2016 オーストラリアンオープン Day 01

<レポート:森下 泰>

2016年1月18日(月)

   

昨夜は専修大学のテニス部だった同期と旦那さんと毎年食事。
時間が遅れて大目玉・・・。
朝、ランニングとトレーニングをして、ハエと共に会場に向かう。
91年の時は練習中に口に入ってきた。それに比べるとだいぶ減ったが、それでもしつこいハエです。
走っても振りきれない・・・。
朝から快晴でメチャメチャ暑い。今日は昨日より暑くなる予報らしい。
日本は雪が降ると聞いているが・・・。その気温差はすごいです。
今回の全豪での日本人選手はたくさん。
今日はハイセンスアリーナで第7シード錦織選手が第1試合、コールシュレイバーと。
これはかなりの強敵だ。心してかからないと大変な相手です。
コート8の第2試合に奈良選手対ドディン。第3試合に西岡選手対クエバス。
マーガレットコートの第4試合に日比野選手対第5シードシャラポワ。
今日は4人も登場。皆、頑張ってほしい。

1R KOHLSCHREIBER 4−6,3−6,3−6 錦織圭
34位32歳コールシュレイバー。第7シード26歳錦織圭。
初めての対戦。
ハイセンスアリーナの第1試合に登場。
第1試合にも関わらず、超満員。上の方までビッシリだ!
錦織人気が外人にもあるのがわかる!
錦織のゲームで始まる。
最初のポイントで錦織のフォアクロスボレーに出る。
積極的だ。相手の力を見くびっていないのがわかる。とてもいい。
1−0ラブゲームキープ。
コールシュレイバーの第2ゲーム。
錦織のフォアウィナー3本あるが、サービスで散らす。1−1キープ。
錦織の第5ゲーム。
珍しい錦織のスマッシュネットミス。
しかし、力んだりしたミスでないので後を引かないのだ。3−2キープ。
コールシュレイバーの第6ゲーム。
サービスセンターから得意のバックダウンザラインウィナー。
これがコールシュレイバーに出てくると乗ってくる。
今はあまりエンジンがかかっていない様子だ。
それでも3−3キープしてくる。少し不気味だ。
コールシュレイバーのミスが早く感じるが、それは錦織のストロークを警戒して、やはりギリギリなど無理をしてくるからだろうと思う。
錦織の第9ゲーム。
199キロのサービスセンターエース。
オンラインを狙う。本当にこの数年サービスの進歩にはビックリするよ!
15−30で錦織の甘いバックアプローチ。
これをコールシュレイバーのフォアパスが明らかに力んでネットミス。助かったあ〜!
30−30で錦織のフォア逆クロスドロップショット。よくこの場面で打つよ。本当に・・・。
5−4キープ。
コールシュレイバーの第10ゲーム。
錦織の連続フォアウィナーで0−30.
これを無理しなくてウィナーを取れるのが錦織なのだ!そんなにフルスイングしていない。
30−30のセカンドサービス。ここがキーと思った錦織はさらに低く沈んでから、フォアリターン。ここぞという時にはさらにギアが上がる。
30−40のセットポイント。またもや深いフォアリターンを打つ。
コールシュレイバーは返せず、6−4で錦織が先取。35分。
あまり調子の上がらないコールシュレイバー。
それでものらりくらりとゲームをキープしてくる。
嫌な感じがしたが、それもおりこみ済みなのか?実に落ち着いて自分のプレーに徹する錦織。頼もしいなあ!

