆転勝ち。力をつけてきたか?

1R FERRER 6−4,6−4,6−2 GOJOWCZYK
第8シードフェレール。予選上がり223位。
初めての対戦。
いつの間にか勝っているフェレール。

1R SOCK 6−4,3−6,0−6,6−3,6−4 FRITZ
先輩ソックが18歳フリッツにファイナルセット勝ち。ふ〜!

1R TURSUNOV 6−7(2)、3−6ret WAWRINKA
サースノブ。第4シードバブリンカ。
1勝1敗。
バブリンカが棄権勝ち。

ナイトセッション
1R DUCKWORTH 6−7(5)、2−6,4−6 HEWITT

ワイルドカード129位23歳ダックワース。
ワイルドカード308位34歳ヒューイット。
初めての対戦。
勝利した瞬間、コートに大の字になるヒューイット。
まだまだ、引退は先だ・・・。

1R AZARENKA 6−0,6−0 VAN UYTVANCK
第14シードアザレンカ。143位バンウイトバンク。
初めての対戦。
6−0,3−0と快進撃。
6−0,6−0の53分で勝利。メディアルームからは嬉しい悲鳴が・・・。

PS.
今日は大変でした。
大坂選手が勝ち。杉田選手がモンフィスに負け。
土居選手がケルバーにあと一歩まで追い込んだ。
伊藤選手が1−3で負け。ダニエル太郎選手はファイナルセット負け。
その試合が全て重なり、全てインタビューに重なる。
尚且つ、ナダルが負けて、ハレップにいたっては一度も見ていない。
ご飯の食べるヒマがない・・・。
ヒューイットも見られない。アザレンカが6−0,4−0といいですよ。
もう0時になるけど・・・。1時には何としても出たいが・・・。
無理な感じがする。肉体と精神の限界がすでに来ている・・・。

2016 オーストラリアンオープン Day 02        <レポート:森下 泰>