第2セット。
錦織の第1ゲーム。
コールシュレイバーはここで引かずにネットに攻めてくる。
0−30となる。ここはさすがである。
錦織はここでサービスセンターエース&グランドスマッシュエース&回り込みフォアダウンザラインウィナーを奪う。
共通点は軸が全くぶれないということだ!
1−0キープ。ここで取らせないのが一流の証拠。
コールシュレイバーの第2ゲーム。
ブレークポイントがあるが、コールシュレイバーの回り込みフォアドロップショットウィナー。打って攻めてここに落とすとは・・・。錦織のお株を奪うようなショットだった。
1−1キープ。
コールシュレイバーの第4ゲーム。
錦織のバックダウンザラインボレーウィナー。キチンと最後にお尻をターンする。
正面向きではないのだ。ここがミソ!
また、連続して、フォアダウンザラインボレーウィナー。
必ず、ここと言う時にはネットに出て仕留めるのだ!
3−1と早々とブレークアップ。
錦織の第5ゲーム。
0−30のピンチもサービスセンターエース。これが今日は効いているなあ!
4−1キープ。
コールシュレイバーの第6ゲーム。
3回のブレークポイント。4回のデュースの末、4−2キープ。これはもったいなかった。
錦織の第9ゲーム。
バッククロスからグランドスマッシュエースで3つ目のセットポイント。
最後はフォア逆クロスウィナー。6−3でこのセットも錦織。
これだけ実力がある相手に2セットアップ。相手にプレーさせないのだ。

第3セット。
コールシュレイバーの第3ゲーム。
ラリーになると錦織が優勢。コールシュレイバーの3本のサービスエースあり。
錦織のバックパスのタイミングと速さに構える時間がないコールシュレイバー。
思わず、背面打ちボレー。これはアウト。思ったよりも速く返ってくるのだ!
ダブルフォルトもネットに力なく、かすって当たる。
2−1ブレークアップ。
錦織の第8ゲーム。
サービスワイドから素早くバッククロスへライジング。
これが得意技。相手に余裕を与えないのだ。
サービスセンターへオンラインセカンド。このコースもいいし、逆をついている。
錦織のフォアクロスからダウンザラインウィナー。
厳しいボールには厳しいボールが来る。
焦らず、我慢してじっくり打つ。こういうミックスが全てうまくいっている。
5−3キープ。
最後はセカンドサービスを回り込んで、フォアダウンザラインリターンエース。
6−3で錦織がストレートセットの勝利。1時間55分。
もっと、長く、下手したら、ファイナルにもつれるのでは・・・!?と思っていたが・・・。
やはり、さすが錦織である!スーパープレーで毎回シードだった選手を一蹴した。
強いね〜!まだまだ、力は温存しての勝利は末恐ろしいなあ!このまま、突っ走れ!

錦織のインタビュー
「簡単ではないが、こんなスコアになるとは想像していなかった。
1セットや2セットは取られるのを覚悟していた。相手が強くてリスペクトしている。
サービスゲームでブレークポイントを与えず、ストロークも調子が良くて、リスクを負い過ぎずにアグレッシブにプレーできた。感覚がいい。
相手はバックも安定しているので、なるべく両方に振るようにして、高いボールが有効に使えていたので、良かった。
最初から最後まで結構落ち着いていた。冷静にプレーできた。
サービスが良くて、サービスゲームにピンチがなかったので、相手にプレッシャーを与えることができた。
日本人選手がこんなに本戦にいるのは久しぶり。
若い西岡やダニエルはとてもいい経験になると思います。
伊藤選手や杉田選手ももっと良くなると思います。
今日は相手がそこまで早い展開をしない。ボールを落として打ってくる。
焦らずやろうとした。途中、思っていたよりも違っていたところもあったが、その辺りは修正してプレーした。
攻める時は攻めて試合の中で調整した。
かなり競ると思っていたが、先週1週間でいい練習ができていた。
この調子でやっていきたい。ガッツポーズは自然と出た。
次のクライチェックはサービスが良くて、相手にアグレッシブなプレーをさせないようにしたい。外でやるので、ラリーでリズムを掴みやすい。
やさしい選手で友達としてもいい。
今日、サービスは良かったが、まだ試合によってアップダウンがある。
半年や1年を通してみたい。
先週いい練習ができて、よろい自信を持って行きたい。練習から来るのが大きいので。
少しずつ上げて次に望みたい。」

1R 奈良くるみ 7−6(2)、6−2 DODIN

94位24歳奈良くるみ。ワイルドカード147位19歳ドディン。
コート8の第2試合に登場。
奈良のゲームで始まる。
ダブルフォルトとセカンドサービスをドディンのバックリターンエース。
サービスが狙えるときつくなる。
30−40のピンチがあるが、ストローク戦に持ち込む。1−0キープ。
ラリーなら安定力が違う。一発の強いショットに警戒だ!
ドディンの第2ゲーム。
奈良の全身を使ったフォアクロスウィナー。力が下半身からしっかり上半身に伝わっている。
0−40から思い切りのいいサービスで5連続ポイント。1−1キープ。
奈良の第3ゲーム。
強いリターンに振り遅れて、1−2ブレークダウン。
第5ゲームもブレークされて、1−4ダウンのピンチ。
あまりうまくいかない様子。
ドディンのダブルフォルトで2−4ブレークバック。さあ、これからだ!
奈良の第7ゲーム。
振られてもフォアで足元に沈める奈良。このディフェンス力だ。
サービスワイドエースで3−4キープ。
5−4リードまで行く。
ドディンは身長が高く、高いトスを上げてくる。
昔、チェコにいたなあ!高すぎるトスを上げる選手が・・・。名前が出てこない・・・。
もちろん、レンドルではありません・・・。
6−6のタイブレーク。
1−0の後の奈良のバックダウンザラインがアウトのコール。
すかさず、奈良がチャレンジ。オンラインでかすっている。2−0リード。これは大きい。
動揺したのか?ドディンのミスが早くなる。
4−2でドディンのダブルフォルトで5−2.
6−2のセットポイントで奈良のサービスセンターエース。
かっこよく決めた奈良が7−2で先取。よくあきらめずに挽回したよ!

第2セット。
奈良は打たれてもスタンスを広く、ガッチリ踏ん張って返す。
少々深くて速いのも意識して構えているようだ。
ドディンの第5ゲーム。
奈良はよく拾う。また、ドディンのストロークのミスが出てきて荒くなってきた。
バックリターンが深く、3−2ブレークアップ。待望のブレークだ。
しつこさと相手のミスが合致するとこうやってブレークに繋がる。
奈良の第6ゲーム。
4回のデュースを守り切って。4−2キープ。
ここで相手は力尽きたようだ。
最後はドディンのフォアボレーが大きくアウト。
6−2で勝利。
相手の速いボールに逃げずに立ち向かったところに勝利が隠されていた。
2回戦へ。

奈良のインタビュー
「1−4までの序盤は相手のプレーが良かった。
自分のサービスゲームに関して、リターンからしっかり来るので組み立てができなかった。甘いのを最初に決められてしまう。スタートは悪かった。
しかし、何が悪かったのか?冷静に考えられた。
昨年、相手はここで1つ勝っているので、このプレーが続かないとは思わずに、自分のプレーをしていれば、必ずチャンスが来ると思った。
もし、第1セットを取られても、いいプレーをやり通そうと思った。
以前戦った時は相手のスピードに押されて、下がって引いていてギリギリ逆転で勝った。
今日は真ん中でもいいから逃げずに打って行こうとイメージした。
風もあったのでループはあまり使わないようにした。
タイブレークでも積極的に行こうとした。チャレンジして2−0になったのは大きかった。
ランキングは落ちてきたが、テニスはいい形です。
今シーズン、これをやればいつかトップ50に戻れるというテニスをしています。
目標は申し訳ないですが、今年もあまり立てていない。
目標を立てるとプレッシャーになることが多かった。
目の前のことをやり切れば先は見えてくる。その方がいいプレーができると思う。
今までよりも早いタイミング、より早くボールに入る。スピードを上げる。
どの選手よりもタイミング早く、コートを大きく使う。そうするとレベルが上がっていく。
日比野さんは力をつけて、プレーを見ていても乗りに乗っている感じがする。
ここができているから勝てているというのを見習いたい。
大阪選手は自分にはないパワーやすごいショットがある。
同じ日本人として楽しみです。
土居選手はアジアシーズンにピークを持って来て、優勝。すごいなあと思います。
自分ももう一度勝ちたいと思うし、羨ましいです。負けたくない気持ちある。
でもジュニアから一緒だったので、一緒に強くなって行けたらいいなと思います。
優勝できるように頑張りたいと思います。
次はエラーニに勝ったゲスパリアン。まだ、そんなに見たことがない。
明後日までに調べて、いいテニスをしたい。」

1R 西岡良仁 6−7(5)、1−6,4−6 CUEVAS

116位20歳西岡良仁。41位30歳クエバス。
1−4で西岡の第6ゲーム。
クエバスの強力なバック逆クロスリターンがコーナーへ。
サウスポーのサービスで左右に散らして、何とか2−4キープ。
クエバスの第7ゲーム。
2つのサービスエース。トスはあまり前に上げないが、それでも200キロは超える。
片手バックアングルもものすごいスピンの量だ。
2−5キープ。
西岡も連続サービスエースで3−5.
西岡は見るたびにサービスが良くなっている。
小さな体だが、そのバネと左利きを利用してもっと良くなるだろう!
クエバスの第9ゲーム。
西岡のコンパクトなバックダウンザラインからスマッシュエース。
ブロックするような形から攻めて行く。非常にいいプレーだ。
4−5ブレークバック。
クエバスの第11ゲームも勢いで6−5ブレークアップ。
クエバスのフォアダウンザラインが連続ミス。焦っているのがよくわかる。
しかし、西岡の第12ゲームを落としてしまう。
相手のボールをカウンターするのは上手いが、自分から打つとわずかに切れる。
6−6のタイブレーク。
4−4でクエバスのサーブ&スマッシュエース。
アングルの逆クロスのすごい所へ決まって、4−5.思い切りが良かった。この場面で・・・。
4−6で1つはサービスで逃れるが、2つ目のセットポイント。
最後はサービスセンターエースで5−7.
惜しくもこのセットを奪われる。挽回して、6−5ではこちらのペースだったのに・・・。
悔やまれる・・・。

第2セットは1−6.
第3セット。
少し疲れが見えるのか?西岡・・・。しかし、逆にリラックスしてサービスは入る。
クエバスの第5ゲーム。
クエバスのフォアダウンザラインのミスが多い。右足が一緒に出たりして、開きが早い。
だから、サイドアウトやネットが多くなる。
3回もそれでブレークポイントが来たが・・・。
ことごとく・・・。特にサービスエースが来る。この大事な時に・・・。
4回のデュース、2連続サービスエースの後、バックボディボレーウィナー。
2−3キープ。ここは絶対にブレークしたい場面だった・・・。
西岡の第6ゲーム。
30−40でサーブ&フォアボレー。結構、突っ立って打つ。マッケンローか!?
また、フォアクロスで引っかけて、ネットへ。フォアドロップボレーウィナー。
この攻撃が今日はあまりなかった感じだ。これは相手が嫌がる。
しかも、ドロップは逆クロスにも落とせるのがいい。3−3キープ。
西岡の第10ゲーム。
最後は西岡のフォアダウンザラインがサイドに切れた。
「アレー!」大きな声を出すクエバス!ウルグアイはスペイン語だけどな・・・!?
第1セットが惜しかった・・・。

西岡のインタビュー
「第1セットの序盤は良くなかった。自分から攻めてミスが多かった。
2−5からディフェンス主体にして、ラリー戦に持ち込んだら、相手のミスが出た。
そのおかげでチャンスが生まれた。あと1本の所まで行けた。
あそこを取れなかったのが痛かった。
タイブレークを落として、体力的に奪われた。
相手はミスをしていたが、体力的には来ていなかった。
自分の方が疲れて精神的に追い込まれていった。
第1セットを取りきれなかったのが、悔やまれる。
もっとネットへ行って、フォアでも攻めて行って、主導権を握って行きたかった。
相手のバックがスピン系で第2セットからミスをしなくなった。
バックへ返すだけになってしまった。
あれをもっと早くフォアダウンザラインへ早いタイミングで打って行けたら、変わったかもしれない。風が出てきて、打ちたいポジション取りが難しかった。
フォアでもう少し中に入りたかった。
ワイルドカードのアジアの大会は自分より上がいなかったが、オフがなくなるので少し悩んだ。優勝しなかったら、無意味になるから。取りに行った。
やはり、本戦選手はそれだけ1回戦にかける時間があるので有利である。
相手は明らかに終盤、自分のバックを狙ってこなかった。
自分がフォアで打ち込んで行かなかったので、プレッシャーをかけられなかった。
結果はストレートだったが、内容はチャンスがなかったわけでもない。
こちらがブレークポイントを握った時、相手のサービスが良かった。
大事なところのサービスの差など、向こうの方に余裕があった。
自分はいっぱいいっぱいだった。
トップ50とやってもチャンスが全くないわけでもない。
やりようによってはもう少しフォアダウンザラインなどを強化したら、勝ちに繋がる。
相手のボールは思っていた以上にスピンがかかってきた。
フォアで対処できずに下がるしかなかった。
上に勝つには自分の体力も持たないし、中に入って行かないと難しいかなと思った。」

1R 日比野奈緒 1−6,3−6 SHARAPOVA

56位21歳日比野奈緒。第5シード28歳シャラポワ。
マーガレットコートの第4試合に登場。
シャラポワのゲームで始まる。
サービスセンターエース。さすがに最初からトップにギアを入れてくるシャラポワ。
日比野もフォアクロスリターンエース。しっかり構えたボールはサイドを抜けて行く。
素晴らしいショットを初めから出してくる。
1−0キープ。
日比野の第2ゲーム。
少し左にトスを上げて追いかけるように反って打つサービス。
日比野のフォアが緊張のためか?大きくアウト。0−2ブレークダウン。
シャラポワのフォア逆クロスからフォアダウンザラインへドライブボレーウィナー。
それとは関係なしに怒涛のごとく、攻めてくる。0−3キープ。
何とか、第4ゲームをキープするが、その1ゲームだけ。
第1セットは1−6で落とす。32分。

第2セット。
日比野の第3ゲーム。
サービスセンターエース。
行けると思ったが・・・。シャラポワのフォアがネットイン。
振り切って勢いがあるので必ず入るような感じだ。
それでも日比野は左手でラケットを持って、ヘッドを常に立てている。
いつも上向きの気持ちをラケットで表している。これは全てのジュニア達は見習いたい。
0−3ブレークダウン。
シャラポワの第4ゲーム。
ナントセカンドを含む3連続サービスエースで0−4キープ。
本当ならここでギブアップ。メンタルも引き裂かれても仕方ないところだが・・・。
日比野は違う。ここでも自分の力を信じて、黙々とプレーしている。
日比野の第5ゲーム。
15−40のピンチから、フォアクロスウィナー。
リーナのようなダイナミックなフォアだ!
日比野のバック逆クロスウィナーで1−4キープ。
このプレーを見た観客から大きな声援と拍手が起きる。観客が味方だ。
2−5でシャラポワの第8ゲーム。
マッチポイント2つ逃れて、3−5ブレークバック。
さらに声援は大きくなる。
日比野の第9ゲーム。
3つ目のマッチポイント。
またもや、日比野のバックダウンザラインウィナーで逃れる。
4つ目のマッチポイント。
最後はシャラポワのフォア逆クロスウィナー。
逆を読んだ日比野は動けない・・・。
3−6のストレート負け。
しかし、最後まで自分のプレーをしようとした日比野に大きな拍手が送られた。
素晴らしいプレーと態度だったと思う。

日比野のインタビュー
「第1セットから思ったよりは打ち合えるなと感じた。
ボディランゲージに押されてしまった。体全体で打ってくる。
なんなら私のコートにまで入ってくるようなイメージでした。
声は全然気にならなかった。
第2セットから少し慣れてきて、しっかり打ち合えた気がします。
架空の選手と対戦する時はダメで元々という気で行ってしまうが、今日は可能性が0ではないので勝つ気でコートに入った。
コイントスは緊張するかと思ったが、相手は目を合わせてくれなかった。
欲を言えば、デビュー戦で勝ちたかった。
グランドスラム本戦に出られた収穫よりもトップ10とやれた収穫の方がいい経験になった。何本かはいいラリーはできたが、自分から展開してポイントは取れなかった。
サービスとリターンで押し込んでくる。ラリーが短い。1本前から攻めてきた。
私はラリー^をしてチャンスを待とうとしていた。
これからの課題はたくさんあるが、フォアからの組み立てを練習して展開をしていきたい。
すごい歓声ですごく楽しかった。意外に緊張せずにできました。
最後はダウンザラインに山を張っていたので、逆クロスかよ!?と思いました。
まだ、WTAツアーで半年なので、もっと経験を重ねていければいいと思う。
自分の力でセンターコートに立ちたいと思う。
今年はインターナショナルでもう一度優勝したい。
プレミアでもシードに勝って、上位に入りたい。」

1R KUMKHUM 3−6,1−6 KVITOVA

第6シード25歳クビトバ。
クビトバがストレート勝ち。

1R STAKHVSKY 6−3,3−6,4−6,4−6 GOFFIN
第15シードゴファン。ゴファンが3−1と逆転勝ち。

1R SUAREZ NAVRRO 7−5,6−4 GOLUBIC
第10シード27歳スアレスナバーロ。スアレスナバーロがストレート勝ち。

1R THIEM 6−2,7−6(6)、4−6,7−6(0) L.MAYER
第19シードティエム。1勝1敗。ティエムが3−1で勝利。

1R S.WILLIAMS 6−4,7−5 GIORGI
第1シード34歳セリーナ。ハードヒッターの36位24歳ジョルジ。
第2セット。
セリーナの第8ゲーム。
サービスセンターエース。しかし、これは男子でも取れないね!
セリーナのフォアクロスボレーウィナー。面が全くぶれない。
余計な動きをしなければ、ボレーもまたうまいのだ!
4−4キープ。
7−5でセリーナの勝利。

1R BHAMBRI 5−7,1−6,2−6 BERDYCH
第6シード30歳ベルディヒ。ベルディヒが貫録のストレート勝ち。

1R CILIC 6−7(4)、7−5,6−2,6−4 DE BAKKER
第12シード27歳チリッチ。チリッチは途中まで危なかったが、3−1と逆転勝ち。

1R MLADENOVIC 6−3,6−4 CIBULKOVA
第28シードミラデノビッチ。38位26歳チブルコバ。結構、大変な1回戦だ。
ミラデノビッチがストレート勝ち。思った通りだ。チブルコバはどうしたのだろう?

1R DJOKOVIC 6−3,6−2,6−4 CHUNG
第1シード28歳ジョコビッチ。51位19歳韓国のチャン。
初めての対戦。
第3セット。
ジョコビッチの第6ゲーム。
ジョコビッチのフォアクロスからフォアボレーウィナー。
十分に振ってからネットに行くので安全だ!4−2キープ。
チャンもサービスアングルエース。主審がフォルトを言うが、チャレンジ成功。
主審の威信がなくなるなあ・・・。4−3キープ。
ジョコビッチの第8ゲーム。
ジョコビッチのストロークはかなり厳しい。
追い込むので自然とフォアのハイボレー気味の浮いたイージーショットになってしまう。
それだけストロークがいいと言うこと。
5−3キープ。
最後はフォアダウンザラインウィナー。6−4でジョコビッチの勝利。
負ける要素がどこにもないのだ!強すぎるぞ!
1時間55分。錦織の時間と全く一緒だ!意識しているなあ!

1R A.RADWANSKA 6−2,6−3 MCHALE
第4シード26歳ラドワンスカ。
また、いつものランキングのシード。これがピッタリくる。
ラドワンスカが実力通りストレート勝ち。

1R PUTINTSEVA 1−6,7−6(3)、6−4 WOZNIACKI
第16シード25歳ウォズニアッキ。
ウォズニアッキがシードダウン。ランキングも結構落ちてきたなあ!浮き沈みが激しい・・・。

1R HANTUCHOVA 0−6,2−6 KUZNETSOVA
89位32歳ハンチコワ。第23シード30歳クズネツォバ。
クズネツォバが圧倒した。

1R KYRGIOS 6−2,7−5,6−2 CARRENO
第29シード20歳キリオス。キリオスはおとなしく勝利。

1R BOUCHARD 6−3,6−4 KRUNIC
とうとうノーシードとなった37位21歳ブシャール。
当たったら怖い119位22歳クルニッチ。
ブシャールが圧倒的な応援力でストレート勝ち。

1R BENCIC 6−4,6−3 RISKE
第12シードベンチッチ。ベンチッチも結構普通のコート5で戦う。

1R LORENZI 3−6,6−7(8)、3−6 DIMITROV
第27シード24歳ディミトロブ。ディミトロブのストレート勝ち。

1R RUBIN 7−6(4)、7−6(5)、7−6(5) PAIRE
第17シード26歳ペール。
まさかのストレート負け。

1R TSONGA 6−4,4−6,6−4,6−2 BAGHDATIS
第9シード30歳ツォンガ。48位30歳バグダディス。
ツォンガの5勝。
23時過ぎてもやっています・・・。23時半にやっとツォンガが勝利。

ナイトセッション
1R FEDERER 6−2,6−1,6−2 BASILASHAVILI
我らが第3シード34歳フェデラー。
初めての対戦。
最後のポイント、フェデラーが回り込んでフォアダウンザライン打って、相手が返せなかった。これしか見られなかった・・・。ショックだ!

1R PLISKOVA 6−4,7−6(6) STOSUR
第25シード31歳ストーサー。
最後は追い上げたストーサーだったが・・・。

PS.
今日は大変だった。
錦織の第1試合はハイセンスでコールシュレイバーにストレート勝ち。
これは下手をすると3−2ぐらいと思っていたが、あまりに錦織が強い。
まだまだ余力を残しての勝利だ!さすがである。メチャメチャ相手は強いのに・・・。
コート8の第2試合に奈良。1−4から挽回。
打ち込まれても低い姿勢で返す力を持っている。ドローもいいが、勝つのは大変だ。
その同じコートの第3試合に西岡。
クエバスに1−4,2−5から一時6−5の自分のサービスゲームまで行ったが・・・。
西岡のバックカウンターアングルやダウンザラインは良かった。
フォアでもっと引っかけてネットからドロップボレーを仕掛けても良かったかな?
そして、マーガレットの第4試合に日比野。シャラポワと。
シャラポワはかなりいいプレーだった。
圧倒されても下を向かずに常に左手でラケットヘッドを上げている。
この姿勢があわよくば、逆転まで持って行けそうだった。
とてもいいプレーと態度だった。
この間にジョコビッチ、セリーナ、我らがフェデラーの試合が進み、尚且つ、間にインタビュー、そして、パソコンへ打ち込み。
フェイスブックなんてしている場合じゃない・・・!?
専修大学の先輩の大森さんに会って、亜細亜大学の堀内先生に会った。
まだ、金澤さんなど会っていない人もいる。
もう、23時過ぎ・・・。まだまだやることがあるし、ツォンガもやっている・・・。
眠りたい・・・。日本は大雪・・・。テニスコートが心配だあ・・・。
皆さん、雪かきに行ってくれるのかなあ・・・!?
23時半過ぎにやっとツォンガが勝利。
まだ帰れない・・・。

2016 オーストラリアンオープン Day 01        <レポート:森下 泰>